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▼ カジキ大会とビルトロフィー
- ジャンル:日記/一般
- (カジキ, Monsters, マカジキ, Monsters Pro Shop, トローリング)
昨日、Monsters Pro Shopのオフィスに大きな段ボールが届いた。
宛名を見て何が入ってるかすぐに分かった。
ついにきた!メモリアルなビルトロフィー!
日立沖を舞台に行われたカジキのトーナメント【ハウンツカップ】。その大会中に釣った57キロのマカジキが、僕の所属するTeamBOBOSSをハウンツカップチャンピオンに導いてくれた。
自身、カジキトローリングには何度となく挑戦してきた。
しかし大物釣りはそう簡単なものではなく、釣れない回が続いていた。
いつも外道で釣れてくるシイラやサメに、トローリングの読みや船上の動きを習い、その時に備える日々。
去年の9月。まだカジキを触れてない僕に、大会参加の打診が来た。
個人の戦いではなく、チームワークで全てが決まるトローリングという競技。みんなでワァーっ!と喜びを共有できるので、釣りの中ではかなり好きな分野だ。もちろん出たい気持ちはあったが、カジキと釣った経験がないのに大丈夫だろうか?と不安にもなった。
それでもこんなチャンスは滅多にないので、「参加します!」と、口に出すまでに時間は掛からなかった。
嵐の前の静けさ。一番乗りで大洗港に到着して、空色を伺うキャプテン。この時、「今日は何かが起こりそう」そんな予感がした。
スタート直前まで、チーム全員で天候・風・潮など、考えうる全ての要因を分析して作戦を練る。北か、南か、一番良い潮目が発生するのはどのあたりか。
スタートは無線で知らされる。豪華クルーザーが一斉にフルスロットルに入る瞬間は、バストーナメントの比じゃないくらいの大迫力で、これを観れただけでも来た価値があったと思った。
海は穏やか。ルアーの形や色をセレクトしながら、潮目を流す。
大会が始まって2時間過ぎた頃から、無線で「ヒットー!」とコールが聞こえ始めた。
聞こえるたびにドキドキ、ヒヤヒヤタイムに突入する。焦る。
ヒットコールから数十分後、「バレたー!最悪だー!」「サメでした。がっかり。」「キーパー重量足りてないのでリリースしまーす」と臨場感あふれる参加者の音声を聞きながらホッとし、また新しい潮目を探す。
良い潮目が見つかれば、そこをジグザグ走行したり、船を一瞬止めてストップ&ゴーを演出したり、普段の釣りと根本的には変わらない方法で【攻め】の釣りを続けた。
ふと潮の色が濃くなった。
黒に近いほど濃い碧色。
そして、その気づきと同時にアウトリガーがパチーン!と弾けた。
リールから糸が、ギャァァッァァァァァx!!!!!!みるみるうちに100m200mと糸が引き出されていく。
一瞬の出来事で、何が起こったのかわからなかった。
船と体とリールをハーネスで固定して、リールのレバーブレーキを締めたところから、魚との命がけの戦いが始まった。キャプテンが無線を持って「ヒットヒットヒットー!」とコールを鳴らし、スロットル全開で、ガツーン!と船を使ったフッキング!
あとは自分がバラさないで巻ききれば勝てる。一気に自分に重責がのし掛かってくるのが分かった。
ここからは、どれだけの時間を要したのか必死すぎて覚えていない。トローリングはファイト中に、釣竿を持つ人間をローテーションするのはルール違反なので、持っていかれそうになる体をなんとか踏ん張り巻きまくる。時折ジャンプするカジキの美しい姿に感動しながら。
気づいた時にはカジキを船上に引っ張り上げ、取材船が近づいてきていた。勝負に勝った。
この写真も、いつ撮られたか本当に覚えてないほど頭真っ白。
人生初カジキが大会中に釣れた。嬉しすぎる!!!!
そしてこのカジキを釣ったことによって、この大会【ハウンツカップ】で優勝することになった。表彰式で優勝の声を聞いた時は、夢を見てるかの思った。
最高の大会で、最高のチームで、最高に嬉しいメモリアルフィッシュになった。
- 2016年4月28日
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