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低水温期の魚と酵素の話

 
どうも!
ナオです!
 
 
もう2週間も前の話ですが、この日は久々の神崎川へ。
 
 
ここは、夏から秋の間、潮のタイミングさえ合わせれば常にボイルしてたけど、全く食わせられずにいたポイントです。
 
 
流石に最近は一気に気温、水温ともに落ちたので、状況が変わってるのか確かめに行きました。
 
 
到着すると相変わらず、凄いベイトの数。
ベイトの動き的にシーバスは着いている模様。。
 
 
「まぁここのシーバスは簡単には食わないしな〜」
 
 
と思いながらも、投げてみると、まさかの1投で〜
 
 
「ゴン!!」
 
 

ヒットルアー:スキッドスライダー95s


 
 
あっさり釣れてしまった!!笑
 
 
 
ほー水温が下がるとやっぱり状況が変わるんだな〜と改めて感じた釣行となりました!
 
 
 
 
 
 
 
と、これで釣行記は終わりなのですが、これだけだと内容が薄いので、ここからは少し、僕が考えている低水温の魚の動きにを生物学的に書いてみたいと思います。
 
 
 
(ちなみに今回の内容はかなり主観的です。あくまで僕は個人的にこう考えている!とだけ思って貰えたらと思います。)
 

 
 
 
魚は変温動物だ!
 
 
 
 
まず、低水温期の魚の動きについて書く前に、知って貰いたい魚の性質がいくつかあります。
その1つ目として、「魚は変温動物である」ということがあります。
 
 
生物は、大きく2種類に分類出来ます。
 
 
 
1つ目が恒温動物。
これは周囲の温度に関係なく体温を一定に保つ事ができる生物です。
我々、人間が常に37度前後に体温が保たれているように哺乳類は恒温動物で、他に鳥類も恒温動物にあたります。
 
 
そして2つ目が最初に挙げた変温動物。
これは、体温の調節機能がなく、周囲の温度に合わせて体温が変化する生物のことです。
魚は体温の調節機能はないのでこれにあたります。
 
そして魚の場合、体温を決定する要素は単純に水温になります。
 
 
つまり
 
 
「その場所の水温=その場所の魚の体温」
 
 
ということです。
めっーーーーちゃ当たり前の事ですが、これが凄く重要なんです。
 
 
 
 
とここまで分かったところで、2つ目の性質にいきます!
 
 
 
 
生物の体は化学反応で動いている!
 

 
 
 
化学反応というと、理科の実験を思い出す方が多いのではないでしょうか。
中学生の理科の授業で、試験管に薬品を入れて、混ぜたり加熱したりして起こしたあれですね。笑
 
 
 
ただ、化学反応はそんな試験管の中だけで起こる何処か疎遠で特別なことのような事に思う方もいるかも知れませんが、実は化学反応は常に生物の体内で起こっているとても身近な事なのです。
 
 
 
例えば、今、僕がブログを書くために動かしている指も、様々な化学反応によって筋肉の収縮が起こって指が動いているし、今舐めている飴から甘味を感じるのも舌にある味細胞が飴の中の化学物質と反応することで甘みを感じているし、こうして取り込んだ糖分を体内では様々な化学反応を起こして分解し、栄養に変えています。
また今、僕が息をしているのも、体温を維持を維持しているのも必ず何処がで化学反応が関係しています。
 
 
 
このように、生物の体と化学反応は切っても切り離せないくらい密接な関係で、化学反応なしでは生物は絶対に生きていけません。
 
 
つまり逆にいえば
 
 
生物の体は化学反応で動いている
 
 
と言っても過言ではないんですね。
 
 
ただ、試験管の中で起こる化学反応と体内で起こる化学反応には違いがあり、それは体内で起こる化学反応には酵素が働いていると言うことです。
 
 
 
ん?酵素??何それ??
 
 
 
となると思うので、次は酵素について説明します。
 
 
(勉強っぽいのは次で最後なのです!その後は魚の話に戻るんで頑張ってもう少しだけ読んで下さいお願いします!!笑)
 
 
 
 
酵素が体内での化学反応を引き起こす!
 
 
 
 
高校生の時、通っていた塾の生物の先生が言っていた言葉で今でも良く覚えているのがあって、その先生は
 
 
「生物の体を機能させているのは酵素です!」
 
 
と言っていて、当時はピンとこなかったですが、今なら凄く良く分かります。
 
 
この酵素とは、体内での化学反応を引き起こす物質のことです。
 
 
 
試験管の中の化学反応は、ただ反応さえ起これば後はどうなってもいいですが、体内の化学反応は、目的に応じてその反応が起こるタイミングや、反応速度、まは反応が終わるタイミングが適切でなければなりません。
ですので、酵素が目的に応じて化学反応が起こるきっかけを作ったり、その反応速度を調節して、適切に化学反応を起こさせています。
 
そしてこの酵素ですが、
 
 
適切に働く温度が最初から決まっています。
 
 
私達、人間を始め、哺乳類が持っている酵素が適切に働く温度は37度前後。
なので、この酵素が適切に働く温度をキープするために私たちは体温を37度前後に保ち、効率良く化学反応を起こしているんですね。
 
 
この最も適切に酵素が働く温度のことを生物学では、至適温度といいます。
 
 
また酵素反応の速度は、温度が下がるほど遅くなり、温度が上がるほどに早くなりますが、40度を超えると酵素は壊れます。
なので人間の体温は、反応速度は早いほうが良いけど酵素が壊れないギリギリのラインである37度前後なんですね。
 
 
ここで魚に話を戻すと、前述の通り、魚の体温はその場所の水温になります。
 
 
なので、その魚が持っている酵素の最も適切に働く温度は、その魚が最も多くの時間生活してる温度に設定されています。
 
 
 
まぁ当たり前ですよね。
いつも水温30度の場所で過ごしている魚の酵素の至適温度が20度だったらおかしいですし、その逆でもあり得ません。
 
 
 
 
つまり、ここまで書いたことをまとめると、
 
 
①魚の体温は水温と同じ
 
②化学反応は生物が生きていく上で欠かせない
 
③その化学反応を引き起こしているのは酵素
 
④酵素はその魚が普段過ごしている温度で最も適切に働く
 
⑤酵素反応の速度は、温度が下がるほど遅くなる。
 
 
 
そしてこの①〜⑤をまとめると、少し強引な部分もありますが、このように結論付けできます。
 
 
魚は、水温が下がるほど、体内での化学反応が遅くなる!
 
 
 
 
 
 
ふーーーー長かった。。
この結論を出したいがためにこんなに頑張って説明いたのです。
ここまで読んでくれた人、何人いるんだろ?笑
 
 
 
ではやっとここからは、具体例です。
 
 
 
化学反応が遅くなると魚はどうなるか
 
 
では、ここからは具体例です。
 
水温が下がって、化学反応が遅くなるとどうなるかを図にしてみました。

 
 
 
 
(当然、普段生活している温度とかけ離れて水温が下がると死にますので、あくまで、その魚が生きていける中での低水温での例です)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どうですか?
これってこれを元に釣り方を考える一つの手段として凄く使えると思いませんか?
 
 
 
例えば、俊敏性。
水温が下がると筋収縮の速度が落ちるので、俊敏に動けなくなります。
 
ってことはシーバスがボトムにいる時なら、水面まで一気に飛び上がってルアーを食うことは難しいだろうから、ボトムをスローに流したらいいんじゃないだろうか?

 


 
例えば、基礎代謝。
水温が落ちると基礎代謝が落ちるから夏場よりも餌を食わなくて生きていけます。
 
ってことは冬場は夏よりもベイトを追いかけて動き回っているシーバスよりも、安全な場所でじっとしているシーバスが多くなるんじゃないか?


 
 
 
例えば視力
魚の視力も魚種にもよりますが、一般的には水温が下がるほど、視力は落ちると言われています。
 
(昔、魚の視力が水温が下がると低下することを実験した論文読んだんだけど、どっかいった笑)
 
(まぁ魚の酵素の至適温度が普段生活している水温でベストの性能を発揮できるように設定されているんだから、それより水温が下がれば体の器官はベストの性能を出せないのは感覚的に分かるよね。)
 
 
ってことは冬場は夏場よりも視力が悪いなら、よりスローに攻めても見切られ辛いんじゃないんだろうか?
もしくは、普段見切っていく視力が良い魚も、冬場なら騙せるんじゃないか?
 


 
 
例えば消化の速度
 
消化も化学反応の一つ。
水温が落ちて体温が下がれば、消化の速度も落ちます。
 
ってことは冬場は夏よりも消化に時間がかかる大きなベイトよりも、バチやアミなんかの消化効率が良い餌を好んでいるんじゃないだろうか?
 
 
 
などなど。。。
 
 
 
もちろん、ここに挙げた例だけじゃなくて、体内で起こっている化学反応のスピードが遅くなることは、本当に色々な部分に影響を与えています。
 
 
 
そしてこれが全ての冬場の正解であることは決してないし、半分妄想みたいな所はあります。
 
ただ、「水温と化学反応の速度の関係」を知って、その視点で魚を理解する手段を持っているだけでも魚を理解する一つの要素として凄く役に立つと僕は思っています!
 
 
 
 
 
夏のシーバスは良く引くけどすぐ弱る
 
夏のシーバス釣りにおける定説に
 

 
夏のシーバスは良く引く!
 
 
でも夏のシーバスはすぐ弱る!
(蘇生が大変)
 
 
と言うものがありますよね。
これは、学者が実験して証明した訳ではないですが、フィールドに良く出るアングラーなら、体感的に感じていることではないでしょうか?
 
 
実はこれも、先に述べた「水温と化学反応の速度の変化」の話で説明することができます。
 
 
まず、夏のほうがシーバスが良く引くのは、水温が高いほうが化学反応の速度が早いので、体内でより早くエネルギーを生み出す回路を回すことができるからです。
 
(生物学では化学反応が連鎖して最終的に一番最初の物質に戻る一連の道筋を回路といいます。)
 
 

 
そして夏場のシーバスがすぐ弱る理由も同じ。
 
 
魚がファイトで弱る一番の原因は乳酸が筋肉中に溜まるから。
生物は、複数のエネルギー回路を持っていますが、魚がファイト中にエネルギーを生み出すために使う回路は解糖系と言われる回路です。
 
 
解糖系は、酸素を使わないエネルギー回路で、回路自体が短いので瞬間的に大きなエネルギーを生み出すことに向いています。
(人間だって瞬間的に重い物を持ち上げる時や、10秒だけダッシュする時は息を吸いませんよね?あの時に回っている回路が解凍系です)
 
 
解糖系は、筋肉中にあるグルコースを分解してエネルギーを取り出しますが、その際に副産物として乳酸が生成されてしまいます。
 
 
なので、夏場は水温が高いためにこの解糖系が早く回るので、その分冬場よりも多くの乳酸が作られてしまい、早く弱るのです。
 

 
どうでしょうか?
「水温と化学反応の速度の関係」って凄く面白くないですか?


 
僕はめっちゃ面白いと思います!
他にも、この考えによって釣りの時に感じていた疑問を説明できることは沢山ありますし、説明できるとまではいかなくても、予想することができることもあります。

 
 
あー生物は面白い!!
 
 
ではでは〜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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