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小川健太郎釣りペイジ


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コタツの話(ニュートラルな魚の、ね)

  • ジャンル:日記/一般
まあ、そろそろ暖かくなって参りましたが
コタツの話を先にさせてください。

ある寒い日、コタツに入ってミカンを食べていたとします。
ミカンがなくなりました。

あなたはそれだけのために寒い部屋を歩いて
ミカンを補充しに行きますか?
行かないと思います。

ここに、猛烈にトイレに行きたくなったとします。
おそらくトイレのやむにやまれぬ事情でコタツさえ出れば
ついでにミカンを補充することでしょう。

ニュートラルな魚というのは、今の位置からの変化を
極端に嫌がります。まるでコタツに入ったように。

ルアーはエサではないので、所詮ミカンです。
我々のコタツだと、ヘタすればエサも後回しになりませんか?

ここに一旦強制的な動きが加われば、
魚が動き始めることになります。
これはまだスイッチではありません。

例えば潮の干満などは、コタツの強制撤去みたいなもんです。
もっと面白いのは、『危機感を与えること』です。
ルアーだからこそ、できる手だてのひとつではないでしょうか。

もちろん単純に危機感を与えるとナーバスになります(笑)から、
正確には「何かわからないもの」を見せてやるのです。

ルアーについてくるだけの魚を見たことがあると思います。
コイツらがその状態です。
興味を持ったというより、「何かわからないから一定の距離で把握しておきたい」
という状態なのです。

『一定レンジ』など、よく出てくる言葉ですが、
このレンジ内はコタツのある部屋内みたいなもんで
魚からしても「ついて行くだけならイイワヨ…仕方ないワネ」と抵抗感が少ないようです。

まあ、シンキングペンシルでも、投げてみてください。
若干大きめでいいです。
無視されたらSIN-ZOベイトかSLUR。

さあ、ここでコタツ魚にも、一旦動きが入ることがわかっていただけたと思います。
大きな一歩だと思います。
ここからさらに出すのが至難の業ではないでしょうか。
これこそが真の『スイッチ』です。

漠然と書いてしまうと非常に難しいので、具体例を挙げます。
★ピックアップ時のバイト
★ドリフトのU字ターン
★S字アクション
★ダート

実はスイッチという意味では全部一緒です。
●魚から見てラインが消える、またはルアーの進行方向と関係なくなる。
●レギュラーアクションがない
●距離感が変わる

これがコタツから完全に出てしまうスイッチの三大要素だと思います。
ついてくる距離があるほどに、『コタツを出ちゃった感』が強くなるようで、
フィッシュイーター達もだんだん獰猛さを取り戻します。
しかし同時にそこに不信感も生まれはじめます。
この絶妙な距離感覚をコントロールできるのが腕なのではないかと思います。

ワタクシは渓流釣りの際、エサでもルアーでも、
『食わせのテーブル』をどこに設定するか考えます、
イージーな魚はどこでも食いますが、
追わせてしまうと食わせるタイミングを予定しなければなりません。
渓流は岩が豊富なので、上に上る流れ+浅場みたいなところに誘導することで
なんとか釣ることができたりするわけです。

海では難しいですね。
なので、明暗や流れのヨレなどをコース上にたくさん用意しておく必要があると思います。
なかったらどうしましょう。

ラインメンディング。これしかないと思います。
名人の皆さんの共通点のひとつが、この技。
見た目にわからないようなリーリングであったり、ストップであったり、竿先を徐々に上げてたり(普通一定にしたいなら下げますよね)
あるいは大きく竿を翻したり、といろいろですが
DVDでも釣りビジョンでも、そこに注目しながらいろいろ見てください。

経験値が多くても出来てない人もいますので、要注意。
ただ、fimoの今のエグゼクティブさんは
僕が見た限り全員一度は記事や動画でそんな話に触れているのです。
全員が、ですよ!対象魚もエリアもパターンも違うのに、ですよ?
それくらい重要視している部分なのではないでしょうか。

コタツから出して、一定距離が思わず詰まるようなスイッチを入れる。
これが基本動作になるくらい、たくさんの条件を戦い抜くこと。
なにも名人になる必要はないですが、夢の魚がいるなら
絶対に意識したほうが、お役に立つと思いますよ〜。

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