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くそ寒の中ボウズなのに釣りに行くのは何でかってことをだらだら考えてみた。

ふと、今年の1,2月の釣行回数を数えた時に
去年もこの頃ずいぶん行っていた気がすると気づいた。
去年はシーバスを始めたばかりだったのでそれでたくさん行ったのだと思っていたが、どうも違うようだ。

去年は1月だけで15回、フルボウズ。
2月もずいぶん行ってた気がする。それもフルボウズ。
それなりに釣りの情報を集めればこの季節がそんなに簡単に釣れる季節じゃないのはすぐわかるのだが、
今年もまた結構釣れもしないのに行っている。
どうも私を引きつけるなにかがあるようだ。

水にもぐったり、水泳をしたり
そういったことはさして好きではない。
だから海に行っても釣りのことは考えるが
泳ごうとは思わない。
だが
それが潜水服や潜水艇のようなものだったら
それは、潜ってみたいと思う。
そこには水との隔絶があるが
それが微妙な距離感と、さらに個室の感覚をつくりだして
プラネタリウムでも見るように海を見れるのではないかという
そんなファンタジカルな空想に浸れる。

それと似ている。

この時期、完全防寒をしないと釣りにはいけない。
生身の状態に何枚も服を着重ねてフル装備で釣り場に立つと
そこには周りとの見えない壁のようなものが生まれる。
それは潜水服や潜水艇ににている。
寒さ、現実のその場の荒々しさには
まるで影響を受けない自身のその状況が、なんというか
現実離れした不思議なもののように思えてくる。

釣りはその際に唯一現実から反応を得るアンテナになる。
もちろん釣れることばかりではないのだが
潮の具合、ベイトの当たる感じ、根にあたる感触。
それは想像力をかきたてる。

これは一人遊びだ。
もちろん人と釣りに行くのは楽しい。
先日も知人とバスを釣りに行ってきた。
話をするのも楽しいし、飯を食うのだって楽しい。

だが一人真冬に釣り場に立つ感覚、
この半端に隔絶した釣り場との微妙な距離感は
何故か散歩でもない、夏の釣りでもない
人との釣りでもない、ストイックなスポーツでもない
奇妙な刺激を私に与えてくれる。

私が、というより
だれでも釣りに行く理由は様々だ。
通うように釣りに行く人であるならなお、
その感覚はわかるだろう。
真面目に極めようとすることによっておきる義務感、
または生活の中の清涼剤として、
外に出たくていくような人もいるだろう。
単純に大好きでその時間を楽しみにする者もいるだろうし
今なら絶対釣れると思っていくときもあれば、今日はちょっと、と思いながら出る場合もある。

そんなバリエーションの一つとして私はアクアリウムを見るような感じで
釣り場に立つ。
現実感がないのとは違う。
転べば痛いし、ライジャケは重い。

だが、魚という水面の向こうにいる、何やら
気心のうかがい知れないやつらは
私にとってはそういう、空想の延長線上の世界に居て誘うのだ。
魚が居なければ行きはしない。
散歩がしたいのではない。
魚が居なければ川があってものぞかないだろう。
正直、海が単体で好きなわけでもない。
結局、不可思議な生物が何やら生息しており
ときたま自分のたらした糸の先にコミュニケーションしてくる
そんな奇妙な場所が好きなのだ。

釣れた時の脳内物質の過剰分泌が心地よくて
反復的に行っているかもしれない、という疑念を
拭い去ることは出来ないのだが
だが、釣れないのにくそ寒い中延々釣りに行くのはそれだけでは
説明がつかない。

釣りは想像力の産物である。
というか人間は想像力の中以外で生きることが出来ない。

水面の向こう側に居る
手も足もないおかしな生物が
私は何十年も前からどうにも気になってしょうがないのだ。



そんなことを考えてた春の夜の布団の中。


それではまた、
釣りに・・


・・と
そうだ。
今回も写真がない。
ではちょっとした写真を。

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この写真がどうした、という感じだが、
去年の秋ごろ、牡蛎瀬帯に立ちこんで釣りをしていたら
ルアーチェンジの際に
ハチマルを落っことしたのだった。
やっと魚が釣れるようになったばかりの頃で、一番釣っていたルアーだったので
慌ててさがしたのだが
水深は浅いが濁りがあって
その時は救出することが出来なかったのだった。

ところが諦めて別のポイントに行って帰ってきたら
潮が引いてむき出しになった牡蛎瀬の隙間にはまっていたのだ。
それで大喜びしてつい写真にとってしまった。

良くありそうな話だが
実際に戻ってきたというその牡蛎瀬
3,400mだらだら続くポイントで
帰って来た時にはルアーのことは忘れており、しかも帰るつもりで歩いていたが
なんとなく潮目を見てもうワンキャスト、と思って牡蛎瀬に降りたその一点が
たまたまさっきの場所で
あれ、ここの牡蛎瀬の形どっかでみたような、と足元を探したら
見つかったということだった。

当時は奇跡だと思ったが今にして思えば
その場所が何かしら地形変化があって潮目が変化するポイントで
落とした時も拾った時も潮目に変化が出ていたからそこに立ったのかもしれないが
なんにしても考えてやったことではないので
大変驚いたという、
そういう話。
去年のネタと写真の供養である。



それではまた、
釣りに行こう。

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