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松原ムツミ

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ビリンバウ誕生秘話??

発売前から予想外に沢山お問い合わせを頂いているビリンバウ。





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最初はエクストリームのジャンクボックスに埋もれていた、ただの木片でした。


話を聞くとナニやらオガケンがどこかのゴミ箱?から拾ってきたものらしいのですが。。。


手に取って、見て、思わず口を突いた言葉は「カッチョエエ。。。」でした。
オガケンがニヤリとして、せやろ?とドヤ顔かましていたのがもう2年ほど前の話。

その後は発泡素材でルアーを作りじっくりとバランスを煮詰めていく作業。
ありとあらゆる考え付く限りのバリエーションを試してABS樹脂に移行しました。


ABS樹脂になっても基本の設計思想として変わらずにあったものは“ルアーはバランス”ということと、“なるべく軽く”ということ。
ビリンバウの全長135mmで自重が1オンス切るってシンペンだと平均より軽いんですが、お陰でフックセッティングには自由度を持たせることが出来ました。


まぁややこしく言えば、普遍的なモノに自分のエゴをぶっこんで、両立を目指したわけです。
軽くないとデカイ針も丈夫なリングも載らないですし、かといって僕だけが使いやすいモノなんて作る意味がないですしね。

いくら釣れそうでも、実際に爆発的に釣れても、カタログから消える様なルアーにしたくなかったんです。
自分の中でアスリートやK-TENが絶対の存在である様に、スタンダードになりうるもの。
誰にでも使いやすい普遍なもので、かつ面白くて、尖ったもの。
これは竿だろうと、ルアーだろうとモノを作る時に僕が意識する事でもあります。




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今までのシンペンにアングラーが求めていたのはナイトゲームでどれだけスローダウンして美味しいレンジを通せるかがキーになっていたと思います。
ビリンバウはしっかりした巻き抵抗を伴って低速では水面下15~20cm位をハイピッチロールで時折フラつきながら泳いできます。
中速ではシンペンでよくあるアイを中心にケツを振るのではなく、ビリンバウの特徴的な背中のエッジが水を受けて、アクションの支点がアイの後方にある、れっきとしたスラロームアクションに仕上がりました。


任意でアクションは選べますが、流速変化など水流の増減でアクションシフトするので、本当に巻くだけで釣れます。
しっかりした巻き抵抗があるのでビギナーにも使いやすいハズです。


その後に、アクションを加えてトラブルが無いようにフックの位置やバランスセッティングを見直しました。

コレが一番難儀した部分ですが、ミノーだとリップがあるのでジャークやトゥイッチ等アクションを加えた後にブレーキが掛かって、魚は大体その時に見切ります。
シンペンだと止まらないので魚を狂わせる事が出来るんですが、従来のシンペンではなかなかトラブルが多くエキスパートしか使いこなせていなかったように思います。

この部分を解消して現在の形になった訳です。
最終的に金型を5mm伸ばすという暴挙を許してくれたメーカーには本当に感謝しています(笑)
飛距離については散々書いてきましたが、この結果空中で泳ぐ(笑)くらいのスイミングバランスで、あいかわらず非行姿勢は悪いまんまですが重さなりに飛びますwww

でもそれも踏まえて納得のいくルアーが出来上がりました。


普遍的な使い方で釣果を叩き出せて、かつ尖った使い方で攻めに転じれるシンキングペンシル。
使い込んでみたくなる懐が深いルアーです。



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バカほど試行錯誤して、その都度魚に答えを貰いました。
最終プロトでは山盛り魚を狂わせました。
ビリンバウ135Sは間違いなく面白くて、釣れるルアーです。


どうか今しばらくお待ち下さい。
宜しくお願い致します。

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