nada.ミノーSPANIEL(スパニエル)開発秘話

  • ジャンル:釣行記
GWを過ぎ、段々汗ばむ季節になってきました。
僕の地元でも本格的なシーバスシーズン突入といった印象です。


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昨秋から今冬にかけてテストや試作を繰り返していたシーバス用ミノー(スパニエル)がやっと最終仕様まで確定しました。
僕の場合、デイシーバスもナイトシーバスも両方やるため今までメインとしている中型ミノーはビーフリーズ78(ラッキークラフト)、X-80SW(メガバス)、リップライザー110(イマカツ)といった定番の中でも比較的水深の潜るタイプのミノーがメインでした。
この3ルアーは今回、スパニエル90、120を作るうえで再度、自分の中でしっかりと投げ込みなおしたルアーです。


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それぞれのルアーを一言で表現するのであれば・・・
ビーフリーズ78・・・高強度、高耐久性
X-80SW・・・オールレンジ対応
リップライザー110・・・直進安定性(スピード、流れ)

このどれもが非常に重要な要素であり、それは釣果に直結すると私は思っています。
この要素に安定した飛距離を加えた『使いやすいミノー』を目指したのがスパニエルです。


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最初に作ったプロトはこんな感じでした。
この段階のプロトでは普段だったらアイまで付けて仕上げたりしませんが、釣りビジョンでも使う可能性があったので綺麗に仕上げてあります(笑)
強度だけは合格でしたが流れの中で高速リトリーブすることができず(正確には今、市販されている多くのミノーができません)、飛距離は恐ろしく飛びませんでした・・・おまけに狙っていた1mという潜行深度ともかけ離れたミノーでした。
もちろん一か所が悪いだけでなく、ボディフォルムから、内部構造、リップ角度、アイ位置・・・と言い出したらキリがないほど『ダメ』が組み合わさったプロトでした(苦笑)


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ボディ形状はもちろん、重心移動のレールは角度を変えて何度か試し、飛距離と飛行姿勢面はOK。
潜行深度と直進安定性、リトリーブ幅を広げるためにリップの取り付け位置、角度、アイ位置を調整。
今回のスパニエルは90、120両サイズともフローティング、シンキングの両方をラインナップさせたかったため同一ボディで同じ使用感になるようにの調整も必要でした。

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現状、特化型ミノーが多いシーバスルアーの中で、こういったベーシックミノーがどれほどの需要があるのかは正直、不安もあります。
一方で私や、私と同じように10年以上前からあるベーシックミノーを愛用しているnada.スタッフも居たためスパニエルは開発されました。
これからのハイシーズン、私と同じような想いのアングラーに使っていただければ幸いです。


SPANIEL90
LENGTH 90mm
WEIGHT F9g、S10g
¥1100

SPANIEL120
LENGTH 120mm
WEIGHT F18g、S20g
¥1200

 

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