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雨降りしきる中、西へ。
今年初の遠征釣行は3日間の日程、前半はしっかり雨予報。
山にいる寒気が間違って南に下がってくれば雪がちらつくような予報である。
さて、どんなプランで挑もうか?
釣りは考えるスポーツ。
この考える時間が本当に好き。
釣りの遠征ともなれば時間配分の全ての基準は魚となる。
魚にたどり着くために、俺の3日間という人生の時間を使う。
今回は状況が全くわからないから1からゲームを組み立てなければならない。
腹が減ってなかろうが夕方を打つ為には16時に晩飯にしなくてはならないし、下げも上げも打ち、集中力を持続させる為には日中寝なければならない。
あぁ、なんて楽しみなんだ。
ニヤニヤしながら運転する道中、今夜はチラチラ感じながら、ビュービュー食らうのは勘弁だなぁ。っと1人ぼやく。

■ポイントは今回4箇所に■

海岸線を走り、初見で目星のポイントを4箇所に決めた。
ポイントの絞り方としては、川側とそこに隣接する海側の水温計測しデータを取り、目視によるベイトの有無の確認

鳥・波・風・雨の影響の有無、あとは勘。
今回の候補地の特徴として
候補1:激荒れの河口Tバック
候補2:風を背負った漁港サラシちゃん
候補3:濁ったチョイ荒れウナジー
候補4:大人しい曲線美人

候補:1のTバックは海が唸りをあげており、茶色くニゴリー。
雨の影響は少し出ていてベイトが一番多い川だったが狙いの河口があれじゃ~Tバックのあそこを通せない。
2日目の夕方から風が落ち着いてくる予報だったので初日はとりあえず却下。

候補:2 漁港のサラシちゃんは沖で鵜が数匹突っ込んでおり、一晩打つと言うより合間、合間で立ち寄ろうと決意。
風とウネリをもろに受けていた面であったが、堤防がそれを遮っており、安全に釣りができそうなのと伸びたサラシに届きそうなのが良い点。

候補:3 ウナジーは、海側の水温が他のポイントより少しだけ高く、雨の影響が無いと踏んでたけど、結構濁りがあって、流れも申し分ない。
3箇所打ってダメなら何か起きないかなぁ?っの期待を込めて曲線美人を見に行く。
候補:4 曲線美人は川の中に見えるベイトはTバック程ではなかったものの、雨雲レーダーを見るとこの川の山間部で一番の降雨量があって、そこに隣接する川であった事と、河口にシラスのようなベイトが沢山いた事。
海は多少ウネリがあって釣りしずらいなぁって印象があったけど、雨を加味してそれがプラス要素として働き、呼ばれればここかなぁっと。
季節は2月だし、本当は雨がマイナス要素になってるかもしれないっと頭によぎったがそれを考え出すとキリがない。
最終的にほとんど勘で今夜の宿が決まる。

■釣り人A■
夕マズメ、明らかな生命感があって
これは!!っと言った状況が一瞬だけ垣間見れたが、ヒットに持ち込めず朝3時。
さすがに疲れた、朝マズメの為にちょっと寝よう。

釣り人A「釣れますか~?」

なんだコイツ!!可愛いぞ!(@_@)

俺「えっ?女性の方?こんな雨の中よく釣りしますね」

釣り人A「それお兄さんもですよね?笑」

俺「まーねぇ笑」

釣り人A「1人武者修行してるんですぅ」

俺「おぉ、凄いねぇ。実は俺もだ..#%&×ー<」

気がつくと朝9時を回った所。
最悪だ、出やがったAめ。このブス
良い夢見て、しっかり寝坊。
遠征すると時々現れるこのA。
こうしてAに、一潮邪魔をされる。
しっかり寝れたことにより体力は超回復。
また可愛いんだ。このAは。

■夕マズメ■

霙が当たる夕マズメ。

ガツン!!
昨日感じた生命感は本物だったと言わせる強烈なバイトと共にラインブレイク。

最悪だぁ(涙)

どうやら曲線美人の時合は短く、マズメ時に集中してて、何かまだ噛み合ってないと違和感を感じた。
川の水は雨の影響は無く、読みは外れてそうだけど、ウネリにより海は濁りぎみである。
良いぞ。濁りは歓迎だ。

霙交じりの中、急いでリーダーを組み直す。
が全然組めない。手が痛い。
時合は短いだろうけど、結局車にスプールを取りに帰る。
戻ってきて干潮まで打つが何も無し。
昨日は上げ始めまで打って仮眠を取り、釣り人Aが現れた。
ダメだ、またアイツが出てくる。今休まねば
ルアーセレクトし直し、リーダーを組み直す。
明日の朝は邪魔されてたまるか。
そう決め込み、少し早めの休息を取った。
だんだん近づいてる、この感じ。

■朝マズメ■

強烈な睡魔と多少の疲労感に目が覚める。
何か理由を探してこのまま寝てしまおうか。っと考えてしまう嫌~な時間。
Aは現れなかった。
よし、朝マズメ勝負できる。
海を見るとウネリが少し落ち着いている、釣りはしやすそうだ。

ジージージーー!
微かに聞こえるドラグ音の方に目をやるとうっすら竿が曲がっている。
そう、今朝は先攻者がいた。しかも釣っている。
今から移動したら明るくなってしまうので、遠慮して50メートル程離れた離岸流を打っていたが悔しさを感じた。
だが、この離岸流からもマズメ時に生命感があった。
ここもまだチャンスがあるに違いない。
あの河口がダメだった時の策を捻り出すチャンスだ!っと気持ちを切り替え釣りに集中する。
しかし僕のプレジールアンサーPA93は曲がらないまま空は明るくなった。

夕マズメ。
今回は自分が先攻者となるため早めにポイントに着くと既に1人たっていた。
そして、その人の竿も曲がる。
ウネリが落ちついて離岸流も薄くなってきたが、逆に潮目も寄り、必ずこっちにもチャンスがくる!
っと見込んだが、数日間感じた生命感だけで、僕の竿は曲がらなかった。
しかし、この夕方に出会った人との出会いは、この旅で1番大きい出会いだったように思う。
いつか、一緒に竿を振ってください。

「では~っまた何処かで。」 

と一言、今から利根川へ向かうと言う。
素晴らしいクレイジーさだ。流石の一言である。


結果、3日打って1本。
交通事故のようなマルスズキのみ。
もし、曲線美人をあの朝マズメ、夕マズメ打てたとしても、俺以外の人がキャッチした2本と、最初に反応を取れたラインブレイクしたやつが本命なら、3つ反応を取れたと言う事。
そういうデータが取れただけでも大きな収穫である。
3日目はTバックのあのラインをひたすらに。
あのコブを掠めるようにフロントフックを当てるように。
開いたヨレを、なるべく長く、波をかわすように打ってみたが、何も反応を取れなかった。
これなら曲線美人の周辺を見直すべきだったと次の作戦を練った。

長々綴って、散々だったけど。
僕にとっては最高の旅だ。
また来月、もうAは現れなくて良い。

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