雨が降る。　夜半には上がる。　凄腕のエントリーがまだ。

今夜はチャンスかな？

なんて、甘い考えで久々に晩酌のビールを抜いて出撃する。

道中、パラパラとフロントガラスにあたる雨粒。

雨は釣りに影響がない程度。

しかし、潮の動きのタイミングはちょっと微妙。

明日仕事なので、そんなにダラダラとは釣りが出来ない。

本当は、腰をすえてじっくりとタイミングを見計らい狙って釣りたい主義。

なので、２時間とかチョイ投げで釣りをする事が中々出来ない自分。

こんな計算してランカーサイズを釣りきったらプロだな（w

な～んて一人思いながら、60cmくらいのは固いだろうと甘い考えでいた。

車をすっ飛ばしてポイントへ到着。

やはり満潮潮止まり前の微妙な時間。

流れはほとんど無く、微妙に上流へ押している状態。

水面を打つ雨の波紋で磨りガラスのような感じ。

そこをチラチラとベイトが動いている。　何かに追われている様子。

一瞬、アドレナリンが出たが、すぐにそれはチヌの影響だとわかった。

何だかんだと考えても、投げてみなければ解らない。

ただ、チヌがベイトを追っていると言う事は、ベイトが入ってて状況は悪くないと言う事には違いない。

水質はクリアー。　あまり降った雨は影響していない感じ。　ちょっとガッカリである。

準備をしてクソ暑い蒸すような気温の中、安い普通のウェーダーとショートレインジャケット。

何もしないうちに “汗ばむわぁ～” なんて山田花子のギャグを一人口走りながら水面へ。

あれこれキャスト。

カツ！　ココン！　カカン！

何かがバイトしてくる。　この噛みつく様な当たり方はチヌ。

もう食うんなら食う！　食えねぇんならちょっかい出すな！　そんな感じでイライラする。

そんな中、吸い込むようなちっちゃい当たり。

フッキング。

２６ｃｍのセイゴ君。　もの凄く綺麗な銀ピカな魚体にしばし見とれてしまう。

ちがぁ～う！　あんたじゃやねぇ～～～！

そう心で つぶやき さっさとお帰りになって貰う。　写真撮るのもしのびねぇサイズ。

その後、何の反応も無く。

2ヶ所を回ったが、一度それらしき当たりを集中力の無さでフックアップさせられず逃してしまい。

今夜最初で最後のワンチャンスを逃してしまったのである。。。。。。。

それがメーター級だったのかセイゴだったのかフッコだったのかは、想像でしか解らないが、チャンスを逃したことだけははっきりしている。

雨の降る中一人暗闇で『あ～もぉ～～～～～～！！！！！』と叫んで　丁度お時間となりました的な感じで終了とした。

やっぱさ。　欲出したり、スケべぇ～心丸出しだと魚も寄ってこないのね。

帰りの高速で車のＦＭラジオから流れるボビー・ヴィトンの“Mr.Lonely” （溝口肇バージョン）

『お送りしましたこの音楽・・・　美しくあなたの心に溶け込んでいきますように。』

ジェットストリームのエンディングで癒されながら家路についた。

おまけ。



帰りのコンビニで見つけた “Lucky YEBISU 缶”　で今日ダメだった分は帳消しにしよう。

お後が宜しいようで。(..)