今はニュージーランドで暮らしている高校時代からの親友Fが一時帰国。
当時から仲の良いＫとSの二人も入れて、合計四人でコブダイを狙いに行くことに。

だがその日、天気予報では雨・・・

寒波の影響で寒い上に雨・・・

釣りを中止にしようかと考えたが、30を越えたオッサンが四人、明るい内から集まって、他に何をしようか・・・

USJ・・・想像するだけで、吐き気がする・・・

なばなの里・・・想像するだけで、おぞましい・・・

広島原爆ドーム・・・以前、このメンバーで行ってしまっている・・・

淡路島謎のパラダイス・・・以前、このメンバーで行ってしまっている・・・

やはりここは雨が降ろうが豚が降ろうが釣りへ。

幸いコブダイに関しては雨が影響して釣れないということはない。

しかもこの日の潮は申し分ない。

とりあえず昼前に集合して、雨の中淡路島へ向けて出発。

昼頃に淡路島へ到着。

雨の中、外でカップラーメンを食べるのは辛すぎるので、とりあえず渡船に行き昼食をとる。

ポイントへ到着したのは14時頃。

冬の雨・・・

小生達以外、誰一人釣り人はいない。

ポイントは選び放題だが、できれば小生も暖かい布団に入って、アレをこーしてあーしていたい。

とりあえずコブダイは日が暮れだすと一気に食いが悪くなるので、釣りが出来るのは約２時間。

潮はいい感じである。

とりあえず冷たい雨の中仕掛けをぶっ込む。





そして傘でもさしてノンビリ待とうとした瞬間。



竿先につけていた鈴が鳴り響き、ロッドが海中へ引きずり込まれそうになっている。

エッ！？

釣りを始めて約1分。

あまりの早さに驚きながら、急いでロッドに駆け寄り、渾身のフッキング。

一気に強烈な重みが竿にのしかかってくる。

竿を固定していたボガグリップを外そうとするが、魚の強烈な引きで、なかなか外れない。

モタモタしていると、フッと軽くなる。

痛恨のバラし・・・

だがあいにくの雨で、テンション低めで釣りを開始していたオッサン四人がにわかに活気づく。

もう一度同じ所へ仕掛けをぶっ込むとまたすぐにアタリが。

だが、最後までもっていかない。

冷たい雨に打たれながら、竿先を見つめていると・・・

突如、隣から鳴り響く鈴の音。

Sが父親から借りてきたという磯竿が曲がっている。

小さいながらも、開始早々Sがファーストフィッシュ。



四人のテンションは一気に上昇した。