【ベイト入門者へ②の1】失敗しないタックル選び(ロッド編)

前のログからの方、拙いながらも続きです。

このログだけを読む人にもわかりやすいよう書いていくつもりです。


ベイトタックル入門としてどんなロッドを選ぶべきか。


とは言っても、人によってベイトタックルを導入したいシーンはきっと千差万別。
最初の一本として想像するレングスやパワーも異なる事でしょう。


なので逆に、『初心者が手を出してはいけない物』について始めに書いておこうと思います。


これさえ守っておけば、比較的自由に、お好きな製品を購入してもらっても大きく間違うことはないと思います。



では。
入門者がいきなり手を出すべきではない類のモノがコチラ↓



ビッグベイト専用ロッド


②9ft以上の長めかつ強めのロッド


です。


これらに共通しているのは、


キャスト時に容易にバットまで曲げ切る事が出来ない事です。


キャスト時にブランクスを曲げ込む事が出来ないとどうなるか。


バックラッシュ地獄です。


ビッグベイト用ロッドとしてベイトタックルの導入を考えている方は案外多いのではないでしょうか?


私はオススメしません。



初めから強い竿、長い竿を購入するとベイトロッドの曲げ方の基礎がまず身につきません。



じゃあどうすればいいか。


私のオススメは6ft〜8ft前半までのL〜MLの竿でまずは『ベイト』という釣具に慣れて頂くこと。


そんなヤワな竿じゃ大河川や外洋の釣りに使えないじゃないか!と思われるかも知れません。


しかしここはハッキリ書かせてもらいます。


大河川・外洋などの長距離の釣りにベイト入門者がいきなり挑むのは無謀です。


広大な環境に囲まれると無意識に力んでしまうため、理想的なキャスティングフォームを作り上げる上でも遠回りとなるでしょう。


ロングレングスかつ強めのベイトロッドを最初の1本として考えている方。


長いベイトロッドを最初から購入すれば、レングスによって容易に飛距離を稼げるのではないかという考えは大間違いです。


あなたの手元の5ミリの狂いが、長いロッドの竿先では何十倍にも膨れ上がります。

すなわち、

バックラッシュ地獄の始まりです。


長いロッドはむしろ誤魔化しが効かないのです...。


本命の長竿・剛竿を買う前に、中古・安価なもので構いません、10年前のバスロッドでいいのでL〜ML程度の短めの竿を購入し、自分がよく通う小〜中規模のフィールドで気軽に遊んでみて下さい。

長いロッドでの大遠投、剛竿でのビッグベイトゲームを目指すのはそのあとです。


歯がゆいかも知れませんが、結局は近道になるはずです。


ここまで堅苦しく『入門者が買ってはいけない竿』『やってはいけないこと』を書き連ねましたが...


正直、情熱さえ持ち続けられればどんなロッドを最初の1本に選んでも大丈夫です。


しかしそれが案外大変なのです。


私はとある東北のビッグベイト使いに憧れて最初の1本にビッグベイト専用ロッドを買いました。


何度もバックラッシュし、その度に1つ何千円もするビッグベイトが海の藻屑となりました。

何度情熱が冷めかけたか...。


そういった状況に直面し、『ベイトはやっぱりナシだな...』という結論に辿り着いてしまうとそれまでの努力、時間、お金が一瞬で水の泡になるわけです。

 
最初に難しい道具に手を出すと『挫折率』が跳ね上がるため、私はオススメしないのです。



ここらで今回のログを総括すると、

・強い竿、長い竿を最初の1本にするのはオススメしません

・6〜8ft前半までで、L〜MLの曲げやすいロッドで基礎を固めたほうが上達は早いです

・どうしても長い竿・強い竿をお望みの方は本命の前に中古の激安バスロッド&中古リールで『ベイト』という釣具に慣れて下さい


ということ。


気がつくとここまで具体的な製品名が一切出てきませんでした。

しかし右も左もわからない初心者の方が必要としているのは案外この部分のはず。


ここで、私のベイトタックルの基礎を作った愛竿を一本紹介しましょう。


フィッシュマン。

Beams CRAWLA 8.3 L+
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私が正に入門者であった頃、1本目にビッグベイトロッド、その次にロングロッドを購入し日々躍起になってキャスト練習をしていましたが全然上手にならなかった...。


まさにこのログで説明した『入門者がやってはいけない事』のオンパレードですから 笑


なんとなく2本目のロングロッドに手にしたあたりで気づいてきました。コンパクトで柔らかなロッドで基礎を固めないと話にならない、と。


そこで3本目はクローラ8.3l+に。


綺麗に曲げ込めるブランクス設計であるため、人間側が力むことなく『ロッドに仕事をさせて』キャストする感覚が養われました。


するとバックラッシュは激減。
スイングの無駄を削ぎ落とし、どのように力を込めればより効率的にブランクスの反発力を竿先に伝導できるかがわかるようになってきました。


8.3L+は私にとってまさしく先生。


驚いたのは8.3L+で基礎を学んだ後はどんなベイトロッドもキッチリ曲げ込んで投げることが出来るようになったのです。


過去のログに8.3L+のインプレがありますので、興味のある方はそちらもどうぞ。


入門者の方々、まずはこのログで述べたような最初の1本選びでそれぞれの『先生』に出会って下さい。


次回はリール編。
つづく。

質問には出来るだけお答えしたいと思いますのでどうぞ。

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