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上宮則幸

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大潮二日目 死闘

晴れ
南西の風3m
月齢28.9
気温20℃
水温21℃

その時は唐突に訪れた…




対岸の深みに向けて釣友とルアーを撃ち込み流していた。
増水の影響はなくなり濁りも収まった。
気になるのは、水温水質ともに上昇基調になってはいるのだが、ボラが戻っていない事。
撃ち込んでいる深みにもいない。
むしろシャロー側でイナのジャンプが見られ、あまりにズカズカとシャローを進み過ぎた事を後悔した。

釣友は相変わらず仕事が忙しく体調も悪いと話していたが、久しぶりに浸かると釣りの話しばかり。
あーだこーだと、とりとめの無い話題が途絶えない。

もうずいぶん長く単独釣行のみだからおれもこの時間が楽しく、気持ちよくルアーを流していた。

シンキングシャッドが水深150センチほどの深みのボトムスレスレをヨタヨタと流れ落ち、ラインのテンションを受けて浮上し始める…つもりでいるが
「リーダーにザイロンの15号を組んでからルアーのレンジにちょっと自信が無いんだよ…多分それが原因で最近バイトが出せない」

言い終わるが早いか?ラインの先に違和感を感じる。
モゾーって。
増水前に嫌と言うほど掛けたエイだと思った。
ちょっとラインを送ってグイッと手繰れば何時もは外れる。
ところが今回はガツッと引っ掛かってしまった。


ロッドティップがバタバタと叩かれるように揺れたと思ったらヤツが猛スピードで下流へ走った。
ドラグは緩めなのは確かだが、スピードが尋常じゃない。
転じてヤツは対岸に方向転換、そしてド派手にエラ洗い!

そう、エラ洗いをしたのだ!
そして猛スピードで走りながら再び進路を流心側に戻して更にエラ洗い!
ドデカい!そしてヤツはエイなどではない!

釣友にカワヌベがヒットしたと伝えてランディングのサポートを頼むとヤツは下流に猛進しながら若干進路を更に流心寄りに変えた。

釣友の背後に回り込もうとしている!
ラインが彼に接触すれば最悪ラインブレイク。
急いで彼におれの背後へ回るよう指示をしておれはラインのテンションを抜いた。
ヤツのランが止まった。
少しだけテンションをかけながらおれも立ち位置を整えてファイトに備える。
そしてPE♯2を手繰り再度テンションを掛ける。

グーングーンと大きな振幅でナナテンのティップからベリーが揺れる。
動きに先程の暴力的猛々しさを感じない。
ここでおれは勝負に出た。
ドラグを締め込み巻く。
ルアーはシンキングシャッド。
間違い無く飲まれているはず。
例え飲まれていてもリーダーの先にはザイロン15号が20センチ。
前回の巨大鱸の失敗を繰り返さないため、そしてこの時のために結んである。

掛かりは充分か?
ST-41 ♯6では貫通していても心許なさすぎる。
ひと月前にはRB-MH ♯4をカワヌベに前後共折られている。
あの時は勝利を目前にしてハンドドラグでスプールを止めた瞬間にヘッドシェイクをカウンターで食らいやられている。
ラインを慎重に手繰りながら今回はハンドドラグを使わないと心に誓う。

背後で釣友がサポートしてくれるのも心強い。
今夜こそ捕れるとおれは思った。
しかし、それにはもっとヤツの体力を奪わなければ無理だと言う事も知っていたから決して焦ってはならないとも思った。










それから数分後、ヤツはピチャピチャと水が砂を舐める岸にあげられた。
黄ばんだ腹を見せておれ達の目の前に横たわった。





アカ…





エイ!!



寄せるまではアカメだったのに、寄せたらアカエイに化けますた(笑)


失礼しやした。



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