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山田 大輔

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ランカーを追い求める者。




仕事が終わり、いつもどおりロッドを握り締める。


汚れたままの格好で、ウエダーを履き
重たいフローティングベストを背負う時、
今日も俺は、本当の自分になれた気がする。






広大な東京湾。

シーバスの数こそ多いこの海だが、
サイズを求めると一筋縄ではいかない。


対岸の夜景も次第に煌めきを増していく
静寂の海。




その一角に身を潜め、ランカーとのコンタクトを待ち続ける。






好調のポイントも知っている。




しかし、
相変わらず「聞いたポイント」には入らない。


「自分のセオリー」
「自分のスタイル」
そして、「自分の直観」で

ランカーと、対峙したい。





それが、
俺のシーバスとのストーリーだからだ。





この秋に向けて
今年はTACKLEも新調した。
APIA【foojik'AD】HIGH ROLLER 104ML
ルアーは相変わらずSNECON 130S


この組み合わせが、
今年の自分のスタイルに、
ベストだと考えている。





しかし、TACKLEを変えると微妙に、
自分のイメージと、ルアーの動きにズレが
出来る。



それを修正するためには
ひたすら「撃ち続ける事」しか無い。


しかし
連日撃ち続けるが、ランカーどころか
セイゴすらキャッチ出来ない。


ある日はノーバイト。


またある日は、フッコサイズですらバラす。



9cmミノーで爆釣している側でも
けしてSNECONは、外さない。





これで良い。




何故なら、
俺は、自分自身とシーバスとの駆け引きを
楽しんでいるからだ。




人と競っているのではない。

人を羨むのではない。

人に着いていくのではない。

人を妬むのではない。



己がシーバスに近づいていくのを楽しんでいるからだ。








この広大な自然の
たった50m。


その距離に近付き、そして俺の操るルアーを選ばせる奇跡。


そして、その奇跡を必然的にする
データ、理論、テクニック、
そして第六感。



他に、これ程大自然と一体になれるモノが
有るだろうか?





そのゲームに、余計な干渉は必要ないだろう。









この日は、
見付けていたベイトを、
狙っているタイミングで撃てる時間に仕事が終わった。




先ずは、アップクロスでSNECONを流し込む。

ベイトが流れて来やすいポイント。





なるべく沈めて
中層からボトムを流してみる。

最近好調のパターン。



しかし、コンタクトが無い。





今一度、水面の感じを観察すると、
ベイトが上ずっている。


少しキャスト角度をクロス気味に変え、
ラインに受ける水量を増やし、
SNECONを浮かせ気味にしてみる。




「ゴゴン!」



1発で、バイトが出た!




しかし、ランディングミス…




フッコサイズだったが、まだロッドの癖に体が付いていっていない様だ。




しかし、何か「ハマった」予感がした。






バラしたので、ポイントを少し下流にズラし、
今度はベイトが溜まりやすいポイントを攻める。



レンジも水面近くを攻める。



その為に、クロスよりダウン気味にキャスト。

更に流れにラインを引かせ若干のテンションをかける。


こうすることによって、アップクロスよりも上方を流す事が出来るからだ。



2投目。



「ドンッ!!」


20m程の距離で、重たいバイトが出た!




焦らず、
ラインスラックを巻き取ってから、
シッカリとアワセを入れると、
中々の重量感。

スズキサイズは確定の様だ。




今回は慎重に、優しくファイトをする。




掛けたポイントも近くだった事もあり、
以外と早く寄ってくる。



それを逆に寄せないように、
ゆっくり、ゆっくりいなす。


既にクラッチを切り、
フリーに近いやりとりを繰り返す。




それでも、寄ってきてしまう。

しかし、水面に出て来ない。




何かおかしい。

「もしかする」かもしれない。








姿が見えた。






「やっぱりデカイのかい!」




新しいロッドだったので、
イマイチ感覚が解らなかったが、
どんどん寄せるNEW HIGH ROLLERのパワーバランス


思っていた以上に強い様だ。




ランカークラス。

現れた姿は、想像よりも大型だった。




「危ない。このサイズはまだ弱らない。」






案の定、逆襲が始まる。




トルクの有る「尾」の1振りで、軽く数m
は、行かれてしまう。


結構指が痛いが、激しく逆転するローターを指でコントロールしながら
これを行かせる。


止まったら、寄せる。






タップリと
駆け引きを楽しむ。




寄せては、行かせる。




そのやりとりを繰り返し、

ようやく主導権を握る。




ネットイン。




「やった…」



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シッカリとベイトを食べて、
冬に備え始めている、筋肉の有るランカー。




うれしい。



何日も外し続ける。

何日も捜し続ける。




そして、ようやく見付けたランカー。




何匹のランカーと出逢っても、
毎回この感動は色褪せない。



それは、右往左往、試行錯誤しながらも、

「自分で見付けた魚」


だからなのだろう。





悠々と帰っていくランカーを見送りながら

改めて思う。



この、広大な大自然の中で
ランカーに、20mの距離に近づき、
そしてルアーを食わせた必然。


自画自賛しているわけではない。






ランカーと言えども、自然の大きさにすれば豆粒。
13cmルアーなんて、米粒以下の大きさ。


その二つが出逢う。
本当に、凄い事だと思う。







ルアーフィッシングとは、

なんて、素晴らしいのだろう。

なんで、こんなに感動するのだろうか。












どんなに、ツラい釣りが続こうとも、
諦めないで撃ち続ける事。




一番、それが大事。



自分で考え続け、攻め続けて、

それでも釣れない時間が有るからこそ、
この感動が有る。
その輝きを増す。







俺達は、

「とてつもなく雄大なゲーム」に
参加しているのだ。









TACKLE
APIA【foojik'AD】HIGH ROLLER104ML

BlueBlue【SNECON 130S】マットチャート



APIA
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BlueBlue
http://bluebluefishing.com/m/

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