御陰様

「おかげさまで」という言葉がある。

これ、聞いた話ではあるが仏教用語で、漢字で書くとタイトルの通り。

意味は「先人が居てくれたから」という事らしい。

これで言うと「陰=先人」なのだが、何故「陰」なのか。

それは「お隠れになった方=故人」だから。

つまり、何かの成功を得たら、それに関わった故人を偲べという話を聞いた事がある。

今回、まさに「御陰様で」という釣りが出来たので、その話を。


全員生きてるけどな(笑)


前々回、「ジョイクロすげー」というログを書きました。

正に王道にして中道。

もしビッグベイト1つだけで釣りをしろと言われたら、迷いなくジョイクロを選ぶ。

ただ、中道故にどうしても手の届かぬ部分が出てしまうのは致し方ない事。

そこで、自分の理解の中でそれを埋める物を1種、新たに購入した。

というのは、10月の出張週間に備えて(笑)

で、実際にフィールドに向かう前に、大量(っつても6ヶだけど)のジョイクロのチューンをしようと。

家である程度のセッティングを出しておき、隅田川へ。

当然、「隅田のヌシ」も強制連行w

全てのルアーを持っている彼が居てくれれば、平行して泳がせて確認する事も出来るから。

12時頃からスタートし、鉛板を貼ったり剥がしたりしながら細かくセッティングを出していく。

新たに買ったのは3ヶあるので、合計9個のセッティング出し。(ノーマル使用もあるから、正確には6ヶ)

1人だったら4~5時間位掛かるかと思ったが、非常に効率良く決められ、15時頃には終了。

折角なので、本番をイメージして釣行練習をしてみようと、一緒にポイントを移動。

というのも、足元と投げた先では往々にして動きが異なる事が多い。

本番(?)は夜だが、昼間明るい内ならばキャスト先でどんな動きをしているかはっきり判るから。

流石に本流の大潮激流ではイメージが掴めんと、東西に延びて流れの緩い同水系の運河を選んだ。

そこで、水深は違えど「こういう感じの流れと場所ならこっちだろ」と、新たに買った方をチョイス。

端から撃っていき、4キャスト目。

「ここ」という場所をネチネチ攻めていたら


ボㇷパンッ
(鯰とシーバスの捕食音が混じった感じ。マジでこんな音がした)


という音と共に飛沫が上がり、ルアーのマークが消え、スラッグの出ていたラインが一瞬で張る。

条件反射でフッキングすると、ピクリとも動かない。

一瞬ストラクチャーに引っかかったかと思ったら、微妙に手応えがある。


流石安竿、感度悪ㇼい~w


という冗談はさておき、どうやら間違いなく魚が掛かった模様。

今回は、正に3度目の正直。(1度目:バイト・2度目:バラシ)。

久し振りに「絶対にバラさん!」という強い意志の元、慎重にファイトする。

今回使っているリールは、大枚はたいて買ったアンタレスDCMD。

流石にドラグの性能も各段に良く、安心してやり取りが出来る。

自分にしては結構な時間を掛け、そして「隅田のヌシ」の手助けも貰ってランディングしたのが…



(竿・リールと一緒に写すの忘れたよ…)


ビッグベイト初ふぃっしゅ♪


足掛け1年、実際に使ったのは数回ではあるが、やっとビッグベイト童貞卒業(笑)

この魚1匹獲るために掛けた費用は15万円前後(内半分はリール1台(爆))。

しかしながら、この魚には金額では表せない「御陰様」があった。


先ず何と言っても、この世界に足を踏み入れるきっかけを(色んな意味で)作ってくれた有頂天氏。

教えた事を全く理解せず、変な方向に走ってばかりの私を決して見捨てず、

どんな時でも己の知識(ヒント)を惜しみなく教授し、突然の来訪に出来る限り付き合ってくれた。

そして、いつでも私の無茶振りに文句も言わずに付き合ってくれる隅田のヌシ。

また、氏に振り回されて付き合ってくれた静岡の若者2人。

彼らの協力無しには、決して獲れなかった魚。

正に「御陰様」の魚となりました。

更に言うなら、ここfimoが無ければ、氏とも知り合えなかった訳で…

そういう意味ではfimoにも「御陰様で」と言いたい。


ここ最近、バチとトップ以外はマンネリとなって、あまりやる気が起きなかったシーバス釣り。

新しい扉が開かれた事で、また新鮮な気持ちで釣りが出来る様になった気がする。


色んな意味で感謝の1匹でした。


たださ…


ちょいと理解が進んだだけで結果が出せる俺のセンスも凄くね?(←台無しw)

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