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〝 ドリームハル開発秘話Ⅱ 〟


上京し、一目散に輸入元の社長と待ち合わせの駅に向かい合流。
車内で縷々新型ジェットボートの特徴を聞き、やがて試乗させていただけるマリーナに到着、遂に「Rio」との初対面となる。
ブルーのボートカバーに覆われていたが、明らかにこれまでとは異なるハル形状に眼が点となる。



ディープVではあるが、ハルのセンターサイドにエアーインテーク形状と共にステップ(段差)が確認できる。

船長は15フッターながら、搭載機関は、これまでのマーキュリー製175PSより低い出力のポラリス製135PSを搭載し、事前の予想では、ディープVハルでこれまでより低出力なので、プレーニングに時間が掛かるであろう事とトップスピードも劣るであろうと思っていた。

中川のマリーナからデッドスローで出航して間もなく、レバーをフルスロットルに入れる。すると、何時プレーニングしたか分からない程スムーズにプレーニングしてしまうのである。・・・・???
もう一度、スローからのプレーニングを行ってみる。
やはり、これまでのモデルとは明らかに異なるのである。ハンプの状態から明らかに今プレーニング状態に入ったと云う感覚がしないのであった。
逆に巡航速からスローに落としてみても、ハンプ状態に何時入ったかが分からない程、スムーズに減速してゆく。

中川から荒川へのバイパス水路を経て、荒川にて全開航行を行う。
結構な波の中を全くストレスを感じない程の乗り心地でメーターをみると50マイル近くを指していた。

川上から巨大な水上バスが下って来た。
すると、輸入元の社長が、「そのまま、あの曳き波に向かってください!」と云うので、「ホントに大丈夫ですか?」と口では云ってるが、内心同じ事を考えていたので躊躇なく全開で曳き波に突進した。

ボーン・トゥ・ビ・ワイルド宜しく、派手なスプラッシュと一瞬、視界が青空となり、10m以上は滑空した。これは、腰に来るぞと思い身構えていたが、その後の着水も思った以上にソフトであり、拍子抜けをした事を思い出す。

結構な時間、試乗させていただいた。気になるのは燃費であったが、当然ながら、従来の175PS機関より低燃費であり、燃料タンクの容量も少ないのは単に軽く、低馬力であるからだけでは無く、ステップハルによるところが大きく起因していたのである。

「Rio」は、アンダーパワー感など微塵にも感じない、ファン・トゥ・クルーズもとい、ファン・トゥ・クレイズになる事間違い無しの素晴らしい出来栄えのステップハル・ジェットボートであった。
 
帰港し、マリーナからの帰りの道中、ムラムラと脳裏にこれを進化させ、いつの日か4ストローク船外機を搭載し開発してみたいと闘志が湧い来たのは正直な気持だった。
 


   

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