今日(23日)明け方、串本町の樫野崎で釣りをしていた男性が海に転落しましたが、かけつけた漁船に救助され無事でした。
田辺海上保安部串本海上保安署によりますと、きょう午前5時半すぎ樫野崎で釣りをしていた男性が海に転落したと118番通報がありました。このため巡視艇と救助の漁船が出動して、救命胴衣を着けて海に浮いていた大阪府堺市の36歳の男性が救助されました。男性は救急車で病院に運ばれ手当てをうけました。串本海上保安署は、救命胴衣を着けていたため 男性と通報者 救助側が落ち着いた対応ができたと話しています。
以上が和歌山放送ニュースからのコピー
遭難された方の気持ちを考えると
些か申し訳ないのですが
無事救助と言う事もあり
今後、このような事が起こらないため
そしてもっと悲惨な事が起こらないために
少し勇気を出して書きます。
このような言い方が適切かどうか自分自身も
解りませんが
最近の様子からして起こると思っていました。
私だけではなくエキスパートの皆さんの一部の人は
予測していました。
私の責任で書きますので名前は書きませんが
某大先輩のエキスパートと串本で話した時に
もうすでに「心配」されていました。
私に出来る事はと考えて
このブログでも最近特に書いていましたが
やわらかく書いていたため伝わって行かなかったのかと
後悔しています。
ヒラスズキをやる人全員が僕のブログを見ているとは
思ってませんから「伝わって」です。
幸い。助かられたので幸運と思いますが
事故に遭われた方の知人のかたから
磯のヒラスズキ釣りのビギナーさんだと聞きました。
装備はキッチリされていたようで、
その点は、良かったと思います。
今日は、はっきりと書きます。
磯のヒラスズキゲームは、並みの経験では出来ません。
私も「まだまだ」です。
幸運でやり続けられる釣りでは有りません。
ちょっとやってみる釣りでは有りません。
「楽しさ」を伝えてきて今更・・・
と思わるかもしれませんが
「本当に危険な釣り」です。
明日は我が身ではありますが
誰も言わないので私が言います。
多くの方に迷惑がかかります。
ヒラ師、釣り人の方々にだけでなく
多くの皆さんに多大なる迷惑がかかります。
始めたばかりの方は
安全が確保できる距離から釣ってください。
前に出る必要は、全くありません。
本当に上手い人は、後ろからでも釣ります。
後ろからの釣技を繰り返すうちに
「絶妙な距離」がとれるようになるのです。
「後ろから釣る」
これは、恥ずかしい事では有りません。
はじめから前に出る事の方が恥ずかしい事です。
「全く理解していない」のですから。
見れば解ります。
それは、「初心者」と言う事が恥ずかしいのでは無く
「理解していない事」に突進していくことがです。
それをカッコいい事と誤解していることがです。
私は、後ろからヒラスズキを「釣った」エキスパートの方を
見た時に「本当に」カッコいいと思いました。
良く考えてくださいよ。
後ろから釣る方が難しいのです。
逆に言うと、前から釣る方が「簡単」なのですよ。
だから、初心者ほど前に出たがるのです。
何度か怖い経験をしてヒラスズキをマスターして行く
のでしょうがイキナリ前に出ている人が多すぎます。
何度か釣行を重ね、「絶妙な距離」が取れる様になった時
に獲ったヒラスズキがエキスパートの釣っている
ヒラスズキと同じヒラスズキだと私は考えています。
今回の事故を機に、もう一度ヒラスズキゲームの
安全を考えましょう。
装備、立ち位置、キャストからランディング。
そしてヒラスズキゲームの重要な部分を。
ルアー云々。テクニック云々。はヤッテいるうちに
ついてくるものです。
「泳ぐ」について特に大きな誤解が有ります。
ウエットスーツやアユタイツは泳ぐためではありません。
『紀伊半島』では泳がないでヒラスズキが釣れる磯は、
いくらでも有ります。
本当に上手い人は、泳がずにでもヒラスズキを釣っています。
「釣れない時」にアソコまで行ければ・・・と思う事は
当たり前の事でだれしもが思う事ですが
そんな考えで泳ぐ人は、アソコまで行っても釣れません。
「腕で獲る」と言う考え方を持ってください。
泳ぐゲームは、また別のゲームで
釣れないから泳いでチョイ沖の磯に渡るのでは
無いのです。
メディアで活躍しているアングラーは、
無暗に泳いだり、渡ったりしていません。
なぜ、このような事を書くかといえば、
先日、メディアで活躍している人は
「泳いでいるから限られた取材日に獲れるんでしょ?」
と言う人がいました。
これも大きな誤解を招いている「一つ」の様に感じました。
考えてみてください。
あの状態の磯を泳ぎわたる事がどれだけ危険な事で
どれだけ経験が必要か知っていて、あらゆる釣りを
撮り続けているプロのフィッシングカメラマンは、「断ります」よ。
僕たちが「アソコに行く」からついてきて下さい。
と言っても断られます。
ただ・・・
僕は、言いません。「こいつココで釣れへんのや」と思われる
事が正直嫌です。
取材日は選べないとしても
「磯」は選ばせて頂いているのですからクルーが行ける所で
魚探しを完璧にこなし
カメラの前でキャストからヒットそしてキャッチまでやって
物持ちで笑顔を見せて成立なのです。
僕の場合まだまだ駆け出しなので
素晴らしい先輩方を撮ってこられた
プロカメラマンさんに自分の釣技を撮影していただく事だけでも緊張です。そして釣技の全てを観られています。先輩方の釣技の全てを見てきた目で観られています。
海の変化もベイトを発見する目もお持ちのカメラマンさん
も居ます。釣りをされるカメラマンも居ます。
だから、全て「おみとうし」なのです。
「前に出たら釣れたのに・・・」は言い訳にもならないのです。
例え磯裏の波の無いスリットを泳ぐにしても
商業用で合計数百万円する機材を担いで泳ぐカメラマンは
一人として居ません。
だから南紀を舞台とする彼等は、泳がずに獲っていると
僕は思います。
南紀には泳がずに釣れる所はイッパイ有りますから。
勿論!私も「明日は我が身」と気を引き締めます。
遭難された方が海に落ちた状況などは聞いていません。
その方が前に出ていたかランディングで落ちたのか
などの推測はしません
ただヒラスズキの釣り人が遭難したことで
今一度、考える機会としてココに書かせていただきました。
遭難された方の一日も早い回復を願います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ヒラスズキや磯のルアーを真剣に取り組んでおられる方で
ブログなどをお持ちの皆さんは、何らかの反応をしていただき
「ヒラスズキゲームの未来の為」に一人でも多くの人へ
警鐘を鳴らしていただきたく思います。
二度と悲しい事が起こらぬように。
伝わっていきますように。
※珍しく夜中まで起きて書きました。
いつもの事ですが乱文申し訳ございません。
※関係者の方で不快の念をいだかれた方が
居られましたら
心 よりお詫びを申し上げます。
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「釣り人救命胴衣着けていて助かる」
- 2012年4月24日
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