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ルアーコーティングの黄変実験 その1

ハンドメイドルアーの制作で黄変することがしばしばありますので原因特定のための実験をします。



↑ ひどいとこんな感じ

紫外線で劣化したり、経年変化による黄変ではなく
コーティングの組み合わせの相性による黄変です。

ルアーの表面は綺麗に透き通っていても
特にテールのワイヤの根元に発生します。


原因の推測は下記3つ

下地にセルロースを使い、仕上げにウレタンを使うときに
発生したりしなかったりなので、セルロースとウレタンの反応によると推測します。セルロとウレタンが化学反応して黄色くなるのはハンドメイド界では有名な話です。
ウレタンの種類、塗装の有無、セルロースとウレタンの間にプライマをかませることによる効果などを実験します。

②内部のブランクを接着した瞬間接着剤とコーティング剤の反応によるものの可能性もありますが、経験上 瞬間接着剤はウレタンにもセルロースにも相性がいいと思うので多分違う。一応 実験は行います。

③ワイヤー付近に限定して発生するのでワイヤーの半田付けのフラックスや半田のヤニによる影響の可能性もあります。

◆実験条件
実験に使うコーティング剤は
ナガシマのセルロース
アクセルのウレタンLR(劣化が進んだもの)
アクセルのウレタンMJ(まだ使えるもの)

割り箸で牛乳パックの上に垂らして乗せて反応を見る



塗料は
Mrカラーのシルバーと白をラッカー薄め液で希釈してエアブラシで吹付ける。

プライマは
ミッチャクロンマルチを原液のままエアブラシで吹付ける。





接着剤は
アロンアルファの超高粘度と低粘度



フラックスは白光株式会社のステンレスフラックス

半田は白光株式会社のヤニ入り
(ヤニ無で良いんだけど今使ってるのはヤニ入り)




◆実験結果

①-1
LRとMJによる違い。
シルバーと白による違い。
プライマの有無による違い。を実験します。

セルロ1日乾燥→シルバー→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→白→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→シルバー→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→白→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→シルバー→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→白→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→シルバー→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→白→ミッチャクロン→ウレタンMJ



  
↑2時間経過の写真 既に変色が始まってます。 


①-2
LRとMJの違い。
プライマの有無による違い。
セルロースの乾燥時間による違い。を実験します。

セルロ1日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→ウレタンMJ

セルロ1週日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1週乾燥→ウレタンLR
セルロ1週乾燥→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1週乾燥→ウレタンMJ




↑2時間経過の写真 既に変色が始まってます。
1週の項目は1週間経過してからミッチャクロンを吹きウレタンを乗せます。


②瞬間接着剤との反応を見る実験。
アロンアルファ超高粘度→セルロース
アロンアルファ低粘度→セルロース
アロンアルファ超高粘度→ウレタンLR
アロンアルファ低粘度→ウレタンLR
アロンアルファ超高粘度→ウレタンMJ
アロンアルファ低粘度→ウレタンMJ


 ↑2時間経過の写真 変化なし。


フラックスや半田のヤニによる影響の実験

フラックス塗って半田付け→洗浄→セルロース
フラックス塗って半田付け→洗浄→ウレタンLR
フラックス塗って半田付け→洗浄→ウレタンMJ



フラックス塗って乾燥→セルロース
フラックス塗って乾燥→ウレタンLR
フラックス塗って乾燥→ウレタンMJ


↑2時間経過の写真では半田付け実験も、フラックス実験も変化なし。


◆2時間経過時点での様子
・セルロースとウレタンの反応は既にが始まっている。
・塗装やプライマをかませても反応している。
・接着剤とウレタンやセルロースの反応は無い。
・半田(ヤニ)やフラックスとウレタンやセルロースの反応も無い。

実験継続中のため 進展があったら続きを更新します。

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