【松原ムツミの『Just！Fish！Play！』】原点回帰のド近所フィッシング

嵐を呼ぶオトコなどと仲間内から不名誉な名前で呼ばれて久しい松原ですが、ムスメちゃんもどうやらその血統を受け継いだようでお宮参りに向け着々と台風も近づいて来ている今日この頃、彼女には申し訳無い気持ちでいっぱいであります。

さて、仲間達からそんな不名誉な名前で呼ばれ始めた頃の松原は、地域性が色濃く出るシーバス釣りの面白さに惹かれ見聞を広めようとあちらこちらへ出向いては、夜な夜なあーだこーだと試行錯誤を繰り返していました。

各地で沢山の魚と沢山の仲間に出会って今に至る訳ですが、調子付いてさらに遠征が増えてからというもの、近所のかつてのホームからは随分足が遠のいていましたが、最近は家庭の事情もあってずいぶん久しぶりに出向いてみたら一周回って新鮮やんけという感じで、
いうなればボーイッシュな幼なじみの女子にふとした瞬間ドキッとしたり、地味だと思っていたクラスメイトの眼鏡女子がコンタクトに変えて登校してきてドギマギ、みたいな少年漫画によくあるヤツです、多分w

勝手知ったるド近所のかつてのホームは、もちろんその日その時に刺さっている魚に増減もテンションの上げ下げもあるのだけれども、正解か、不正解かを即座に答えてくれる素直な魚達がまだこんなに沢山、身近に居たのかという感じ。

狙って獲りに行く釣りもたまにはやるけど、スタイルが固まってからは対外的にどうこうよりも“自分にとって価値があるかどうか”が大きくなって、たとえイージーに釣れる魚であっても自分の満足度の高い魚が釣れればそれでええやんと思うようになりました。
果たしてそれはオトナになったのか、求道者の道から外れたのか、日和ってるだけなのかわかりませんがw
そんな感じで気のいい魚達に付き合ってもらってHuercoのXTシリーズの後発モデルのテストも順調に進んでいまして、今は叩き上げのテストもファクトリー側での審査もパスして数値化されたブランクスのフィーリングやら数値化できない部分を煮詰める段階です。

9月デビューのXTシリーズはまずはXT511-5S、XT610-4C、XT711-5Sの三機種からデリバリー。

オランダ人アーティストのピーターにあれやこれやとデザインをしてもらった、魚のラベルをあしらったカッコ可愛い濃紺のロッドボトルに入れてお手元にお届け。
ゼロから設計を始めて、これでもかと拘りを詰め込んで大切に育てた海外でも、国内でも、身近な釣りでも頼りになるマルチピーストラベルロッド。
そんな心血を注いだロッド達に相応しい、眺めても楽しんでもらえるような仕上がりになったと思います。