少し早くから起きていたので
ちょっと前倒しで1時頃にしごとを終らせ
お風呂に入り、すっかり気分良く
ちょっとタックルをいじくるかなと
ケースを見てみるとルアーが何だか少ないことに
気付いた。

そういえば夕方の休憩のおりに近くの川で
ルアーのスイムテストをちょっとだけしたので
車のバス用肩下げの中にいれたままだったのを思い出した。
次回持ってこうと思っていたルアーなので
わすれていっては困るなと
お風呂も入った後でちょっとめんどくさいとは思ったけれど
やれやれと車に。
ところが車にもケースは無い。
おかしいなと家に戻って探し、車をもう一度探しして
なんともイヤーな予感。

もしかして、落っことしてきたのか。
そういえばケースが小さかったので
普段入れないような外側についてるポケットに
半分飛び出すような感じで
入れていたような・・。

なんてこったい。
時間を見ると2時半。
丑三つ時・・。ぎりぎりだけど。
たしか５．６個入っていたと思う。
なくなったら1万とは言わないまでも数千円の損害。
駐車スペースは舗装されてたので
そこに落していたら
もうないかもしれないし
朝になったらアングラーは必ず来る場所なので
せっかく着替えたパジャマからあわてて
外用に着替えてヘッドライトを二つもって
車で出発することにした。

普段行く湾奥と違い
ここは夜はもう真っ暗。
田んぼ地帯なので土手上の道は
右が川で左が田んぼの落ちたら死亡のぐねぐねの真っ暗道。

虫がフロントガラスにあたって
エアコンの結露でガラスにくっつくのを
ワイパーで払いながら進む。
対向車もないのでハイビームで照らしながら
進むとなんだか不思議な気分になる。


駐車スペースにつくとひとまずは車のライトで
あたりを照らしハザードも付けて光量を足す。
ベイト探し用のヘッドライトと手元用のライトを
二つ付けて歩いて探す。

後ろから車のライトがあたるので目の前が見にくいが
そこはヘッドライトで。
シーバスのポイントは夜メインで行ってるからか
暗いことに違和感を感じないが
近くの川は夜にはほとんど来ないので
どこが川に降りる場所かも判別つかない感じ。
とりあえず駐車スペース内を探してから
川におり、記憶を辿って
どの段階までケースがあったのかを思い出しながら
川沿いを歩いて、最後に居た所から車があるところまで
絨毯爆撃よろしく歩けそうな所を右に左にライトを当てて
戻っていく。
川では時折何かの魚がボシャーンと水音をたてるが
コイか・・ボラはあまり見ないので
なんだろう。
暗い時に目を使うと酔ってくるのだが
そんな感じで草の夜露に裾を濡らしながら歩いていると
思ったより小さいゴミのようなプラのかたまりが
なんとなく目に入る。
あんなに小さかったっけ、と思ったが
暗さでサイズ感がわからなくなっていた。



あったー！！
魚が釣れた時より嬉しいかもしれない。
思わず写真を撮ってしまった。

もう一度言うけど、
あったー！！



一応中を確認。



入ってる。
あーよかった。

淡水の川に落ちてるルアーの組み合わせじゃないね。
ワンダーとナイススティックの動きの違いと
ハチマルのトゥルーチューニング、
サスケ95fの雰囲気を確認しようと思ってたんだ。
サスケは裂波しかつかってなかったから・・

私は、なんだかとても信心深いような気持ちになって
先日たまたま釣れた魚とかのことも
いいことばかりあったらやっぱりいけないんだなとか
変にひくつな気持ちでウヤウヤしく感じたりして
ちょっと暗闇で酔いながらも
妙な満足感を持って
家への道を急いだのだった。

ちょっと休む時間が遅くなってしまったが
なかなか感慨深い出来事だったなと
もういちどパジャマに着替えた後に
この文を書いているが・・
ローテしやすいようにジャケットの
ファスナーを開けたままにしていて
結構かがんだ時に
ケースを落したりすることが多いので
ちょっと気をつけないとなあと思ったり。

それにしても夜、真っ暗で誰も居ないところを
ウロウロするのはワクワクするものだ。
深夜の暗い川縁を車でぱーっと移動していくのは
なんだか不思議な気持ちで
バリヤー状態の私は風も虫も受けることも無く
エアコンの快適空間のまま
暗闇の中を滑っていくわけだが
これがなんだか異様な感じで面白い。

私が深夜に釣りに行くのが多いのは
もしかするとそういう夜の怪しさを感じたい
という部分が大きいのかもしれない。
今度近くの川に夜の探検に行ってみようかな。
おまわりさんにつかまったらやだな・・


あ、そういえば現地でふたを開けた時に
ケース内に小バエが一匹入ってたみたいで
家の中であけた時に、あ、と目が合って
そのまま小バエは室内のどこかに行ってしまった。
梅雨だしお願いだから仲間は増やさないで欲しい。

それではまた
釣りに行こう。