将星堕つべし!

 『鰯花火を打ち上げる』


 そんな幻想に執りつかれ、冬のサーフに狩り出す…


 宙を見上げる、北斗七星の脇に寄り添うように輝く星…


 そして、流れた。


 二つも…



 将星堕つべし!



 先に天へ還ったのは…


 とある方の投げた沈黙の暗殺者だった。


 距離はおよそ120mほど遠方の水面に飛沫が見えた。



 そして、鰯花火どころか、見れたのはお姫様抱っこで運ばれるユリア赤いダックスに見えたソデイカを運ぶ人だった。


 ふっ、当然だな…

 『散魚効果』というスキルを自動発動させている自分がココにいる。


 つまり、どれほどの猛者が挑もうがそれは、我が奥義の前では等しく無力に近い。


 「あなた達は最高の強敵(トモ)だった」



 とか、浸っていたら



 自分を超えた猛者が現れた。



 途中でパトカーのサイレンが聞こえたが…



 『退かぬ!媚びぬ!省みぬっ!!!』



 サーフに響いた声の主は彼に違いない。



 そして、将星たちのやりきった感満載な顔



 「終わったな」


 「長かった…闇の時代は終わりを告げた」


 天に還るのに人の手は借りん!




 

 我が生涯に一片の悔いなしっ!



 『蒼天に散るか』


 

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