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貴志祐介『天使の囀り』読了。
アマゾンへの研究探検隊に参加したメンバーが、さらには、その探検隊とは関係ないと思われる人々までが、次々に不自然かつ奇妙な自殺を遂げる。
これらの死者に共通するのは、死の間際に「天使の囀り」を聞いたということ、そして、アマゾンから持ち帰られたある生物が死因であるということだ。
主人公であるホスピス勤務の精神科医は、アマゾン探検隊から帰国したフィアンセの奇行と自殺を契機として、「ある生物」の感染への疑惑を強めていく。
クライマックスでは、本から目を離せなくなるほどの高揚感、背筋が凍るほどの恐怖感、悍ましいほどのリアリティが演出されています。
貴志祐介は、作品の中で本当にたくさんの人間を猟奇的な方法で殺しますが、この作品も例に漏れません。ラスト100ページは、一気読み必須です。
総合評価 ★★★★☆(★4つ半)
- 2019年5月13日
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