プロフィール

新 拓也

鹿児島県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:10
  • 昨日のアクセス:41
  • 総アクセス数:311584
1324522458326_1.jpg jadostaff_prof.png

答え合わせの旅―弾丸ツアー!肝属編―



前回までのお話→http://www.fimosw.com/u/keepcasting/elneiocyeyg8n6






大分遠征を終えた筆者は「やまなみハイウェイ」を走っていた。
k534sx4yz5jkssjw7xpj_480_480-c5de7392.jpg

「4時か…12時には帰り着きたいな」
時たま襲ってくる眠気をコンビニでのランニングでごまかし
店員の白い眼を気にすることなくひたすら鹿児島へ向けて車を走らせた。
 


11/16 11:00

無事に自宅に到着。
ルアーやタックル、ライジャケ、ウェーダー類を水洗いし、溜まった洗濯物を洗濯にかけてから再び荷物を詰め始める。今回の遠征はこれだけでは終わらないのだ。
 




事の発端は1週間前





「今週末肝属に行くんだけど、どう?」




と、水口さんからの連絡を受けた筆者は



「行きますッ!!」

と、もはや食い気味に答えたのであった。
こうして学祭期間の休暇を利用した
九州制覇!弾丸ツアー肝属編
が決定したのである。
 
 
さて、肝属川と言えば鹿児島市の対岸
大隅半島太平洋側の志布志湾に位置する1級河川であり
鹿児島シーバスの聖地として川内川共に並び立つ河川である。
しかし、筆者は他県の八代・福岡にはしょっちゅう釣行するにも関わらず
県内の肝属川は今回が3回目である。まさに灯台下暗し。
ahag46fxnemuu55sgsas_480_480-4ae72094.jpg 
今回肝属川を案内してもらうのは今吉さん。
自分と水口さんと今吉さんの3人はFIMOの前身・ベータ版であるSWAN時代からの付き合いであるため4~5年の付き合いである。しかし、この3人が県内で揃うというのも久しぶりなもので、今回のツアーが決定した時少し懐かしいような気がしていた。
 
 
バタバタと荷物をまとめ終わると水口さんのもとへ向かう。土日は車が使えないので水口さんの車に便乗させてもらうためだ。眠気は1週回ってピンピンしているが疲れは抜けない。しかし、肝属にはまだ見ぬ10キロ越えのシーバスが待っているのだ。
 
 


20:00
rueebicxdgnbj25utoae_480_480-0f26ea89.jpg
2時間程の道のりを経て3度目の肝属入り。
ジョイフルで夕食を取り終えた後、仕事終わりの今吉さんと合流した。目当てのコノシロは抜けているようだが他のベイトはしっかりいるようで、少し前も数本獲ったという。まずはそこへエントリーすることに。
 
最干潮まで2時間程。
流れは申し分なく出ており、自分はその流れが当たる場所とそのヨレを撃つ。上流から下るベイトをイメージして対岸の筋を流していくがノーバイト。月夜なのでラムタラバデルやコモモ125カウンターからサイズを落としてウルングマ90やTKLM9/11を投入するがアタリは無い。
 
しばらくして下流に入っていた今吉さんからアタリがあったとの報告を受け、そちらに入らせてもらう事に。こちらも流れがぶつかる所であり、対岸際にベイトはちらほら見える。
ベイトが8cm程で小さい為TKLM9で流れを切ってみるが反応が無い。
そして水中のストラクチャーでロスト。
月夜なのでライトを点けるまでも無い、とリーダーを組むのだが
 



 
あっ…
 


メインラインを切るという大失態。
やるせない気持ちの中大人しくライトを点けて組み直すハメに。
そうこうしているうちに時合いも終了し、移動。
 
 
河口に入ってみるが人が多い。
加えてベイトも少なく30分程撃って初日は終了。
明日のプランを今吉さんと練って解散とした。
 
 



 
11/16 5:00

起床。もちろん車内で、である。
下げっぱなであるから中流部でそれを叩く。まだ暗闇のなか水口さんとポイントへエントリー。流れの中を軽く撃ったが、下流の対岸シャローにベイトが溜まっている事とその下の瀬が気になったので徐々にそちらに移動する。
 
しばらくして上流に2人入った。そのアングラーは数本上げている様子。
そっちだったか…。
 
 


8:00

朝飯を食べるため一旦上がる事にした。
が、昨日今吉さんが行っていた「冬のポイント」が少し気になったのでその途中そちらへと向かう。最近の冷え込みは相対的に考えれば冬みたいなものじゃないだろうか。そして、空腹の我々にとっても最適で、いわゆるピンの釣りなので居れば勝負は速く着くハズだ。
 
 
 
瀬と石裏のヨレをTKLM9/11で執拗に流してみるがノーバイト。
コモⅡやらアーダやらでレンジと動き、スピードを変えていくがやっぱりノーバイト。
こうなれば最終兵器「ジョインテッドクロー178」である。
普段の魚は取りにくい事があるが、何をやっても出ない魚をボコっと出してしまう力がジョイクロにはある。ピンが特定できるならなおさらだ。
 

流れに乗せて石裏へと持っていく、流速があるからそれなりに早巻き。
ヨレに入った瞬間後ろから物凄いスピードで閃光が走ったと思えばClover85に衝撃が伝わり一気に上流へ走り出す!
すべて見えているからこれ以上の興奮は無い。
 

今走らせている余裕はない。
一気に足元へ寄せるが再度石を向いて走り出す!
石を交わして竿をのされ気味に5m程沖へ走らせる。竿をのされてはいけないなんて風潮があるが、意図的にのされる事もまたファイトのテクだと考えていて、屁理屈のように聞こえるがCloverのように硬い竿になるとドラグを出やすい状態にしなければ口切れが発生する要因となってしまう。そんなこんなで最近レバーブレーキの有効性について考える事がある。掛けた魚に対しテンションを抜かないようにするだけでスグに寄ってきてしまう硬い竿ならなおさら必要な気がする。ガチガチロッドを使っている人なら足元でヒヤリという経験をした人も多いはずだ。現在はファイト中のドラグ調整とハンドドラグで対処しているが、LBDの導入を検討中。
そういう筆者もレバー否定派だったのだけれど…
 


20秒ほどの攻防の末、一瞬大人しくなった時にパワーでねじ伏せランディング!
o3yjf487ujn8eusmu597_480_480-317aeb85.jpg
xvatjc7c9fr263t4hdw3_480_480-986a1352.jpg
コンディション良好な肝属シーバス。
73cmと意外と長さは無いものの嬉しい1匹である。
 
 


しかしまあ畜産の川なのでくっさい水を顔面に浴びせられるエキサイティングなファイトであった。この魚の喜びの代償にあと3日はノロウィルス感染の脅威と闘う事になる。
直後に寄ったコンビニで飲むヨーグルトを買ったことは言うまでもない…。
 


 
朝食をジョイフルで済ませると
(ちなみにスパイスが雑菌の繁殖を抑えるとかいう発想でカレーを食べた。もはや気休め以外の何物でもない。)
お馴染みの高山温泉ドームで遠征の疲れをいやす。肩も足も腰もバッキバキで満身創痍寸前である。
nxjbj2jhw6syj4gi66af_480_480-4e47e7ba.jpg 
温泉を堪能した二人は休憩室で仮眠をとる事に。畳の上に直で雑魚寝なうえに地元のおいちゃんおばちゃんの世間話を子守唄に眠る事になる。正直寝れたものではない。
それでも2時間の睡眠が取れるほどに疲労が溜まっていたのだがダメ押しを食らって起きる羽目になる。
 





「ほんのこてあつかどなー」
(訳:クッソ熱いわ―)


 
一人のおいちゃんが窓に手を掛けたかと思うと、あろうことかそれをスライドさせたのである。おいやめろ、外は極寒だぞ。そんな心の声も虚しく、窓は解放されたのだ。風呂上り直後のおいちゃんには良いだろが、風呂上りしてしばらくの我々は湯冷めまっしぐらである。1人2人と休憩室を出ていく…。
そして水口さんも起きた。
その第一声は「…寒い。」悲痛な声は届かなかった・・・。
 
 
 


16:00

夕マズメの小場所撃ち。
3か所ほど叩くが今朝とは水の色が変わってしまっている。
わずかな望みを捨てきれずに続行するがノーバイト。
 

 
21:00

晩飯を終えた我々は今吉さんと合流し、釣友を追加した計5人でウェーディング。太平洋の荒波が河川内にも押してくるような状態で浅瀬に乗れるかどうか微妙な所である。ルートも変わっているようで今吉さんがルート開拓へ向かった。


ルートが見つかったようで1人また1人と波間に消えていく。そして1人また1人と悲鳴が聞こえてくるのだ。







 
\アーッ!!/






水風船と化したウェーダーはものともせず、というか「もうどうでもいいや」という状態である。中でも一番背の低い筆者が大損害を受けたのは想像に難くない。
 
ようやく瀬に渡った一行だったが、沖に出れる具合でも苦しむこととなる。流れの筋に入った3人とは別に自分と今吉さんでブレイクまで出てみるのだが「後ろを来れば大丈夫」といいつつ全然大丈夫じゃない。「あ、死ぬ」そう直感した筆者は離脱し流れを撃つ組へ。
 
程なくして今吉さんが80㎝をぶら下げて帰ってきた。
肝属ではサイズと身長が比例するという事実が割とガチで存在している?
 
 

流れ攻略組に入ったのだが流心は対岸を流れており60m以上の飛距離が必要とされる。遠征最終日で右腕も悲鳴を上げる寸前だったがフルキャストで対岸を流す。初めは楽だからとレスポンダー129Fやサイレントアサシン129FというAR-Cシステムに頼りっぱなしだったが、これで魚が出ないので流す釣りの右腕であるラムタラバデルにチェンジし渾身のフルキャストを続ける…。
 

流れの掴み方に変化を与えて1投1投を重ねていく。
ようやく程よい掴み方を得られるコースとスピードを見つけ
そこからはラッシュが始まった!!!!
 



と言いたい所だがショートバイトの連発でなかなか掛からない。
アストレイア99Fに代えてみたのだがやはりラムタラバデルが効いているようで、戻すとバイトが戻ってくる。
極限まで神経を研ぎ澄まし、キレイに流す事で
スッ!っとナチュラルなバイトを得ることに成功!!
8g2i9jtxr26wvjrymshm_480_480-82371750.jpg4oi7jtgbgstu42xwa4z3_480_480-d74e1419.jpg 
肝属のイメージにしては細い魚だが70cmをGET
丸のみの理想的な食い方であった。
 
 
水口さんにも60弱!!
gk9do655ei7vnu5r2kox_480_480-71cdd607.jpg 



以降もショートバイトに苦しみ、3本掛ける事は出来たがいずれもバラシ。最後の最後に神経研ぎ澄ましと鬼合わせでようやく1本追加したが
 



25ncfyz2mtgsz4ow4t9m_480_480-c6a47d87.jpg
やっぱりここでもお前か…。

 




流れも揺るみ、本日はこれにて終了。
6日間ガチガチなCloverを振り続けた右腕は悲鳴を上げ肘が上がらないまでの状態になってしまった。


もう俺、釣り出来ないのかな・・・(遠い目)
水「左腕があるじゃない。ゴローみたいに」





帰り道もそれなりにアフアフしながらなんとか帰投。
全員水没という何とも過激な釣行となったがこれで釣れなかったらと思うとゾっとする。そんなことを考えていると釣れてもゾッとする事態がすぐ傍で発生した。
 

ボシャっという音と共に「大丈夫ですか!」という声が聞こえたかと思えば辺りは爆笑の渦に包まれる。釣られてその方向を見るとなんだか大きなものが浮いているのだ…
 



 
ん?



ひー

ふー

みー
 



あれ?一人いないぞ!?
二度見する事でようやく事態を理解した。






 
【水口さん漂流中】

 

今「写真撮れば良かったね。プロフ用とかに」

俺「うわー!マジで惜しいことしましたね!!」

全くこの男たちは・・・w
 
 



ビッショリになった服を着替えてから、朝マズメまで睡眠。
車中泊6日目、そろそろ布団が恋しくなってきましたヨ…
 
 
 
朝マズメ、小場所ランガンを敢行するもノーバイト。
肝属に別れを告げ、鹿屋市まで飯を求めて20km。
いざ来てみるとどこに何があるか知らないという行き当たりばったりっぷり。そんな我々に神様が微笑んだ!!ちょうどぴすとるぴーとさんとすれ違いおいしいトンカツのガイドをしてもらえることに!釣りも飯もデキる男ぴすとるぴーとさん!!!とんでもない偶然が生んだ奇跡に後光すら見えてきた。
 
トンカツ屋で2時間程話し込んで今回は終了。
肝属の主2人から「また来月ねー!」と言われる辺り筆者の遠征尻軽っぷりは周知の事実らしい。きっと来月も行くけどね。
 
 
 


さて、今年の
大学祭なんてクソ食らえ!
学祭休暇ツアー第三弾―九州制覇!弾丸ツアー編―
za82i5924kffzshf34yd_480_480-b4d01bac.jpg
いかがだったでしょうか?
バカなことしてますね。と帰ってきてから思いますとも。
その時は思ってないのが救えない所ですね。

 

金は無くても時間はあるそこのキミ!
ヒマだヒマだと嘆く前に一歩飛び出してみよう!!
そこには見た事のない世界が待ってるゾ☆←誰だよ
 

 
Thanks
水口さん今吉さんぴすとるぴーとさん、他皆様
また遊びましょう♪

コメントを見る

新 拓也さんのあわせて読みたい関連釣りログ