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新 拓也

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答え合わせの旅―九州制覇!大分編-


各地には各地のスタイルがあり、それぞれの表情があり、一方で共通項も存在する。今日まで福岡・長崎・佐賀・熊本・宮崎・高知と多様なフィールドの土を踏んでそれを体感してきた。鹿児島、特にホーム甲突川に於いては魚数の少なさとハイプレッシャーから教科書通りでは出ない事もあり何が正解なのかがイマイチ見えてこない。自分の中に引き出しは有っても中身が空っぽという事態が往々にしてあるのだ。その中身を埋めていく事を「答え合わせの旅」と称し各地へ遠征を行ってきた。しかし、シーバス釣りの要素として最も大きな要因を見落としてしまっている。
 
ポイント選択である。
 
今までの遠征においてポイント選択は現地のソル友さんにお願いをしており、そのスタイルを見る事も「模範解答」として勉強になる事が多いのだが、今回は今までの積み重ねで得られた物を試す、いわば「試験」としての遠征をテーマとし、ノーガイドノーインフォ、自分の足と地図のみを頼りに未踏の聖地大分県「番匠川」を攻略する事とした。
 


11/11 23:30

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鹿児島を出て大分県佐伯市へ。
今回はスピンオフ企画「アングラー的1万円旅」もテーマなので
極限まで節約するべく下道を選択。280km6時間20分の旅である。
宿はもちろん寝袋持参の車中泊だ。
 
外気温は7℃
一昨日まで15℃あったのに遠征すると途端にこれである。
熊本・高知と2年連続冷やしてきた実績があるから別段驚きもしないが
魚が出しにくくなるわ集中力が持たないわでいい事は無い。
 
 

11/12 5:00

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到着。初めての大分釣行ということで眠気も吹き飛ぶ。
まだ辺りは暗く初見ではポイントが絞り込めないので橋脚明暗へ。
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ラムタラバデルを結び大分1投目。
意気込みとは裏腹の15mほどのショートキャストで足元の石積と明暗のクロスを撃つ。上流から徐々に流し込んでコン!エラアライ一発でバラしてしまったが幸先の良いスタートだ。
 
しかし以降は沖の筋を撃っても出ずに夜明けを迎える。
最干は9時。前後一時間でGoogle&Yahooマップを頼りに目星を着けたポイントを回る為ゆっくりもしていられない。16ヵ所をランガンするのだ。冷静に考えるとなんとも無理な話である。

 
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こういうのも足で稼ぐ情報。

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ヌタヌタの潟に踏み込んでみたり。

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めちゃくちゃ水がキレイ!そしてシーバスが群れてる!!

 
結局終わったのは13時過ぎ。実際見ると使えるポイントは半分ほどでそこから3日を賭けるポイントを絞っていく。
 
 


14:00
すき家で昼飯を食べ、ナビで最寄の温泉を入力
 
 
「ヤ〇ーダ電機ッ!」
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潰れたのかな??

次に近い「道の駅やよい」は定休日であるから、さらに20Km離れた温泉へ行くも閉店のお知らせ。
さらに10Km行ったところでようやく鉱泉センター直川へ。
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熱くもぬるくも無い温度で眠ってしまいそう。お湯は鉱泉というだけあって浮遊物を伴っている。シャンプーやらがあるのも遠征組にはポイントが高い。
 
 


17:00
もう限界…Zzz
風呂上がりに死んだように眠ったが、起きたのは一時間半後。
ここから30分でポイントへと戻る。
 

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流れが中洲によってカーブして絞れ、再び開いていく所にある瀬。中洲に当たった流れがヨレを伴って瀬へと続いている。鮎がいるなら間違いなく落ち鮎パターンが成立するはずだ。昼間はウグイの群れとボラの群れを確認出来たからベイトそのものの存在は申し分ない。
ジョイクロを投げてみたが流れが早く、上手いこと絡まないのでラムタラバデルをチョイス。アップで流し続けているといい感じで流れが出始めた。
 
瀬頭上流10mにキャストし脇のブレイクを流していくとカンッ!と小さくも鋭いアタリ。Cloverを起こしてフッキングを入れるとやや強いトルクで走り始める!足元はテトラなのでいつもより時間をかけて沖でやり取りし頃合いを見て一気に寄せる。
 
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大分初シーバス
72cm

全てを肯定してくれたような魚にテトラで小躍り。
それからしばらく撃ってみたが反応が消える。
 
 


20:30
下流に移動。ここも中洲が流れを分ける場所
手前は分流になるがストラクチャーは豊富である。
思ったより浅い。何もなく最干前を迎える。
今朝の橋に移動するが魚は出なかった。
 
26:00 
1日目これにて終了。
 
 
 
 


 
 
11/12 11:00

寝袋に包まって朝を迎える。というか昼。
朝マズメを撃つ予定だったのだが寝坊もイイとこだ。
 
下げ止まりまで1時間。このラストタイミングを叩かねば夕方まですることが無い。支流が流れ込むカーブへ。ベイトは良好で渡り鳥も多い。全く見当違いというわけではないだろうがどうだろう…
 
 
14:00
結局上げが入り始めるまで撃ったのだがノーバイトを食らってしまった。
そして、下流の瀬に仕掛けが撃ってあるのが気になる。網ではない事を祈ろう。
 
遠征の楽しみ方もそれぞれであるが、釣り以外に触れる事も有益な時間だ。いわゆる観光というヤツで、根詰めて釣るより余程楽しい。
佐伯市は「さえき」じゃなくて「さいき」であったり
大分でありながら温泉が少なかったり
その地を踏むからこそ体感できることがある。
 

で、大分と言えば“からあげ”っしょ!!
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からあげ?手羽なの?ふーん、やっぱ本場は違うなぁー(嬉々)
明日は最終日だしごまだしうどんでも食べてみよう♪
 

今日の温泉は道の駅やよいの「やよいの湯」
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右方向に「番匠おさかな館」と見えるが魚を釣りに来た手前変なプライドが許さない。見たけりゃ釣れ!それがルールだ。
温泉はキレイで、もちろんシャンプー・ボディーソープ常備。番匠川からも近くて道の駅であるからトイレだったり車中泊だったりと遠征組いこいの場となること請け合いだ。そしてイチイチ張り紙がおもしろい。天性のツッコミニストなアナタにオススメ。
 

 
17:00
十分な休憩も取れた。
下げっぱなで昨日出たポイントを撃つため移動する。
pt5628jfgvfepdyk5ieo_480_480-cd973094.jpg昨日よりも冷え込みが激しく、水面からは湯気が立ち上る。
出し方はある程度理解したので、後は魚の入り次第。
 
流れが出ないまま1時間経過。
19:30、潮は昨日と同じタイミングだが一向に流れない。
20:00、10分だけ流れの筋が走る。瀬の上で1発ボイルが出たが
昨日よりも追われるベイトが小さい、おそらくイナッコだ。
 


ノーバイト、下流が良いと判断し移動。
デイでベイトを確認した合流点。ナイトで撃てば出るのではないか?
合流点をアップで流しバイトを探す。
 
反応が得られないまま時間だけが経過。
ここでKiyoさんから入電!こちらまで来てくれるらしい。
同じ大分県でも80km近く離れているのに、感謝感謝である。
 
 

21:30
Kiyoさん到着!
「よくこんなとこ一人で振ってるなー」
ビビりの筆者は常々、恐怖心を克服したいと思っていたのだがどうやら克服出来ているのではないかと最近思う。周りの人を基準としているが、おそらく周りの人の基準がおかしいのだ。
 

k「はい、お土産。これがからあげだ!」
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俺「あれ?ホントにから揚げですね」

k「いや、あれは手羽だからwww」

 



からあげに加えとり天とチキン南蛮を頂き1夜にして大分と宮崎を堪能出来てしまった。やっぱり本場はウマいね♪
 
からあげをつまみながらこれまでの状況やら見つけたポイントを地図とスケッチ片手に話したところ、主要なポイントはほぼ全て押さえていたようで今回の「答え合わせ」の7割は達成されたことになる。あとの3割は夢の番匠サイズ、番匠が持つ日本記録級とはいかないまでもランカーを引きずり出す事である。
 
せっかくなので一緒に振らせてもらう事にし、橋の下へと入る。
既に23時を回ったところで、流れは弛んでいるがランカーが出そうな雰囲気もある。橋の上流と下流に分かれて1時間ちょっと振ってみたがそうそう甘くない現実がある。
Kiyoさんはベイスラッグでバイトを出したらしいが筆者にはノーバイト。
ま、冷え込んだからね(諦め)
 

俺「いやー大分も厳しいですね…」

k「急激に冷え込んじゃったからね」
 


結局は自業自得である。
今回も「遠征するだけで寒波を呼ぶ男」ここに有り!!
 
 

k「Facebookで決意表明を見ちゃったから言わないでおいたんだけど…実は今大野川が調子いいんだよね。」


俺「…マジデスカ!?」
 
 


最後に男は質問を投げかける。
俺「Kiyoさん明日って…出れます?」
 
 
 
確 定 演 出
 
 
「番匠川で出す!」という事にこだわりを持つのであれば
「何としてでもランカーを出す!!」というのもこだわりのハズだ!
という屁理屈…言い訳…決意を胸にこの日は就寝とした。
 


 

 
11/13
大分最終日。

 
昨日大野川に心揺れたのだが
一つだけ気になる事があるので自分に条件を課した。
「朝マズメで出たら番匠にこだわる」
低温ながら安定を見せ始めたこの日にわずかな希望を見出せる可能性もある。
 
4:00
下げっぱな、やはり初日のポイントへ立っていた。
相変わらず水面から湯気は立っているが、ここ数日にしては2度程気温が上がった。
 
徐々に流れが出始めるが今日も走らない。
さらに日の出も近くなり辺りが白んでくる。
昨夜と違うのはベイトが跳ねすらしない事。
そしてチヌが増えている。海水魚は入っているが
そこにシーバスの雰囲気は無かった…。
 
 
 
10:00
大分市大野川
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全国的にも有名なシーバスの聖地で河川名標識にもシーバスの絵が描かれているほど。河ブリの聖地、と言った方がピンとくる方もいるかもしれない。
コノシロが入っているようでデイでもデカいのが獲れるかも、ということで目ぼしいポイントを教えてもらいデイは一人で回ってみる。
ボラは跳ねているのだが、肝心のコノシロが見当たらない。
 
 
結局ノーバイトで昼食を獲る事に。
ここから15kmいった所に「道の駅佐賀関があるのだが、以前ローカル深夜番組でそこの海鮮丼シリーズを見て以来それが食べたかった。
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関アジ丼 900円
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豊後水道の急流に揉まれた味がする!アジだけに(小声)
クロメたこ焼きも気になったのだが、1万円旅に挑戦中なのをお忘れなく。
 
 
大分市内に戻り温泉を探す。
鹿児島同様に温泉を探すのには困らなかった。しかも安い。加えてキレイだからと言っていいお湯だとは限らないのも温泉地特有である。市内だけで270の温泉を誇る鹿児島市民、ちょっとうるさい。
 
舞子浜温泉
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昔ながらの温泉銭湯。
鉄系の赤っぽい温泉でした。しかもシャンプーと石鹸完備←ココ重要
毎度毎度危うく食べログとお湯ログと化す寸前だ。
夕方にはポイントに戻ろう。
 
 



16:00
大野川へ最後の望みを賭ける。
2人の主が到着するまで一人で流れやスト撃ちに専念する。
ノーバイト。ベイトがめちゃくちゃ少ない。
 
19:00
まずはKiyoさんと合流。
流れが出るまで差し入れに貰ったコーヒーと軽食片手にしばし談笑…。
 
21:00
なかなか流れが出ないが徐々に走り始めたので竿を振る事に。
サーっと流れたタイミングでボコボコし始めるのだとか…マジデ!?
 
 
ようやく流れが出始めた所で大野川の主、Luckyさん到着。
なんともドンピシャのタイミングである。
だが、それに反して筆者にもKiyoさんにもアタリはない。
数百m釣り下りながら撃ったのだがパーフェクトを食らう。
これには主も困ったようで、ココで出ないとなると…と色々可能性を探してもらう展開に。寒波というトリガーを引いてしまった手前申し訳ないのとでいっぱいである。
 
 

23:00
潮止まり寸前。
望みを賭けた移動先にはアングラー。
移動。
 
23:30
ここで出なければ…という
ホントに最後の望みを賭けてポイントへ。
ベイトは良好。だがノーバイト。
 
200m程下って流れを撃っていく。
全くアタリもなく時間が過ぎていく中
下流に入っていたKiyoさんにHIT!!
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バックドリフトでひねり出したとのこと
コンディションは良好でウェイトの乗った個体だった。
ひとまず大野川のスズキを見る事が出来たが
それだけで満足している筆者ではない。またのリベンジを誓った大野川であった。こうして忘れ物だったり課題だったりが全国各地に増えて行って取り返しのつかない事になってしまうのだけれど…。
 


 
こうして初の大分遠征は7割方の成功を収めて終了とした。
そして、念願の九州制覇を達成できたのであった…。

大分遠征は…というのがミソだったりする。
灯台下暗し、忘れ物と言えばあそこにも置いてきたんだっけ…

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今回お世話になったKiyoさんLuckyさんありがとうございました!
ちなみに一万円チャレンジ、残金は478円でしたw

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