東北旅路、 その2

嫁さんに夕飯は?と聞かれ
気が済んだら帰ると告げ、すっかり暗くなった頃、バサーの義兄と徒歩で川へと向かう


この川、夏頃には鮎が泳ぎ、秋になれば鮭があがってくる となれば時期的に何かを期待してしまうが?



短い区間で川の形相が変わり、玉の様な石がゴロゴロ転がる流水域からはじまり、その先に流れの淀んだ淵、岬状になった砂地が広がり、その先は岩盤の底状となる






まずは流水域からルアーを投げ込む




夏には底に藻が生い茂り、鮎の食み跡(はみあと)がみられ、この藻がフックに絡みつくのだが雪代で水温の低い今の時期はまだ生えてはいないようだ




流れの筋の合流地点に生じる、反転流や岩裏の淀み、流れのポケットの隙間などを重点的に攻めるが反応がない





次に、流水域から続く淵へとシンキングミノーを送り込む様に流すとココンっと反応がある




ググッと竿先に重みがかかったと思いきやフッと軽くなり生命感を失う



何かわからないが魚はいるようだ



義兄にこの事を告げると二人供に竿を握る手に力が入る



このあと1時間程、経つも反応なく、ここで義兄は竿を仕舞い川を後にした










この時、川辺にはボクの他に釣人は1人、我々のあとに来た地元の人





ウェーダーを着こみ、木製の手網を背中に下げ、黄色く四角いハロゲンのヘッドライトを頭に着けたトラウティストの身形の男性






男性が水から上がり、岩に腰掛け煙草をくわえた時に挨拶をして声をかけてみた






すると、やはり・・・、サクラマス狙い



県内では、もっと北の川やこの川の上流のダム湖ではサクラマスの実績ポイントで有名なようですが、この川のこの場所にも数は少ないながらもあがってくるのだと、男性は言う


外来魚駆除の目的でいれる刺網にサクラマスが掛かるそうです



男性は一服すると、もう一流してから帰ると、立ち上がり再び水の中へと入り、暫くしてから帰られた



1人になり目を瞑るときこえる、流れる水音と電車の通る音


時間の感覚を忘れつつあるところ、ふと地面に視線をやると羽化したての蜉蝣(かげろう)の姿があった 


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コウモリが水面近くを飛び交いラインにバンバンぶつかるのだが、どうやら、この蜉蝣を捕食しているのだと理解する






思えば、地元千葉の真夏の中流域でも蜉蝣の羽化に出くわした事があった


数百メートル?にも繋がった帯状の群れで満月の月明かりに照らされ白く映る蜉蝣の大群を思い出した






ルアーを投げても依然として反応はない






どれぐらい時間が経ったのだろう?




確認するにも携帯は電池切れで時間がわからない

しばらくするときこえる筈の電車の音がきこえてこないのに気づく

意外にも終電は遅く24時ぐらいだと後に知る



尚もルアーを投げ込むと岬状の砂地の流域のカケアガリに差し掛かる付近で久々の反応






下流に投げたルアーを潜らせ、巻いていくとカケアガリにルアーがあたるかどうかのところで再び反応があるものらない






ルアーを変え、上のレンジを引くとゴンっと、手応え





水中で、ぐわんぐわんと首を振っているかのようなこの感じ?




この感覚の魚は覚えがある









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棲息域によって体の色が違うのが特徴である真鯰、この固体は幾分、黄色がかり、周りの砂地にとけ込むような色合いだった





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静かに水の中へ消えていく




カケアガリ付近での反応の正体は真鯰だったのか






では淵で反応のあった魚は何だったのだろう?気になるところだ





この頃になると寒さを感じ日中20℃ほどの気温が夜には5℃くらい




軽装で来てしまったので防寒着をとりに一度戻り車の中でウトウトと




・・・ところが寒さと空腹ですぐに目を覚ましてしまうので、再び川へ向かう事にした




つづく




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