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新 拓也

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紅語:参 第三部-夏色-前編




 
志国・高知には夢がある
紅語:参 第三部
-夏色-

 







眠らない街高知。
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試合後のナンバンはまた格別である。
よっしーにとっては最後の如月ナンバン。
帰宅後2週間で禁断症状が出る事を筆者は知っている。
彼もまた、ナンバンに踊らされナンバンに魅せられた一人の被害者になってしまうだろう・・・
 














せんせー!なんか違う禁断症状が!!www
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よい子はおうちで読もうね☆
 
 
 
 
 
 
 







 
PM1:00発の電車で彼は帰る事になっている。
しかし、彼にはまだやり残したことがあった






ヨ「高知城登りたい!!」
 





岡&俺「えー、めんどいぃ…」
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高知はこの日も真夏日を記録していた。
徹夜明けでこのクソ暑いなか城を登ろうってんだから
ドMこのうえない行動である。
 
とはいえ千葉からはるばるの来高
やりきって帰ってもらう為に高知城へ
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(次回から行かなくてよくなるし←本音)
 















 
 
「オォ!!JKだ!!」
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(撮影:PN.千葉の変態紳士 さん)
 





やっぱりそっちか!!!
 









 


















 
 そして別れ。
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出会いは数日前なのに
たくさんバカしたし
一緒に戦った仲間でもある。
彼は高知で何かを感じて
その何かをまた大きくして
きっと再び帰ってくる。
また会おう!いつかまたその日まで…
 

 

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岡「アイツ絶対またくるで。」
 
俺「間違いない。」






















 
 





彼を見送った二人はその足で
フィッシングハヤシを訪れ
PEラインと今朝無くした物と同色のK2F、フックを補充
 

 
今日は岡ちゃんのバイトもあるため
翌AM1:00までは一人で回らなければならない。
 
一時解散しホテルへと戻る。
気づけばPM3:00前
闘いの疲れもあってかすぐに眠りに落ちた・・・。
 
 
 
 
 
 





















 
 
 
 
DAY5
 
 
 
 
 



 
青白い光
 
翻る魚体
 
水を掻く尾

 
 
 
 














 
PM6:00
 
目が覚めた。
まだ3時間程しかたっていない。








うなされるような感覚。



脳に焼き付いたあの一瞬がフラッシュバック
眠りを妨げていた…
目を瞑ればアイツが頭をかすめる。

 










眠る事は諦め、痛んだラインを巻き直しリーダーを組み
フックをSTXに交換して
次いつ訪れるか分からない“アイツ”とのエンカウントに備える。
今日からリーダーは100lbである。
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現実的に考えると全くオーバータックルでもなんでもない。
これでも不足すら感じる程「アカメ」という魚に対しての認識は変わっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 











 
PM8:00

時間だ。
だが、足が動かない。
準備をすればするほど
一人で闘う事への恐怖が増していく。
もし掛けてしまったら?獲れるのだろうか?
竿を振った時間だけチャンスは増える
だがそこに勝算が無ければどうだろう?
 
 
 
 
 
 
 
 












 
 
 
時間を待つことにした。
 



昨日の傷跡を塞ぐように
テーピングで残りの日数を耐える。
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どんな状態であれ、最後まで振り続ける
それは心に決めていた…。
 
 




 
 
 
 




AM1:00

岡ちゃんと合流。
岡ちゃんの車に乗り合わせ
昨日と同じポイントへ
 
 
 





ポイントへ到着すると既に桜井さんの姿。
挨拶を交わして状況を聞くと単発ながらボイルも出ている様子。
タックルの準備へと掛かった。

Clover94+ツインパワーXG4000
YGKX4 2.5号+100lb
フックはSTX#2
今、出来得る最強のセッティングで挑む。
 
 










そこに、きのけんさんが駆けつけてくれた!
あの一件で落ち込んでいると見るや
差し入れと励ましに来てくれたのである。
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高知は熱く、そして温かい。感謝感謝
 
 











 
 
 
 











ポイントに入る。










 
 
 
 
 
キャスト回数だけが増えていく。
ノーバイト。
アカメを釣っている
この海のどこかに“アイツ”が居る
それだけが今のモチベーションだ。
 
 
 
 
 
 






暗闇の中で動きがあった。
シュパっ!!
 



桜井さんにヒット!
 
 
も、すぐに外れてしまった。
やはり渋いのかもしれない。
 
 
 
 
自分にはハッキリとしたアタリは無く
反転を2回ほど見ただけで今日は終了。
やはりこれが現実なのだ。
昨日掛かったからといって
今日も掛かるというわけではない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして
何事も無く5日目が終わった。
























しかし、僕らの夜は終わらない!!
※AM8:00
 
 
岡「景気づけに通学路ランガンして帰るか」
 
俺「お!いいっすねェ!!」

 




 真人間が二人も集まってこれとは
きっと千葉の彼のせいだ!!
信じて欲しい、僕らは彼の被害者なのだと(必死)
 

 








 
 
 
俺「岡ちゃん、JK居ないよ?」
 
岡「おっかしいな~」
 

 
 
 
 
 
 
 
あっという間に帰着。
陸のランガンは明日に持ち越しである←明日もやる気
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アカメ反省会
きのけんさんに頂いた差し入れを肴に
カンパ~イ!!
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徹夜明けの体にビールが染み渡るぜィ☆
「あ~、生き返るわァ」
ハタチを過ぎれば一様にオッサン化するよう。
 
 
 
 
ダラダラと時間を過ごす。
カツカツに成りがちな遠征にとって
こういう時間も大切な時間である。
 
 




 
岡「暇だな、なんか録ってないかな」
 
テレビの録画リストを探す岡ちゃん。
画面に「mother」の文字
 
岡「なんかこれ泣けるらしいで。見てみようや」
 









 
これが悪夢の始まりであった。
 
 
 
 















 
 
 
 
岡「・・・・・」
俺「・・・・・」

どんより
 
 
 
 








 
岡「…やめようや。」
朝から非常にブルーである。
 
 
 
 
既にAM11:00過ぎ
そろそろ目蓋も重くなってきたので
岡ちゃん宅で就寝。
 
 
 
  
 
後編へつづく
 
http://www.fimosw.com/u/keepcasting/elneiocaoujhhj
文字数の関係で今回は分割です。

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