当日は早めに家を出た。

昨日、上司に正式な日程を伝えたところカミナリが落ちた。

そりゃそうですよね・・・オレだって言いにくいのだ・・・

電車に乗り、暫くしてある事に気づく。

「成田の何ターミナルに行くんだっけ・・・・・・」

慌てて山さんにメールすると

「大丈夫か？」

帰ってきたのは冷たい一言だった。

チェックインカウンターのあるターミナルへ着くと、臼井氏が座っていた。

「オッキー！！！俺さー、忙しくて用意何もしてないんだけど大丈夫かな？」

臼井氏はそう言いながらバッグをゴソゴソと探り出し、カメラを取り出した。

「充電器貸してくれない？充電器忘れたんだよね。あれ？バッテリー入らないな？？？」

・・・・・・・・。

臼井さん・・・・・俺のはニコンであなたのはキヤノンだ。

どう見ても入るわけがないんだ。

大丈夫じゃないから、さっさと買ってくるんだ・・・・・。

彼はバッテリーを買いに、俺はチェックインをしにカウンターへ。

海外へ行く際に一番気がかりになるのがロッドケースの長さだ。

今回、搭乗するデルタ航空では３辺の長さの合計が298ｃｍまでならＯＫだと言われていた。

しかし、職員の考え方次第みたいな場合もあって158ｃｍ以下じゃないと

超過料金を取られる場合があったりする。

各航空会社にも言える事だから遠征に行く時はなるべく長い１ピースロッドよりは

２ピースロッドとかをお勧めしたい。

そんな俺は今回ロッドケースを持ってきていない。

なぜならコンパクトロッドだけで挑もうと決めていた。

そのためスーツケースに収まるサイズだから超過料金を取られる心配がない。

時代はコンパクトロッドだな・・・・。

チェックインを済ませた所で山さんも到着。

が、何故か山さんだけ超過料金を取られた。

詳しく話を聞くと後ろから変なオバサンがしゃしゃり出て

「この長さは超過料金だ！！！」と言い張ったらしい。

可哀想な山さん・・・。

ウルグアイに着くまで約４０時間。

俺は冷たいビールを一気に飲み干し、搭乗ゲートへと向かった。



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