暦を見ると今回の休日が六月最後の釣行になる事を知り、なんとか今月中に獲りたい本命”純淡水域川鱸”を探しに行く計画を立てる…
計画を立てるといっても遠征する訳では無くフィールドはいつもの流域面積日本一の大河川。
どこのエリアから入ってどのように廻って攻めて行こうかと過去の経験を思い出す…

その年の居場所さえ見つかっていれば悩む事無く、気象＆水況＆時間など状況を読んで良いタイミングでそのエリアに入るだけなのだが、迷走した際は毎年このようにあの手この手を考える。
逆に考えればこれが一番楽しい一時。

”今夜は朝まで廻ろう…”

そう思い日付が変わる頃、最初に向かった先は五月末に唯一本命の気配を感じたエリアへ。

平水位が一番条件が良いと思われるこのポイント。
渇水から平水に戻った水位の影響で雰囲気だけは最高だが何も無い時間が過ぎて行く。

廻ろうと思ったエリアは大きく分けて四カ所。
居ればほぼ一撃に近いこの釣り。
無駄撃ちは避けて次なるエリアへ移動。

此処では開始早々に大陸系とのバトル…
綱引きは自信満々だったのだが、予想外のラインブレイク…
某TV釣り番組の”止めっきりファイト”ばりのやりとりが仇となり大事な弾をまた失った。
そのタイミングで驚いた他の大陸系がいきなり大ジャンプ大会を始め恐ろしいような光景に…
岸際に大きな引き波が出来る様な状況に見切りを付け移動。

予想以上に時間が無く最後は砂礫系のシャローフラットエリアで遣り切る事に。

夜が短いこの時期。
あっという間に東の空が明るくなって来た。

そういえば今季は渇水と居場所が見つからない事を理由にこの美しい瞬間を見る事が少なかったようだ。


家庭、仕事、自分自身の体調など何かしらの理由で釣りに行きたくても行けない人は世の中に沢山居る。
魚と出逢えなくてもこの瞬間を一人大河の中心で見られる事に幸せを感じよう…

そう思いながら振り続けていると一気に太陽が昇り始めた。

”どうにか七月中には逢わせて下さい…”

大河と朝日にに神頼みしながら残り少ない時間を攻め続けたが、結局最後はこのお方のスレ掛かりで終了…



そして六月は自分の中で諦めたようにみえたが、最後の悪足掻き…

昨夜は雨降る前に神頼み的に前日の晩に廻れなかった今季初のメジャーポイント周辺へ。

一時間半程攻めたが雨が降り始め何も無いまま終了。

今夜から夜勤の為、今季も六月の賭けに敗れた…

去年は七月の台風によるターニングポイントからなんとか巻き返す事が出来たが今季は昨年とは違ったレベルの渇水続き。

非常に怪しいが何かを信じながら迷走が続くだろう…