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〝 トレーラブルサイズの拘り 〟

近年の問い合わせで、今後5.5m前後のモデルは造る計画は無いのか?
140型の拘りで、もう一回り大きなボートサイズは何時ごろデビューするのか?

ありがたい話である。

実は、「19フッターの半トレーラブル艇?」を検討しスケールモデルまで作ってみたことがある。

悩みに悩んだことは、過去の別府湾での経験であった。
波の波長(山と山の距離)から、25フッター(7.5m)以上の艇長なら、2つの山にキールが跨ることで、艇長のメリットが発揮できるのだが、20フッター(6m)以下であれば、中途半端に減速せざるを得ない状況を経験した思い出であった。

更に当社は創業以来、一貫として日本国内で扱うなら「ちょうどいいサイズ」のソルトウォーター用トレーラブル艇のみ拘りを持って開発・販売を行って来た経緯がある。

フル装備で600Kgを超えたボート重量で牽引免許を取得したとしても、フレッシュウォーター用のボートトレーラーなら、電気ブレーキや慣性ブレーキを装備させても腐食スピードはそれほど早くはないが、ソルトウォーターとなるとそうは行かない。

ドラムブレーキの固着もしくは、ディスクローターの腐食は半端ではない。オールカーボン製やオールSUS製の制動装置なら良さそうだが、きっと造ればF-1並みのパーツコストが予想され、そんなボートトレーラーはボート本体より高価なものとなってしまうことが安易に予想される。

また、最近の電子装備品の進歩もその躊躇いの理由である。
12年程前からソルト用オートパイロットのバウモーターが本格的に国内でも販売開始され始めコアなシーバスアングラー層に評価されはじめていた。

当時は、ウェイクボード用のトーイングボートからフィッシュ&スキーボートにシフトした頃で、弊社艇SR180BB(ベイバサー)にそのバウモーター(スラストパワー55ポンド)を標準装備品として搭載していた。

無風状態なら、多少の潮の流れがあってもそこそこ船首を維持し流し釣りが可能であったが、風が出だすとたちまち船首方位が乱れ、安定した流し釣りが困難になって来ることも間々あった。

海上では何も遮るものがない為、特に横風の影響をもろに両舷で受けざるを得ない。更に潮の流れの影響も平底の和船に比べ、喫水が深いVハルのプレジャーでは顕著である。






どうすべきか?
その回答が18フッターから14フッターにダウンサイジングを行うことであり、同時に陸上での取り回しや保管場所、日本の道路実情にも見合う普通免許牽引トレーラブル艇の開発であった。


最新のバウモーター、アイパイロットの性能を海上でなるべく長時間追求するなら、この風と潮の流れによる抵抗を最小限に抑え、それでいて停船時の安定性に満足が得られるハル形状を有し、船長自ら快適に釣りが没頭できるサイズ。

シュガーレイマリーンのトレーラブルボートに対する理想は、オーバーサイズからダウンサイズへの路線を選択し、熟慮と進化から産みだされ、その後も年々に完成度を増して来た140型こそ、そのアンサーなのである。
 

これまで、マイボートを乗り継がれてこられた方なら、きっとお分かりいただけるお話を今回あえてさせていただいた次第である。


 

 

 
 
 

  


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