夢は芦ノ湖へ(その2)


コチラは後編のため、その1からどーぞ。



そう、そうやって、ず~っと回収出来ずに置いて来たままだったワタシの夢なんですが、、ついに「その時」はやって来ます。


ここ10年くらいの間は50UPに恵まれるコト無く過ごしていたせいか、いつしかサイズの目標は「おまけ」とか「ある程度は運」と思うようになり、今年は「グリグリで芦ノ湖っぽく釣る」と云うのを目標にしていました。

ラパラのF13の黒金や、プラの村瀬ミノーの13cmを準備してみたり。


しかし、当日は日の出前から結構な向かい風。

ナイトホークにPE0.6号のタックルでも、F13は0.6gのジグヘッド程も飛びません(涙)

と、なると、、十分な飛距離を得られるモノをキャストするワケですよ。

前回の作戦では、敢えて最初からは投入しなかったワンダー80を、今回は最初から選択。PE0.3号は、風の影響を殆ど受けずブッ飛びます。

どうも水温云々もありますが、デケイお魚は余り長距離を突き上げるようなバイトはしないのではないかと考え、ボトム付近までしっかり沈めてから、風に軽く引かれるような感じでスローリトリーブ。

その3キャスト目、ブレイクに差し掛かった付近で、


 コンッ!ガッ!!


と、一気に引き込む明確なバイトが。


そのままカウンターでガツッ!とバットまで曲げると、、

何とシーバスの如く水面で大暴れ&連続ジャンプ!


コレは明らかに50以上あると確信し、頭がこちらに向いているうちに一気に寄せ、、ようものにも、暴れると凄い抵抗で止めておくのがやっと。

とは云え、去年のULショアジギングやメバリング中のシーバス事故と比べれば、余裕を持ってファイトできました。

足元でのひと暴れをいなし、無事にネットイン。

するとコレが、60cm枠より明らかに長いんですよ。









決着ゥゥゥゥゥーーーーッ!!




ちょっとスリムではありますが、鰭の角が立ち、精悍な顔つきのカッコイイ魚でした。実は歯もスゲイ。

コイツは久しぶりに震えましたね。



こうしてしまうと風情も何も無いんですが、、一応は自己記録を更新したので凄腕的に計測(笑)




67cmで大丈夫ですかね?




湖岸に立ち、10分少々で今日の釣りが終わってしまった気が(汗)

とは云え、まだまだ朝のボーナスタイムなので、釣りを再開。


すると、2キャスト後には、またヒット!

が、コレは元気なものの30cmちょいしか無さ気なため、水上スキーでゴリ巻き回収、、中に、ポロッと外れました。まぁ、デケイの1本獲ってるんで、全く持って余裕です(笑)

少しスピードを上げてみた結果がコレだったので、またしっかり沈めてからのスローリトリーブに切り替えます。


チャイチーなヤツをバラしてから5キャスト後くらいでしょうか。


沖の、ややボトムから浮いたレンジで、「ゴッ!」と押さえ込むようなバイトが。

距離が遠く水深もやや深いので、バットまで曲げ込んだ後に、スプールを押さえ更に力を加え、しっかりフッキングを極めます。


で、魚が暴れ始めたんですが・・・



一瞬、鯉のスレか?と思う程の重量感。



しかし、そこは流石のPE、大きなストロークでの首振りを確かに感じ、こりゃ同じクラスを掛けたぞ、と。

さっきの67cmのような瞬発力、スピードは感じられないものの、シーバスでも感じたことの無いレベルの重厚さ。

跳ねる様子は無さそうなので、ティップを高くして寄せたはずが、手前のブレイク付近に差し掛かっても魚体を確認できません。

が、急激に浅くなるせいか、そこで魚が暴れます。


 ギラッ!!


その反射光のサイズから、更なる大物と確信!

今のレンジではブレイクが近く危険なので、その場で溜めて浮かせます。

ここで反転され沖へ走ろうとしますが、そこはメバ竿とは云え88のロングパワーロッド。力を上手く横に逃がし、逆に一気に足元へ。

そのまま一気にネットイン、、といきたいところでしたが、かなり抵抗され、中々いいアングルで寄りません。

しかも、フッキングが上顎にリア1本と云う(汗)

ちょっと、てかかなり危険を感じたので、反転したのと逆方向にロッドを寝かたところ、上手くワンダーを横咥えさせるコトに成功!

コレにより横へ働く力が大きくなったせいか、頭を左に安定させ、上手くネットに誘導できました。









 デケイ! 体高おかしい! スゲイ!!






コレまた余裕で60cm枠より長いので、凄腕的に計測してみると・・・






71cm!!!!







いやいやいやいやいやいや、

コレは、、、

正直なトコロ、最初の小さい方がテンションブチ上がりました(汗)

流石にデケイの2発目となると、慣れてしまうと云うか、、麻痺してしまうようです。

本当ならコチラの凄腕的写真を残すべきでしたが、やはり、どうも美しくないのと、魚体があまりカッコ良くは無かったので、ブツ持ちと2本並べた画だけにしました。

が、今になって微妙に後悔・・・

まぁ、その時は、メジャー当てて撮らなくてもいいかと思うくらい、記録的大物であると云う実感が無かったのです。






 こうして並べると、対照的な2本ですよね。





71cmが小さい方のコンディションであったら、多分、剥製にしてたと思います。まぁ、あの味を知った今であれば、剥製にするか微妙ですが(爆)


トラウトって特に、「想いが重視される釣り」だと感じています。

ワタシの場合、芦ノ湖のショアから、プラグで、超デケイの釣る!

と云うのが長年の目標であり、夢でした。


そう、17年?くらい掛かりましたが、ずっと芦ノ湖へ置いて来たまま回収できなかったソレを、やっと手にしたのです。


こうして改めて文章にしていると、深く、実感できます。


芦ノ湖と、見守ってくれた仲間と、こう云うフィールドがあると教えてくれた親父殿、そしてスレとは云え可能性を教えてくれた名も知らぬアングラーに、深謝。





(因みに、釣った5~6時間後に検量してもらったところ、69.5cmと出ました・・・ 釣った直後なら最低でも70はあっただろうとのコトで、幻の年間レコードに orz)









いただきます。ごちそうさま。どうもありがとう。




釣った後も、存分に楽しみ尽くします!(笑)

コメントを見る

EMAさんのあわせて読みたい関連釣りログ