2尾目の80cm超えをキャッチして、カラーをアメリカゴールドにチェンジ。

このカラーで記憶に新しいのは、市村君が釣行の最後の最後にキャッチした86cmのスズキであります。
彼だけにアタリすらない釣行の中、タイムアップ寸前のヒット＆ランディング。
あれはまさに米夢・アメリカンドリームを彷彿とさせる感動的なドラマでした。
アメリカゴールドは、そんなエピソードのある思い出深いカラーなのです。

その時の僕は、そんな出来事など意識しておらず、まさか自分にもアメリカンドリームが舞い降りるとは思いもよりませんでした。



『くん！』



の感触に合わせ、ロッドを大きくゆっくりと起こし、フックを食い込ませるようにアワセを入れました。
その重量感たるや水の入ったデカいゴミ袋級。


あっ、いつもよりデカイわ。


即座に分かりました。



スピードを出しまくるロングランの引きではなく、悠々とドラグを引き出し、ジワジワと距離が離れていく堂々たる引き味。
かと思えば、大型の真鯛を思わせる段々の締め込みダッシュ。

これまでとは、ひと味違ったファイトを楽しみつつ、暴れさせないよう丁寧に寄せてきます。
そして姿が見えた瞬間。



太っ！



僕は長さよりも肉の厚みに驚きました。




そして遂にランディング。


サイズは90cm超え。
アメリカゴールドで、僕にもアメリカンドリームが舞い降りた様です。

この喜びは、言葉で表現できません。
体が歓喜余って震える喜びです。


MLクラスのロッドなので、決して暴力的なパワーを秘めている訳ではありませんが、特徴のある粘りでフッキングからランディングまで、一連の中でパワー負けすることはありませんでした。


アメリカゴールドがもたらせてくれた僕のメモリアルフィッシュ。

こんなサイズは、始めから狙っていることもなく、また想像すらしていませんでした。
本当にまさか、まさかのマグレの1尾。
もう2度と釣れることのない80cm超えだと思っています。

アメリカゴールドに、またひとつ思い出に残るドラマが生まれました。
人生の中で忘れることの出来ない出来事となったのです。