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▼ 何時鱸は堰上に来るのか
- ジャンル:日記/一般
生き物の話は、''こーだからこう''
とは断言できない。
そういう説が、正解に近いね!
っと言う目線で見るのが正しい言い回しだろう。
この手の記事は、10年後、20年後も綴り続け、その時、どんな川で、何を指標に、どういう狙いで。
を、今の技量の功績として綴りたいと思う。
読み返した時、笑うのか。
そこまで考えたか。っと笑うのか。
まだまだだな。っと笑うのか。
どー思うかは人それぞれである。
■川を登る魚達■
魚は種類によって、一生を淡水域で過ごす魚。
川と海を行き来する魚。
あるいは、海で生まれて川で育ち、また海へ出る魚といる。
・純淡水魚...鯉類
・遡河回遊魚(淡水→海→淡水で産卵)
鮭類
・降下回遊魚(海→淡水→海で産卵)
鰻類
・両側回遊魚(淡水→海→ソッコー淡水→淡水で産卵)
鮎
詳しい話はこの手の論文等、たくさん存在するのでそちらを読んで欲しい。
テーマとなっている、鱸はと言うと。
・汽水魚(周縁性淡水魚)汽水が生息域
と言われていて、
代表魚は、ボラ、鱸、アカメ。である。
川を登る→ほとんどの目的は''産卵''と''成長''の過程を踏む時に川と海を行き来する行動が目に入る。
鮭は、川で孵化→海で成長→川で産卵
鰻は、海で産卵→川で成長→海で産卵
鮎は、川で孵化→初期成長期は海→川で成長→川で産卵
じゃぁ、鱸は?
鱸の産卵は海であり、その行動は
海で孵化→汽水域生息・成長→海で産卵
遡上する沿岸回遊型の鱸のほとんどがメス。遠洋回遊型はオス。
っと言う面白い記事も存在するし、あの説は僕も賛同。
しかし実際に遡上した鱸の腹を開けて確認した訳でもなく、知りたい事はオス?メス?ではない
''いつ堰上に来た?''
のほうだ。
だから追いかけ続けているし、堰上チャレンジがよっぽど悔しくてこのような内容をわざわざブログに綴っている訳ではない。笑
■上げ潮・気圧・雨・増水■
上げ潮・下げ潮
気圧が低い→上げ潮が効く
気圧が高い→下げ潮が効く
とよく言われているが、この思考を考える上で
''1気圧で1センチ水位が変動する''
っという説を採用している。
堰、魚道等を語りだしたら明後日になってしまうので、堰上鱸を追う上で目を付けた点
''塩害を防ぐ''
つまり、堰下には潮が来ている。
鱸は上げ潮に身を任せるだけで、夜でも餌を取りやすい、流れが集まるポイントに辿り付けるのだ。
次に気圧。
標準気圧が1013hpaと言われ、持参する気圧計を毎日見ているが、晴天時は1024hpaがだいたいの平均だと思う。
単純な目安として
雨 990~1010hpa
超大型台風 915~930hpa
降雨時は低気圧が通過してるから気圧が低いのは当たり前の話だが、目を付けたのは雨が降る前の
''気圧が下がり始めた上げ潮''
つまり、1024hpa→998hpaに下がったとしよう。
1024ー998=26
俺の計算だと26センチ、普段より水位が上昇する計算になる。
頭を抱えたのは
降雨時(増水)は塩水クサビは小さくなると言われていて、堰下まで伸びている潮の影響が小さくなるのだ。
基本的に塩水クサビは塩分の高い層で、''満潮時に大きくなる''と言われている。
自然のリズムでは、増水したら塩分の高い層は小さくなってしまう。
ここでだ。
実際に経験したエピソードとして、静かな家でボーッとしていた時、息子・嫁が帰宅。
あれよこれよと騒ぎたて。泣くわ。わめくわ。飛ぶわ。跳ねるわ。グミくれだ。
静かな家→騒がしい家→状況変化→移動
これだ!!
潮は入ったり消えたりするけど堰下には基本的に流れがあるし水深があるからステイするには好物件。
雨が降れば水位が上がり、落ちてくる水量は増す。
状況変化が起こる。→移動するタイミング。
っと踏んだ。
塩害が増すのは、塩水クサビの層が大きい満潮時
水位が上がるのは低気圧になった上げ潮
と、言う事は
''塩水クサビが濃く出る潮回りで''
''増水が残る(状況変化と踏み)''
''潮回りの大きい低気圧の上げ潮~満潮時''
と読んだ。
■何故打ち所は11ヶ所とピンなのか■
今回の堰上チャレンジでボラジャンプに日本で1番興奮した俺だが、打つべきポイントは11ヶ所と決めていた。
もはやボラはベイトではなく、河口から海の魚が登った証。としか考えていなかった。
この11ヶ所を考える上で
''深い所が隣接したシャロー''
''大きいストラクチャー''
''流速の壁の存在''
だけだ。
堰上への遡上を終えた鱸は当然、さらに遡上を続けるハズ。
のらりくらりと川を放浪する間に、流れの変化やディープエリア、大きいストラクチャーがあれば一度は足を止め、補食モードに頭が切り替わると考えた。
のと
川ベイト=海老、カニ、鮎、ヨシノボリ等。
共通するのは
''動きが速い''
つまり、簡単に食えねぇんだ。笑
堰上に来るような変わり者は少ないハズ。
だから、群れを成して狩りをする事もできない
''チクショーわざわざ遡上したのにチョコマカハエーゾ?''
っと考えた鱸は、シャローへ追い込む補食より、流速差の中、あるいはその下に基本的にステイして
''咄嗟に突き上げるバイト''
と読んだ。だから、ボイル音は聞こえないのではないか?とも考えたし、30メートル先のミスバイトは、チラリズムを見逃さない俺の目をもってしても、夜に目視する事は不可能。
だけど、チャンスは潰したくない。
だから、昼中心。っと行き着き、バイトがあれば夜。っと決めていた。
■何故ここに来たのか■
鰯が寄ってる
コノシロ入った
ボラが溜まってる
サヨリ入った
真鯛が釣れた
コロダイが釣れた
石鯛が釣れた
ここにいつも感じるのは
何故?
って所だった。
どんな、堤防にも、何の変哲もないサーフにも必ず聞く
''伝説魚''
何故なんだろう。っと考えれば考えるほど辿り付かないし、考えなくても辿り付かない。笑
たまたまでしょうと言われればそこまでだし、大抵そこにたどり着くのだが、僕は1回大回りをする癖を直せないでいる。
毎年同じ顔を見せない、自然のリズム。
考えても無駄。
でも考えてしまう。でもわからない。
この欠片は達は、いつ、どんな絵となって、どんな景色を見せてくれるのだろう。笑
- 2019年12月28日
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