【keep　casting　story】紅語-第２章：模索-

　  　　紅語　　
　‐ｸﾚﾅｲｶﾞﾀﾘ‐　
第二章　　　　　　　

この日のスタートは薬局から。

俺「いいからドーピングだッ!!」
風邪薬と栄養剤を流し込み
エアコンを点けずに車中泊。
我が家に伝わる療法であり
水飲んで汗かいとけ！という
いわば荒療治の様なものである。
疲れがのどに出やすい自分には
遠征と風邪は切っても切れないのだ。

ぽかぽか温泉で釣り人の車を見かけて
ちょっと嬉しかったりして温泉で一休み。

午後４時を回ったところで
予約していたホテルのチェックイン。
がッ!!

フロント「あれ？お名前がみあたら・・・」
俺「え？あるでしょ！？電話したもんッ」
結構必死である。

結局手違いで予約表に書き込まれていないようで
１クラス上の部屋が空いていたので
料金そのままに（お値段破格の1900円/日）
無事チェックインを済ませる事が出来た。
クチボンと二人だが、どうせ朝帰ってきて寝る程度の
スペースしか必要としないので狭い事も無い。
いやはや危うく車中泊で5泊するところだった・・・。
いや、それも珍しい事ではないのだけれど。

そこから目の前のランカーに行ってみた。
ルアーが安いッ！！そして驚きの品ぞろえ。
昨日はいったポイントで
俺「バルバロッサが欲しい・・・」
としきりにぼやいていたのだが
数多くルアーを持ち込んだ中で
持っていないルアーが浮かんだ
という事は買っておくべきだ！と
2本お買い上げ￥

この新たな戦力と共に
夜の浦戸へと繰り出した。

昨日岡ちゃんが掛けたポイントに
もう一度入ってみる。
昨日のポイントには人が入っていたので
その対岸で竿を振る。

時折、ボシュッ!!
というシーバスのライズもあり
生命感は上々。
昨日教わったウレタンチューブの
結束に苦戦しつつ何とか結びおえ
3人の中で最後に入水となった。

それから間もなくして
あの音が再び木霊する

シュパッ！！！
鬼合わせの音だ
上流に目をやると
岡ちゃんがファイトの最中である。

ガコガコッ！！
そしてアイツの音

またしても痛恨のバラシ・・・。
ゴメン、昨日触ったCloverには
バラシ菌が付いてたんだッ☆（>ω・）ﾃﾍ
ﾜﾛｴﾅｲ…Orz

バラシたのは残念であるが
居るという確証は持てた。
岡ちゃんに呼ばれて
立ち位置を代わってもらう。
これだけしてもらったのだから
と一層気合が入るというものだが
またしても釣りにならない時間帯が続く。
オグル・・・1日2日ではモノにならない。
岡ちゃんにアドバイスをもらいつつ
自分のモノにしていく作業が続く・・・。


そしてタイムアップ。
今日も形だけの釣りしかできなかった。
ここまで来ると自信喪失に近いものがあり
ミノーなどの浮かせる釣りも自分の釣りではなくなる。

知り合いの方と合流するという事で
高速のインターまで迎えに行くことに。
そこでDORADOさんご一行と合流し
再度別のポイントへ・・・。

広大なオープンスポット
どこに何があるか分からないので
ちっちゃな瀬と地形と明暗を頼りに
立ち位置を決めた。入水位置からは最も遠い。
自分の左にはベイトがビッシリ
上げなので左に流し込むコースを取れる。

しかし
ちょッ！お前ら自重しろwww
どんどん近づいてくる雷光。
一旦引きましょう。の言葉を合図に
一斉に陸地へ向け
ノルマンディー上陸作戦

無論、最も遠いのだから
一番最後に上陸することになるのだが・・・。

雨待ち
雷待ち
腹ごしらえ
如月の出番である。

今日は体のコンディションが悪いので
ナンバンのみでいってみた。
何度でも言おう。
ウマイッ！！！

空も白んで来た。
サイトでも回ってみたのだけれど
以降も反応はなく・・・。

わかったわかった
今の俺に足りないのはコレだな!!