さようなら青春

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一月ほど前、UFMウエダのSPS902を手に入れ、
ウェーディングでの入魂、懐かしの手応えを思い出していた矢先、

「天下のウエダの廃業」を聞きつけた。

頭の中に走馬燈が走る。

12年前、僕がソルトウオータールアーを初めて教えて貰った
師匠、そのお友達は、みんなエキスパート。
日本のルアー業界も飛ぶ鳥落とす勢いで、各メーカー
凄いラインナップ、フィッシングショーも盛況極まりなかった。

大阪では、「不況になれば釣りの趣味が増える」
なんてジンクス?も有ったくらい、流行ってた。

いつかはウエダ。そんな位置づけのメーカーでもあった。

当時、必死に金貯めて、釣具屋行って、触って、帰って、
また見に行ってを繰り返し、ようやく手に入れた1本。

思いでが一杯詰まってた。青春の塊。

結婚し、仕事で引っ越し、一度は手放したけど、
また手にした時の喜び。

もう手に入らないんだと思うと、悲しくなってくる・・

今じゃお金さえ払えばたいがいの釣り具は手に入る。
ソルトルアーの間口も広がって、バスやってた人も転向したり。

道具のうんちくとかから入る人や、人それぞれ。

ウエダはブレない。いつも先頭を走っていた。

良さは、うんちく、下手くそではとうてい分からない。

軽さ?飛距離?素材?全て否定される。

答えは、「メモリアルフィッシュを捕れる」それなのだ。

曲げて取る。そのコンセプトが竿本来の性能。

やれ先調子だ、バットだとうんちくたれるが、

結局はバランスとパワー。それはビックワンを掛けたときに
強烈に違いが出る。50センチ、70センチなんて
ほとんどどんな竿でも上がる。
だが、メーター超えると、一気に変わる。


そんな釣り感や思いでを沢山くれたメーカー。
有り難う。開発者さん、営業さん、お疲れ様でした。
ウエダは僕の中では永遠です。

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