プロフィール

栗原 隆

栃木県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/8 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

検索

:

QRコード

事件は起きた

  • ジャンル:釣行記
  • (遠征)
今月あたま、伊豆に行って来ました。
ndnpih4mr7n9wmedsswz_480_480-e7c760f4.jpg

jxhp7xxntnrhpt2rkguv_480_480-e965f23b.jpg
いつもながら、なかなか一尾に会えず、昼間の潮どまりとかには、磯場でカップ麺や大好きなコーヒーを飲む事に浸ったりしていました。








が、事件は起きたのです。
その事件が起きた晩に車中泊の車の中で、感情が新鮮なうちに書き留めておこうと思い、iphoneでFacebookに投稿したものです。


ーーーーー2013年12月3日ーーーーーー


書きます、「事件は起きた」

もう今回はボウズかなぁ、なんて思いもちらほら感じた昼下がり。

朝イチは前回ワラサを釣ったポイントも、ノーバイト。魚っ気もあまり感じられなかった。
そして昼イチ、午後に西風が吹く情報を確認したので、ヒラスズキで良さそうなポイントへ移動し、現場へ辿り着くも、凪。2時間くらい滞在したけど、波に変化はなかった。ここで夕方を迎え、根際にいるヒラスズキを狙うか。とかも考えたが、もう1箇所が気になった。日没の時間を考えると、移動しても1時間も竿を振れない事も分かっていたけど、意を決して移動。
車で移動し、徒歩で数十分。日没がせまっていたのもあり足速に、走れるところは走った。持久力、体力を考え、荷物を最小限に抑える。いつも持っているタモ網とビデオカメラのスタンドは車に置いた。簡易的なスタンドは持ったけど。汗びっしょりで現場に着けば、16時を回っていた。
肝心の現場の状況は、無風のくせに時折デカいセットが来る。恐怖と同時に期待感が僕の中でみなぎった。

カメラを岩にセットし、釣りの準備をし、早速サラシの中へルアーを通す。
が、無反応。
やっぱり、とネガティブにもなりながら、「ボウズ」という感覚が僕を覆った。
何度もルアーを通すも無反応。
一回一回ルアーを通す度、疲労も虚しさも増す。
ルアーの色変えたり、巻くスピードや巻き方を変えたり、潮目もほとんど確認出来なかったけどメタルジグで100m以上先を探ったり。疲労は重なっても、割と集中力はあったのか、エリアフィッシング並にあれやこれや試した。その間30分くらいか。
まだ明るさはあった。足下も確認できた。なら、と思い、少し岩の先に立つ。
目の前には幅4、5m、奥行10mくらいのサラシが広がっていた。
そして、そのサラシの中心あたりから1mくらい左にルアーを通す。
その時だった。アタリがあった(今思えばだけど)。今思えばと言えるのは変な反応だったのを覚えてる。ゴンとかグッ、というアタリではなく、もっと鋭く、金属か石みたいなもので、コッ!みたいな弾かれた様な。
ん?、と首をかしげたのも覚えてる。
そして、今度はその同じ様なサラシの今度は中心から1m右側にルアーを通した、というか漂わせた。
また同じ様なアタリ、コッ!!と。

あれ〜またかと頭に思い浮かべた、その2秒くらい後の事だった。
ガーーー!!!!!
っと、サラシの中深くへラインを引きずり込まれた。
ヒラスズキ!
かと思った。
けど、下にもぐる一方でエラ洗いなんて程遠い。
青物?
こんなとこにワラサ?もしやブリ?
完璧、魚側の主導権。
どちらにしても大物には変わりないと、僕も渾身の力で引っ張り上げる。
ラインや、ラインの結束強度を感覚で判断し、まだまだいけると思いながら引っ張り上げる。
ようやく上がって来たかなと、思ったら、魚がジャンプした。
「えー!!」
赤かった。
思わず声を出した、様な。僕はきっとアドレナリン前回だったでしょう。
フックが伸びちゃったり、ラインが切れるのは嫌だったけど、竿は折れてもいいや、なんて思っていたと思う。
とにかく、魚のアタマだけは水面上に出していたかった。水の中だと、泳ぐ力で主導権を魚に握られてしまうので。
そんなこんなで、岩際まで寄せたけど、僕は網を持って来なかった為、岩の上に上げるしか選択肢がなかった。
よく見れば、テールフックに掛かっているだけだった。

「波来い!」
僕は叫んだと思う。
数十秒後、来た波と同時に岩の上に引っ張り上げた。

「うぁー」

手の震えがしばらく止まらなかったのを覚えてる。
「だー。わぁー。うぉー。やったー」
何回も叫んだ。

でも、この時の一番の失敗。ビデオカメラの電池が切れていた。
ビデオにおさめられなかった。
が、そんな事より、嬉しかった。
叫んだ。
後、ストリンガーに繋いだ後のビデオにはおさめたけどね。
そして、叫んだ。
僕しか居ない、伊豆の地磯で。

因みにこの時のラインシステム、午後イチの現場で組み上げたもの。
1.2号PE、30lbフロロカーボンリーダーをノッターを使ったノーネームノット改、巻き付け18回、リーダーとのハーフヒッチ同じ方向8回、PE同士同じ方向8回。120lbスナップをリーダーとの結束に巻き結びとハーフヒッチ左右交互2回ずつ。
結束はよしとしても、PE1.2号に30lbのリーダー。良くやったと自分を褒めたい、
ルアーは、ジャンプライズのローディ130F、ブルピンイワシカラーです。フックはST46-♯4でした。これもよく上げられたと思いました。

思えば、真鯛、動いているやつは、テレビか水族館か。
まして、触るのは初めてだった。
知ってます?
真鯛って噛むんですよ。僕も危うくやられるとこでした。幸い手袋を噛まれただけですけど。あれ指だったらヤバかったです、たぶん。シーバスの様に口をつかんで記念撮影なんて出来ませんね。

釣った真鯛は、現場で血抜きワタ抜きしました。お腹の中からは、蟹のあしやら貝殻やら硬いものばかり出てきました。
親父にメールしたら、早く食べたいから早く帰って来いと。

それと、重さを計るものは持っていなかったけど、5kgはあったんじゃないかと。現場からの磯道がすげぇ大変だったんで。真っ暗でしたし。

大きさは、74cmでした。
僕の人生、初めて手にした真鯛。

いつも伊豆ではヒラスズキか青物しか考えてなかった。思わぬ展開にほんと身体も震えてました。

以上、殴り書きライクなとこもあるかと思いますが、事件の全容でした。
僕の感情、なうでピュアでフレッシュな内に。
ではでは。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

追記

まず、誤字、「アドレナリン前回」→「アドレナリン全開」ですねw
携帯でこんなに書いたいつぶりか…あの子に送ったメール以来か、、なんつって。

因に、リールは、ダイワ セルテート3012H、ロッドはメジャークラフト KGS-1102HIRAでした。
ヒットルアーは、ジャンプライズ Rowdy130F ブルピンイワシゆうきver でした。
dsm7ihb4dti3rfpbzy94_480_480-d6b70c76.jpg
魚を上げた時はテールフックのみでした。
最初はセンターフックにも掛かっていたんですね。


そして、その時には載せられなかった画像を。
ie3yzi763kro8brctpga_480_480-c803f553.jpg
叫んだ。

bmcci6s8ag4psydt8k66_480_480-1cc35358.jpg
74cm!

t2u29rgy8emisfmjs7o8_480_480-c9182919.jpg
kbnobo4ettvy9wgb8sg2_480_480-b1677080.jpg
エラ、ワタ抜いた状態で4kgジャスト!


tvxo6nzauft5tsps2fb5_480_480-5021ccb3.jpg
湯霜造り、初トライ。


csvwhzigayhs3tctizhd_480_480-9630e99b.jpg
アラが一番脂がのってた様な。



hebf5swsf2z8n898pox5_480_480-babfb7e5.jpg
焼いても旨かった。

hm68u5rm3g9vfg9mhiha_480_480-01afb387.jpg
焼いたやつは、赤ワインとの良く合った。



と、数日間、真鯛ばかり食べていました。
一年を締めくくる12月に人生初真鯛。
脳裏に刻まれる時間を過ごさせて頂きました。
自然に感謝。
ありがとう。






8fdxpu3aiwjfaiu56zd7_480_480-566d409d.jpg

コメントを見る