▼ 頑張ろう

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知り合いの店が　朝市　にある。

心配だったし、手助けできるかもと思って車を走らせた。

知り合いの店の被害は少なかったようだが　朝市　は壊滅的状態だった。
誰が朝市の関係者で、誰が市の人で、誰がボランティアの人か解らない状態だった。

凄かった。

道路に、カレイやカジカが転がっていた。

壁に残った、津波の水位の跡を観てゾクっとした。

空元気かもしれないし、諦めかもしれないけど、誰もが前を向いていた。

可哀想だけど、何故か可哀想っていう感覚ではなかった。

ただ、頑張ろうって気持ちだった。

何かやらなきゃって気持ちだけだった。

全然知らない人が同志となっていた。

皆、つながっていた。



全然知らない人の店の片付けをした。

力仕事を率先した。

流された車を押して移動した。

どこかの店の流され倒れた巨大な冷蔵庫を起こした。

停電してたのになぜか、コンセントで少し感電した。


原発の件も、油流出の件も心配だ。

行方不明者の方の安否が心配だ。

たかだか、３時間ほどの手伝いだったが価値観が変わった。















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