プロフィール

コバ

三重県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アーカイブ

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:111
  • 昨日のアクセス:474
  • 総アクセス数:1940102

QRコード

ルアーコーティングの黄変実験 その2

黄変実験の開始から2日経過して
結果が出たので報告します。

この続き ↓
http://www.fimosw.com/u/KOBA/1egy1evaa2j556


実験①-1
LRとMJによる違い。
シルバーと白による違い。
プライマの有無による違い。を実験します。

セルロ1日乾燥→シルバー→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→白→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→シルバー→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→白→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→シルバー→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→白→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→シルバー→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→白→ミッチャクロン→ウレタンMJ


◆結果

・全て黄変しました。
・LRもMJも黄変している。
・セルロースの上にMrカラーを塗装してから
 ウレタンを乗せても黄変する。
・Mrカラーの色は白でもシルバーでも黄変する。
・セルロースの上にMrカラーを塗装して、
 さらにミッチャクロンマルチを吹付けてから
 ウレタンを乗せても黄変する。
 ミッチャクロンによる緩衝材効果は見られない。


実験①-2
LRとMJの違い。
プライマの有無による違い。
セルロースの乾燥時間による違い。を実験します。

セルロ1日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1日乾燥→ウレタンLR

セルロ1日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1日乾燥→ウレタンMJ

セルロ1週日乾燥→ミッチャクロン→ウレタンLR
セルロ1週乾燥→ウレタンLR
セルロ1週乾燥→ミッチャクロン→ウレタンMJ
セルロ1週乾燥→ウレタンMJ



◆結果(1週間後の試験は、まだ未実施)
・LR、MJともに黄変している。
・ミッチャクロンによる緩衝材効果は見られない。


実験② 
瞬間接着剤との反応を見る実験。
アロンアルファ超高粘度→セルロース
アロンアルファ低粘度→セルロース

アロンアルファ超高粘度→ウレタンLR
アロンアルファ低粘度→ウレタンLR
アロンアルファ超高粘度→ウレタンMJ
アロンアルファ低粘度→ウレタンMJ


◆結果
・アロンアルファによる黄変は、セルロース・LR・MJ
 全てにおいて全く無く良好である。
 アロンアルファはコーティングを侵さない有効な材料である。


実験③
フラックスや半田のヤニによる影響の実験

フラックス塗って半田付け→洗浄→セルロース
フラックス塗って半田付け→洗浄→ウレタンLR

フラックス塗って半田付け→洗浄→ウレタンMJ
フラックス塗って乾燥→セルロース
フラックス塗って乾燥→ウレタンLR

フラックス塗って乾燥→ウレタンMJ


◆結果
・ヤニ入り半田との反応による黄変はセルロース・LR・MJ 
 全てにおいて見られない。
・ステンレス半田用フラックスによる黄変も
 セルロース・LR・MJ全てにおいて見られない。




★考察
・アロンアルファ、ヤニ入り半田、フラックスが黄変に無関係であることが分かった。

・セルロースの上に乗せたウレタンはLR・MJ共に黄変し、 ラッカー塗装やミッチャクロンを間に施しても効果は無い。

・試験結果の黄変の度合いが激しいのは、通常のルアー制作では吹付けやドブ浸けにより薄い皮膜を重ねるが、今回の試験では平面に3滴垂らしているため被膜が極めて厚いため顕著に黄変が起こった様である。
しかしながら、通常のドブ浸けでも何度も重ねると今回の試験と同等以上の被膜厚になるにもかかわらず、通常はこのように顕著な黄変は見られない。これは、ウレタンの被膜が厚いとウレタン内部まで硬化するのに時間を要するため 黄変が激しく進行するのではないかと推測する。
ルアー全体の表面は透明で綺麗な状態でもテールのワイヤ付近のウレタンが溜まりやすい部分のみが黄変しやすい事もこれで辻褄が合う。
また、一般的に劣化して粘度が高いウレタンが黄変しやすいと言わるのも粘度が高く膜厚が大きくなることに関係しているのではないだろうか。

だとすると、セルロースやラッカーの上の1回目のウレタンが完全硬化していないのに不用意にウレタンドブ浸けを重ねる行為はNGということなのかも?



追加試験
実験①-2においてセルロース乾燥後1週間後の実験が未実施であるが、これを更に詳しく検証するため追加試験を実施中です。↓

実験④
Mrカラー白、セルロース、ミッチャクロン
それぞれの上にウレタンMJを乗せると黄変するか?
また、Mrカラー白、セルロース、ミッチャクロンを乗せてからウレタンMJを乗せるまでの乾燥時間の違いと黄変の度合いに差はあるのか?乾燥時間を0日、1日、3日、7日で比較する。


現在、1日経過して1日のマスにウレタンMJを乗せたところである。

昨日乗せたウレタンMJの今の状態は下記。
・セルロの上に乗せたMJは激しく黄変している。
・Mrカラー白の上に乗せたMJはセルロの上に比べると薄い
 が黄変している。
 ラッカーもセルロース系なので黄変はするんだろう。
・ミッチャクロンの上に乗せたMJは黄変していない。


 
乾燥時間で効果が見られなかったら
溶剤の組み合わせを注意することと
セルロやラッカーの上の被膜を薄くして乾燥させることくらいしか策は無いのかも・・・

結果がでたら報告する。

コメントを見る