【Reckless Stream】 12'純淡水域川鱸　”１０月の夜…”

こちら関東地方北部では強い雨と風があったものの甚大な被害は特に無くスピードの速い台風は夜半にかけて一気に通り過ぎていった。

台風直撃とのことで夜勤明け休みの釣行は厳しいだろうと思っていたのだが予想より水位の上昇も無くこれであれば数日後には勝負になるだろうと期待しながら夜勤が明けた…

肩の具合も良く無い為、大河が落ち着くまでは用水路で小物釣りでもしようと思ったのだが、もうすぐ稲刈りのこの時期、近所の用水路の水はどこも抜かれてしまい釣りどころでは無い…

そして釣欲が限界に達した昨晩、十月初、五日振りの大河へ…

早い時間からのエントリーを考えていたのだが結局は私用で日付が変わる頃の出撃。時間は遅いが気になる場所を３カ所程回ろうと考えながら自宅の玄関を開けるとそこには強い北風と小雨が吹き付けていた。しかも先日までの残暑の夜と比べ物にならないくらい”寒い”…

この時点で”ちょっと厳しいかな…”と頭に過るものの大河を目指す。

最初に予定していたポイントは完全オープンエリアの為、強風の影響で厳しいだろうと思い２番目に考えていた木々に覆われた多少風裏になるポイントに入る。

大河は特別でも無い増水状態だが暫く続いた”渇水大河”に見慣れたせいか川幅は恐ろしく広く流れも図太い。また若干の濁りも入っておりヘッドライトを点けて目視出来る水深は２０cm〜といったところか。

増水の影響か砂地には若干の地形変化が見られる為、慎重に入水していく。

期待していた流れは図太過ぎてイマイチな感じだが、その中でも比較的弱い対岸寄りの流れを撃つ。

肩の痛みをかばいながらのフルキャストで攻めるが反応は無い。

流れに対してしっくり来ない為、フローティングミノーからシンキングミノーに変え同様の攻め。

するとボトムを軽く取りながらドリフトするシンキングミノーに”カンッ”と金属的なショートバイト。感じからして確実に本命のバイト。しかしその後も同様に流しても反応が無い時間が過ぎる。

立ち位置を下流側に変え再びルアーチェンジ。
アップクロスで撃ったミノーを立ち上げる為、ロッドを煽った途端”ドスッ”と反転バイト。

そのまま向こう合わせで乗った魚は直ぐ派手に水面を割った。
久々に増水の図太い流れに乗った魚とのやり取り。サイズはそれほどでも無いようだがスピード感と重い走りで流心を突っ走る。
鰓洗いはしないものの突っ込みと引き味からして本命は間違い無さそうだ。

そして転倒に注意しながら慎重に下流に下りながら魚との距離を詰めて行き、自分に向かって泳いで来た魚をロッドワークでねじ伏せ無事ランディング。