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山田 大輔

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呼び寄せたランカー。〜独戦 1回戦 第1試合 後記Vol.1〜






今年の初頭からシーバス探しは困難の連続。


毎晩四ヶ所近く回りながら
何とか1匹出してくると言う生活が続いた。





釣れているポイントは聞こえて来て知っていたが、



個人的に
「釣れてますから、はい。ドーゾ」
的な釣りは興味が無く、


自分が考えて、足を使って見つけた魚が、
たとえ小さくても1番価値が有ると思っている。



プロとしては、それではダメなのだろうけど、
コレが昔からのスタイルなので仕方がない。



しかも、「釣れてます」が、聞こえて来た様な
ポイントは、既に激混みしている。

混雑したポイントで、無理やり釣りをするのが大嫌いな事もあるので、
別にそれで良いのである。






そして、

今回の【独戦】企画。




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先ず勝負と言うよりは、


撮影。。。


魚が居なくては放送的に良くない。

スタッフ必死で魚を捜す。

=楽にシーバスを釣らせてもらえる٩(^‿^)۶



と、言う方程式が頭を過ぎった。




まあ、これは冗談だが
流石にシーバスが釣れなさ過ぎて、
シーバスの顔を見たかった事もあり、


しかも、都内はほとんど釣りをした事がなかったので、
観光気分で、テンションも上がる。




そして、
ポイントはどうあれ、魚さえ居れば
何と無く出せる自信はあった。

コレが、後にとんでもない事となる。





そして、当日。

案の定迷子になりながらポイントに到着する。




対戦相手の工藤さんはまだ到着していない。


工藤さんは
ソルト界を代表するS級アングラーとして知られている。


面識は有ったが同じウエーディング好きのアングラーとして、
一度は一緒に釣りをしてみたかった方だった。






ポイントに着いた第一印象。


なんて、つかみどころのないポイントなんだ?


と言う事。


そして、釣果情報は
「ここは最近駄目だけど、今朝河口のウエーディングで、数が出たみたい」


との事。




うんうん。

何故、ここヤメてウエーディングにしない?
(ーー;)







気を取り直してポイント観察。




川沿いの緩いカーブ。


そこに護岸で、石が土手から水中まで入っている。



後は。。。。何も無い。






オカッパリからの釣り自体やらない。


水中の石が無くなったところは
間違いなくポイントなのだろうけど
それ以外は想像するのが難しい。



恐らく、沖にブレイクなり、蠣瀬なりが有るだろうが、
やはりキーとなるのは蠣瀬だろう。


問題は、時間内に上手くその瀬の特定が出来るか?
っと、言う事だ。


回遊待ちより、
ピンを打っていく釣りが得意なので、

出せる魚もそこになるだろう。


コレが今回のキーとなるのは想像出来た。



本番前に1時間のブラティクスが設けられていたが、
工藤さんも居ないし、
同じ条件でやらなくては、意味が無いから
俺もパスする。




しかし、
都内の河川敷は綺麗だ。

よく整備が行き届いているし、
ゴミも無い。


行政や、地域住民、利用者全てが
環境に対する意識が高いのは
ポイントを見れば解る。


地方も見習わなくてはいけない一面だと思う。




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そして、工藤さん到着。


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ゆる〜い感じで、
放送を待つ。




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さあ。
いよいよ放送開始。



戦い。




基本的に人と争うのが嫌いだ。



しかし、対魚、対自然となると
話は違う。



だから、この大会も
「己が魚に、自然に打ち勝てばいい。
順位は後から付いてくるものだ」
と、独戦開催発表でも言ってきた。


今もそれは何も変わらない。



さて、今
初めて立ったポイントで、
どうするか。



ポイントは
カーブしている100mのポイントを2つに区切り
上流、下流で分けた場所。


競技時間は満潮直前から下げのタイミング。



釣れるのは潮止まりの前と、後半の下げだろう。


問題は流れが何処に当たるのか?

下げになり
ココがどの様な流れになるのかは知らない。



コイントスで選択権を取ったが、
正直解らない。

ここは賭けになる。




上流に、後半の流れが当たると見て、
先ずは下流スタートを選択。





先ずはNarageで、手前の岩の切れ目を探る。

タックルは
fishman
RIPLOUT 7.8ML

ベイトタックルでスピーディーにボトムを探る。





難しいのは
撮影の照明が当たるので、水面が見えない事と、
ライトプレッシャーだ。

しかし、気になるのはポイント全体の生命感の少なさ。


手前も、水面が見えないのも有るが、
生命感が少ない。

どのみち手前は答えが早そうだ。


でも、なんか自分の釣りでは無い気がする。




そして、
「工藤さんがヒット!」の情報。


上手いな。
流石に上手い。



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サイズまでは解らないが、
先手を取られたプレッシャーがかかる。






向かい風も強くなってきた。


手前の魚は手が出ない。
バイトも無い。





今度はスピニングタックルに変えて
沖の根を本格的に捜す事にする。

タックルは
APIA
HIGH ROLLER 104ML

ベイトとは逆に、広範囲を探るセッティングに
なっている。




TRACY15をセットし、
着底させてボトムに在るだろう
「何か」を探る。



しかし、何も見つからない。


泥底の感触が永遠に続く。



Shalldus20も、
ボトムまで落として探ってくる。


魚が居れば、何らかのアクションが有る釣り方なんだが。。。






立ち位置を細かく変えたいが、
カメラマンも居る。

足場の悪い石の上を暗い中で動かすのは危ない。




ほとんど決め撃ちを決め込む。



どのみち回遊待ちとなっている雰囲気が有るので
このまま行く。



沖には潮目が走っている。
走っていると言うよりは、潮目が有るねくらいの雰囲気。



でも、これも変化の1つ。

TRACYを遠投して、潮目から魚を引っ張ってくるイメージ。

食わせるのは、
手前の岩の切れた辺りだろう。





ドン!





セオリー通り、
岩の切れ目でヒット!



しかし、最近やっているチヌの癖で、
一気に浮かせすぎた。。。


エラ洗い1発でフックアウト。

50cm程だったと思う。
勿体無い。







その後も、何か在るだろうと思いTRACYやらNarageやら投げ倒す。

リトリーブスピードを変えたり、
ロッドアクションを変えたり。。。



バイトは無い。

ボトムにも何も見つけられない。


1度だけ、
先行者が撃った辺りへ移動したが、
再び、最初のポイントに戻る。


これは、
上流で釣りをしている工藤さんのカメラの照明で、
ナーバスになっているだろうポイントから逃げる為でも有る。






それでも
難しい。


根掛かりはマイナスポイントの為に、
どちらかと言うと、根掛かりを警戒した釣りをしていたのだけれど、
これは、本気で攻めて、
一本を取る釣りになりそうだ。



それを思うと急にワクワクし始める。

「難しいねぇ。そー来なくっちゃ」


思わず言った言葉は、


釣れない状態を、楽しんでいたからだ。



釣れないから、探し出し、釣る楽しさが有る。



これが、俺の釣りなんだ。





そして、出来れば得意なピンの釣りで
納得出来る魚を出したい。



後半は回遊待ちではなく、
ピンの特定、
その釣りを全力でやらなくてはならない。



しかし、上流も何も見つからなかったら。。。





不安はプレッシャーとなり、
ドンドンと蓄積して行く。




何が何でも、ピンを見つけ出し、
自分の釣りをやりきりたい。


勝負は後半だ。





勝つためには手段を選んではいけないのかもしれないが、
気持ちよく、自分の釣りで勝ちたい。



前半が終了する。




工藤さんは1匹。

話を聞くと、バイトは多数有ったようだ。




心が揺らぐ。
自分はバラシ1回で、後は何も無い。
時折ベイトらしき反応は有ったが
この差は何だ?



単純に上流の方が状況が良いのか?
やっている事が違うのか?



自分の釣りを疑い始める。



コレが対戦の難しさの1つなのだろうけど。





どうする?

手前の魚を攻略する手立てを見つける事に時間を使った方が良いのか?


沖を探っても無駄なんじゃ無いだろうか?





そこには、すでに楽観的な自分は無く、
タフな湾奥で見当違いな事をしているかも知れないと言う疑心暗鬼にさらされた自分が居た。



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呼び寄せたランカー。
【独戦】第1回戦 第1試合 後記 Vol.2へ続く。
http://www.fimosw.com/u/dSUKE/orjesamnktmdxg

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