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椿原 弘將

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春 平戸釣行

  • ジャンル:日記/一般

春の記事ですが、下書きに眠っていました。季節感も何もありませんが、せっかくなので投稿しておこうと思います。



奇跡的に春に日本に帰れる事になり、そのタイミングで奇跡的に静岡は上口商店さんの一栄丸ツアーに空きが出た告知が目に飛び込んできた。

広島に帰るや否や、ボイド管を引っ張り出し荷造り。ジロジロとみられながら大荷物を抱え、広島バスセンターから博多市街地へと向かう高速バスに乗り込む。

 

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福岡空港で今回のツアーの主催者・上口さんと同行者の方と合流した後は、レンタカーで一路平戸島へと向かう。

長崎へは何度か観光や釣りに行った事はあるが、平戸へ行くのは初めて。そして五島列島で釣りをするのも初めて。期待に胸が踊る。平戸に着いた後は、ホテルで一泊し翌日の釣行に備える。翌早朝5時、幸の浦港を出発。
 

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船は壱岐周りの漁礁に向けて北上する形で舵を取った。
同船者は6人。程なくしてポイントに到着。水深は80~100m前後。

同船者の皆さんは3~4番の竿に早めの強いワンピッチで釣りを展開されているが、開始からしばらく経つが反応は薄い。

この釣行を迎えるにあたって、FEEDの堀江さんから春は強くシャクらず、ゆったりとした動きに反応するヒラマサが多いと教えていただいたのを思い出した。瀬戸内海には古くからクダコで培われたタチパターンという、秋〜初冬にかけての鉄板パターンが存在する。それに近いノロノロとしたジャークを主体に攻めてみる事に。

そんなジャークではジグが動いてないよと揶揄されるが、本当に考えられてバランス取りされたジグは、その緩やかな上げの間にも艶めかしくロールし、次のジャークに移行する際にしっかりと回頭しヒラを打つ。


選んだジグはアスナロ2 200g。フロント重心でありながら、独特の形状によって素早いフォールを可能とし、ゆったりとしたジャークの間で大きなヘッドがしっかりとヒラを打ち、意図したジャークで確実に水中でアピールさせる事ができる。


ゆったりと引きスラックを調節し、確実にヒラを打たせ、底から7ジャークでドスンとロッドが止まった。ラインは5号にシーガープレミアムマックスの81.5ld。ドラグは初期値で8キロ。でも少し滑った。少し締め、脇挟みで直線的に距離を詰め少しでもリールを巻く。10m巻き上げ、一安心といった所でテンションが一気に抜けた。システムもノットも万全な筈。15m近く上げて何故??と?マークが頭を駆け巡る中、「15mの高さの漁礁だったんよ。大丈夫だと思ったけど少し近かったんかね・・・」と船長。早く言ってよ・・・。多分ぼちぼちデカかった。
 

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角かなぁ。




でもこれで当日のパターンが分かったと同時に、広く点在する瀬や魚礁を回りながら、反応してくれる魚を釣る展開になるだろうと想定できた。

虎の子のアスナロ2を失った後は、同じくブリス社タチナロを選択。

 

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僕が大好きなジグで、ゆったりとした上げの中でテンションを調節しながら上げてくると素晴らしいロールを見せる。今日の展開に正にピッタリ。


如何せん潮が小さく、かつ動いていないのでそもそもチャンスは少なかった。しかし、REAL FUSION 651LRとゆったりとしたジャークの組み合わせは、潮の流れ具合を的確に手元に伝達し、「あっ、ここ潮いってるぞ」って場所では集中力と緊張感をもたらしてくれた。側から見たら「そんなんで釣れる訳ないじゃん」ってジャークだと思う。本当にゆっくり。でもただゆっくりしゃくればいいって訳じゃない。

バンバンしゃくってドンっ!!と止まる興奮も捨てがたいが、潮具合を見ながら狙ってゆったりと誘って突如と竿が絞り込まれる快感は格別だ。


 

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反応がある場所ではまとめて魚をかける事ができた。
船中7本で厳しい状況の中、5本。オフショアの釣りでは必ずしも毎回好条件に恵まれる訳ではない。その中でも船中で一番の釣果を出せれば、必然的にその船の中ではその日の最適解に近い釣りが出来たという事になるので、僕は毎釣行の目標を竿頭を取る事に設定している。初めて訪れた一栄丸で、たった一回の釣行だけど達成できたことは本当に嬉しい。

Tackle Date
Rod: MC work's RF651LR
Reel:DAIWA CATALINA 4500
Spool:SOM 10st5000f
Line:VARIVAS 10×10 マックスパワーPE X8 5号
Leader:Seaguar Premium MAX 81.5ld
Lure:BLISS タチナロ 200g





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初めて訪れた古志岐三礁。
聖地と呼ばれる場所はやはり雰囲気が凄い。まだまだいってみたい所は沢山あるなぁ。


五島は宇久島の旅館に一泊し、翌日は五島周りを攻める事となった。予報はべた凪で、今日よりも潮は行きそうとの事だったので、期待に胸を膨らませながら就寝。


しかし、朝になって大きなトラブルが発生。なんと船長が感染性胃腸炎にかかり、止むを得ずこの日の釣行を断念し帰路につく事に。笑えないオチがついた所で、今回の遠征は幕を閉じた。




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帰り道で冒険用品フクオカ大名店の中村さんに教えていただいた福ちゃんラーメン。旨かった!!



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博多駅で道案内をしたイギリスからのご一行が広島に来られたので、観光案内。今度イギリスに会いに行きます。

 

 

 

 

ここからは僕の私感と愚痴です。適当に流してください。


世の中ロクでもない謳い文句を掲げるジグが増えた。特に早めのワンピッチで使われるジグ。物理法則を無視し、水中で起こり得ることをこれっぽっちとも想定されていない。極め付けが他のジグとの差別化が全く出来ていないのだ。

早めのワンピッチで使われるジグにとって大切な要素は、引き重らない事の一点に尽きる。引き重らないという事は次のジャークに移る際にヘッドの位置が比較的入力方向に近い事を意味し、当然ヘッドの形状もそれに伴って薄く細い物が好まれる。

「ジャークの飛び幅が〜」「ジャーク後のフォール姿勢が〜」と高々と謳い文句を掲げながら、実釣動画ではごく普通のワンピッチで釣っている動画もある。そのジャークでジグが横に飛び、そのごく僅かなジャークの間でウィグなんとかフォールが出ていると本気で思っているのだろうか。

ワンピッチでバシバシとジャークして、それで釣れるジグはどれだけ綺麗事を述べても本質的にはいつまで経っても名作マサムネのコンセプトを抜け出せていない。
 

100~200m以上ラインが出た状態で、どれだけ高反発ロッドでしゃくろうとも、ラインの伸びは衝撃を吸収し、ジグは飛ぶ事なくしなやかに水中を駆け、その後フォールへの姿勢に移行する。

ジャーク時のロールやウォブルの量を考え、横に飛ばす事ではなく次のジャークに移行する際の姿勢制御に重きを置かれたジグというのが本当に意図されて作られたジグだと感じる。

平松慶さんのジャークとジグは本当に言葉と動作が一致した正に珠玉のものだと言っていいと思う。スッスッと軽め入力した後に必ず自走距離を出す為にスラックを意図して出し、そこで意図を持って作られたジグが満を辞してそのジグ本来のアクションで魅せる。

スローのジグに関してはこの限りではない。あれは全く別の釣りであって、人間が机上で描いた様にジグが動いていない事を前提に、ではどういうコンセプトだとジグが意図した通りに限りなく近く動くのか、という事に重点が置いてある。


書きたい事が多すぎるので止めときます。要は、ビシビシとワンピッチで食う時は、ヘッドが細くてバランスのとれたジグだったら大概なんでも釣れますよって事です。


 

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