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南米大陸のドマンナカ

  • ジャンル:日記/一般
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ブラジル・アマゾンの奥の方、ひとり旅を続けるデュエルスタッフ・TERU。シーバス釣りを楽しむ僕らからすると、ちょっと、否、かなり違う世界・次元で釣りを楽しんでいるアングラー。だからかなぜだか、見た目も、心も、魂も、すっかりアマゾンに浸け込まれた感じがする。ま、ひと言でいえば、強烈に個性的。

さて、今日はそんな彼からレポートが届いたので、お届けしようと思う。「日本をひとのみにする」大きさを誇るパンタナールという世界最大級の湿地帯をゆく。あの開高健センセイも訪れ魅了されたというその土地。そこにはケタ外れのスケールの自然と命がある。

彼がいまいるその土地の匂いや色、湿り気、皮膚を焦がす太陽を思って、楽しんでもらえたらと思う。




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やって参りましたマットグロッソ州のパンタナール!!!

マットグロッソとは" 草肥ゆる" という意味で、パンタナールとは南米大陸のほぼ中央部に位置し、世界最大の湿原と呼ばれる。この広大な湿地帯は、ブラジル、パラグアイ、ボリビアの三国にまたがり、日本の本州ほどの面積を占める。 天然資源が豊富で、特異な生態系を持つ生物の楽園だ。

まあ、とにかくとんでもない広さなのだ。

狙うは金色のドラードという魚。泳ぎが非常に速く、激流をも軽く遡り、一旦針に掛かれば、気が狂わんばかりに跳躍する。世界の淡水魚で三本の指に入るであろう剛力の持ち主で、世界中のフィッシャーマンを魅了してやまない黄金のファイターだ。

ブラジリアから30時間の長距離バスに乗って、辺境の街に着いた。9年前にはじめてここにたどり着いた時から、ずっとお世話になっている日系人がいる。その人に今回は、自分が本を書いたら必ず届けると約束したこと果たしに来たと言っても過言ではない。再会し、自著『アマゾンばか』 をしっかりと渡すと、感無量に胸にこみ上げてくるものがあった。

ドラードは河を遡るので、少し本格的。まずは、近場の湿地と言おうか、野池と言おうか、とにかくラーゴと呼ばれる無数にある沼に肩慣らしにし ピーコックフィッシング。誰も釣りしていないのに、ほとんどのラーゴにピーコックが生息している。

いきなりキャスト!

ドッパーん!ドグっ!

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一投目からヒット。

その後も、ピーコックバスが湧くぐらいたくさんいる。日本の釣り師からは夢のような野池だろう。小型種ではあるが、力はそのサイズに見合わず強く、かなり楽しい。群れているポイントに投げ込むと、食い気が瞬時に湧き上がって連続でかかる。こうなったら三匹揃えるのに5分はかからない。一匹釣ったら即外し、足元のウィードの中に入れて次のキャストでもう掛かっている。


トップで重要なのは音だということがこういった所で釣りすると誰にでもすぐにわかる。チュポッという小さな音でもいいので生命感のある音を出せば反応は全く違う。こんな小さな沼でも、局所的なプチナブラが起こる。それを人為的に起こすのがピーコックバスの醍醐味のひとつであると思う。何しろ気持ちがいい。

しかし、透明度の高さと水深が浅いのも手伝って数度でも演出しきれていないアクションやキャストをすると見切られてしまう。瞬時にスレてしまうのも事実だ。釣り人なんて人っ子一人いない。街の釣具屋にもたいしてルアーを置いていないので、それもそうだろう。しかし、決してアホではない魚である。

こうゆう気持ちいいファイト。癒やしの釣りが好きだ。


南米フィッシングでは粘りのあるライトクラスのショートロッドが非常に重要だ。お金はまったく使わないし、タックルワンセットとルアー数個を持って、腰にはフィッシュグリップ、プライヤーを持って出るだけ。シルバープロップのフックをワンサイズ上げ、シュパッ、シュパッ、シュパッと連続トゥイッチ、フラットはセンターのフックをとってレスポンスと浮力をあげ、ゆっくり目のトゥイッチ。


これがよく効いた。

誰と競うわけでもない。サーファーのようにゆったりと地球のあるがままの自然に身をゆだね、遊んでもらう。


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いくらでも釣れるだろうが、20匹ほど釣って満足して納竿した。ああ、今日も楽しく生きた。釣りは本当にヤメラレナイ。

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