プロフィール

ねこヒゲ

和歌山県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/5 >>

1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:49
  • 昨日のアクセス:112
  • 総アクセス数:377773

QRコード

ベイト初心者によるベイト初心者のためのベイト道 その12

今更ではありますが、新社会人の皆様、ご就職おめでとうございます。
学生の皆さんはご進学、ご入学、進級おめでとうございます。

唐突ながらに、ご挨拶とさせていただきます。



さて、前回はラインについて述べさせていただきましたが、今回はブレーキについて〝初心者なりに感じた事〟を述べていきたいと思います。


皆様もご存知かとは思いますが、キャスティングタイプのベイトリールは2つのブレーキが附属しております。

メインとなるのがスプールシャフトを物理的に押さえ付けるメカニカルブレーキ。(昔はキャスコンなんて言いましたが)

もう1つが、シマノではSVS、SVS∞と称する遠心力ブレーキと、スプールの回転運動で発電し、発電した磁力でブレーキをかける電気式のDC、ダイワではマグフォースとSVと称するマグネットブレーキ、アブではマグネットと遠心ブレーキを複合したインフィニットブレーキ等と呼ばれる副次ブレーキです。


昨年夏、それまでの経験から、「ベイトシーバスを始めるにベストなリール」として2機種を紹介しました。

実はこの2年ほど、シーバス、チニング、(逆風ではない日の)ヒラスズキと、ショアキャスティングの殆どをベイトタックルで行ってきました。

SVSは太古の昔に使っていましたが、やはり現行の性能には程遠いでしょうし、現行品もあくまで借りたリールを暫く使っていた程度に過ぎません。また、SVとSVS∞に関しては、持っていないため、検証の余地がありません。
しかしながら、私がオススメするベイトリールは下から2番目の機種…。

そのため今回は中位機種以上に搭載されている機能は省き、2年徹底的に使用した結果から導き出した現段階での使用感を述べさせていただきます。



・SVS(バスワン、旧メタニウム)

画像提供 M君

使いやすさ ★☆☆☆☆
遠投性能  ★★★☆☆
整備性   ★★★★☆
耐横風性能 ★★☆☆☆

長所
ベイトキャスターを育ててくれるリール。
あくまでマニュアルな操作に拘るアングラー向け。
横風や向かい風にはある程度耐え、サミングができれば横風が強くてもDC並みに飛ぶ可能性を秘めたリール。
太糸に強く、軽いルアーや重いルアーをコントロールしながら投げるにはベスト。

短所
初心者にとっては、はっきり言って、白いポチポチをいじるのが面倒で、結果としてキャスコン(メカニカル)をルアー交換の度にイジる悪い癖が付き、結果としてサミングが上手くならない。


初心者へのオススメ度
★★☆☆☆
譲り受けたり、デザインやメーカーが好きで「これを使いこなしたい」と熱いココロが無ければ、使いこなすまでに時間を要するリール。
SVS∞搭載でなければ(ビッグベイトを使用しない)シーバスで最初の一台にオススメはできない。




・DC(SLX DC)

使いやすさ ★★★★☆
遠投性能  ★★★★★
整備性   ★☆☆☆☆
耐横風性能 ★★★☆☆


長所
SLX DCの登場で、我々お小遣いアングラーにぐっと近寄ってくれたぶっ飛ばしマシーン。
トラブルが少なく遠投特化型。
(ぶっ飛び君が着水点が解らなくなる程飛ぶ)
スイッチも4種あり、状況の変化に即座に対応可能。(i- DC4)

短所
スプールが重く、7g以下の軽量ルアーはかなり苦手。
10g以上は得意だが、それ以下は緻密なサミングを必要とする初心者向けと見せかけた実は脱初心者型リール。
バス用リールの皮を被ったシーバス用リールなのに、PE2号100mと糸巻量が少なく、16lbナイロンでは更に少ない。(70スプール)


初心者へのオススメ度
★★★★☆
12g〜28gのシーバスルアーのみ使用するには最適。
メカニカルを僅かに強めておく事で、ノーサミングキャストが可能だが、キャストミスをすると4種の中で1番致命的なバックラッシュになる。
他のベイトリールでPEが使えるようになってから使用するのが最適解に思う。





・マグフォース(Z)(タトゥーラ、旧ジリオン)



使いやすさ ★★★★☆
遠投性能  ★★★☆☆
整備性   ★☆☆☆☆
耐横風性能 ★★★☆☆

長所
外側に付いたダイヤルで、20段階に細かく調整が可能なため、メカニカルを一度合わせるとルアー交換時の調整が楽。
スプールキャパがあるため、16lbなら103クラスで少なめに巻いても80mは巻けるため、ナイロンの練習から始める初心者にはベスト。
ある程度慣れると、キャスト時にインダクトローターが収納された瞬間が音で分かるため、サミングの練習にはもってこい。

短所
スプールが薄く軽いため、ケース等に入れずにベストポケットの中に入れていると、気が付けばエッジが曲がっている。
短期間でマイナーチェンジを繰り返しており、同じシリーズであってもスプール等に互換性が無い。
海水に漬けてしまったりすると、マグフォース機構の完全分解&洗浄が初心者には困難。


初心者へのオススメ度
★★★★☆
ベイトリールとは何かを理解し、サミングを覚えるにはベストなリール。
市価では通常の103TWとSVTWの価格が拮抗しているが
・バスとシーバス両方ともする
・10g〜7gのミノーがメインとなる
ならばSVの方に部があるように感じる。

私もこの機種でサミングの練習ができ、2.5号のPEからベイトでのPE使用を始める事ができた事から、15タトゥーラTW以降の機種であれば、誰でも無難に使いこなせるように感じます。






・インフィニットブレーキシステム
(REVO BEAST)

使いやすさ ★★☆☆☆
遠投性能  ★☆☆☆☆
整備性   ★★★☆☆
耐横風性能 ★★☆☆☆


長所
マグネットを最弱にして遠心ブレーキのみで調整したり、逆に遠心を全てオフにしてマグネットのみで調整したりと、ルアーの重さに対して1番細かく調整が可能になるのがこのシステム。
スプール自体に重量があり、2oz以上の思いルアーを投げてもちゃんとブレーキが両方とも効く。
マグネットも自身で交換、調整が可能な配置をしており、使用者のカスタムのキャパが広い。


短所
実際のところ、ここまで細かく調整する事は無い。
スプールが重いため、重量があるルアーでなければ飛距離が出ない。(ルアーによっては向かい風に負ける)
遠心ブレーキが効き過ぎて、1個オンにしただけでも影響が大きい。


初心者へのオススメ度
★★☆☆☆
ビッグベイトシーバスをこれから始めるアングラー以外には正直向かない。
しかし、ビッグベイト、ジャイアントベイトを使用する釣りには、ハイエンドや一部の大型機種を除くと、価格と性能が初心者には優しく、太いPEも巻ける事から1番向いているように感じる。



総括
私が提唱する「下から2番目のリール」に限定した場合、PEに移行した後も継続して使用するならば、磁気ブレーキの
マグフォース搭載機種
になります。

実際、初心者がキャスコン(メカニカル)をルアー交換ごとに触らなくとも、ブレーキの強弱をダイヤルで調整出来る事が1番の利点であり、同時にインダクトロータが収納されるタイミングが音で解るため、サミングの練習機としても向いているように思います。

DC機が初心者に優しいように思えますが、実際のトコロ、スプール重量とキャストウエイトの関係、スプール径、スプールからレベルワインダーまでの距離等〝ベイトリールの構造の違い〟を理解して使用しなければなりませんでした。

アングラーによって好みが分かれる問題ではありますが、私としてはマグフォース搭載機種が、初心者が最初に手に入れる1台に相応しいと思います。

コメントを見る