6時30分、スマホのアラームが鳴る。


いつもは起床のアラームなのだが、今日は違う、タイムリミット20分のアラームだ。
ここまで1時間30分、休憩なくダイビングペンシルを蒼い海にダイブさせていた。

ここまでチャンスはなかったワケではない。
暗闇が抜けてきて自分のダイペンの位置が分かり始めたころだった。

ダイブさせて浮上したところでラインスラッグを取っていると
ダイペンの付近でボシュッ！っとスプラッシュが立った。
思わずアワセそうになるのを自制し、ロッドに反応が出るのを待つ。
直後にもう一度小さいスプラッシュが立ち、ロッドにカツン！と振動がきたものの
あのタックルごと引ったくっていく衝撃は来ずそれまでだった。。。


鳴動するスマホを取り出しアラームを止める。。。

残り20分。

9時から仕事なので7時には磯を発たないと恐らく慌ただしい帰りになるだろう。
来るときは早朝未明なのでほぼ予想通りの時間で来れるのだが
逆方向への帰りは出勤時間帯にも重なり来るときの3～5割増しの時間が掛かる。


残り20分。

ふとジグをシャクって気分転換をしたい衝動に駆られるが今朝はプラッキング勝負。
ダイビングペンシル1つしか持ってきていない。他のを忘れたのでもない。
何かが出てブチ切られたらそれまでで大人しく帰ろうと考えていた。


それまでどおり誰もいない磯で黙々とキャストを繰り返す。
時間は普通に時を刻み、タイムリミットのアラームが鳴り始めた。

終了か・・・


ラスト1投！っと気合を入れてキャスト。
1アクション1アクションを丁寧に操作するがドラマはない・・・


すまぬ！泣きの追加ラスト。
んが、思ったところに飛ばず、これで終わりは後を引いてしまうな。


今度こそラスト！！っと3度目の正直をキャスト。




その後「ラスト！」を10回繰り返す愚行ののちに終了。








タックルを片付け、キャリーバッグを背負う。
海を眺めつつおもむろにタバコに火を・・・

おっと、タバコは吸わないんだった。
危ない危ない。嘘を書くところだった。


帰宅後、熱いシャワーを浴びてワイシャツにアイロンを掛けて出勤。


ふぅ。。。朝練は気持ちいいけど、久々のこの流れは疲れるな。

往復2時間30分、実釣1時間50分。楽しいね、また行こっと（笑）