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▼ ハンドメルアー制作 渓流ミノー編
分類【シンキング】
長さ【50mm】
重さ【5.0g〜5.8g】
材質【蝦夷松】
今回は5cm/5gのシンキングの渓流トラウト用ミノーを作ります。
渓流ルアー(ミノー)全般に言えるのですが、対象となる魚の大きさから当然ルアーは小さく特筆すべきは、その薄さ。
目指すは厚さ5mmで身近な物で例えると割り箸と同じくらいの厚みです。
過去にオーソドックスな方法である2枚の木材を張り合わせる方法でルアーを作ってきましたが今回は ひとつの木材から切り出し作っていきます。
6mm厚の木材にウエイトやアイを仕込むので細かい作業になりそうであり、またヒートンを使うのでバルサ材の様な柔らかい素材では割れ欠けが心配です。
強度のある材質が良さそうなので今回は【蝦夷松】からルアーの形に切り出しました。
続いて、ウエイトを仕込む為の穴あけ作業。
ルアーのスイム姿勢を安定させ易いように重心を低くしたいのでルアー腹部に3mmの穴をあけて、円柱状に丸めた0.25mmの板おもりをウエイトとして空けた穴に挿入します。
これを3か所。
ウエイトを埋め込み瞬間接着剤を数滴垂らす。
こんな具合。
隣りはリュウキ50s
ちなみに今回作る5cmミノーはそれぞれウエイトの重さを変えてあります。
この後ヒートンを打ち、ルアーの角を丸くしてシェイプ
ここからセルロースに何度も浸して下地を作り、好みでアルミやホロ貼り&段差消しをしますが並行してUVレジンでリップを作っていきます。
家にあったルアーボックスの仕切り板を台形に切り出した後、レジンを垂らして肉盛り。
サンドペーパーでリップの角を削り、再度レジンで肉盛りを数回繰り返しリップに厚みを持たせてリップを成形していきます。
大まかな形が出来たらルアーの仕切り板からリップの原型をはずして形を整えたら【おゆまる】で型取り
型取りした【おゆまる】に0.9mmステンレス線を埋め込む仕様でレジンを流し込みライトを照射
硬化完了
前歯っぽいw
細かい傷がある為、白く濁ってますがセルロースに漬ければクリアになります。
リップをルアーに差し込み 瞬間接着剤を隙間に数滴、リップの付け根にレジンを少し流してライトを照射。
セルロースに数回、浸けてから塗装です。
クリアファイルから作ったパーマーク模様のテンプレートでは上手く塗れずに失敗、パーマークを敢え無く断念。
久々にエアブラシを握ったら楽しくて、ついつい塗り過ぎてしまう始末、挙げ句の果てに塗っているルアーを床に落としたりと散々でしたがなんとか塗り終えました。
次に3mmのポンチでくり抜いた紙にレジンを垂らして目玉を作って、ウレタンクリアでコーティングして完成です。
ルアーの視認性を優先させた結果、蛍光ピンク&蛍光イエローを基調としたカラーリングとしました。
画像の左ふたつはレジン製リップ
右ふたつは0.8mmサーキットボード製リップ
レジン製リップ単体では0.5gの重さ、レジンの比重はレジン液によって多少変わるようですが概ね1.1〜1.4ぐらい
今まではハンドメイドミノーのリップと言えばサーキットボード等を使用した2Dの形状が主流と言う認識でいましたが手軽に扱えるUVレジンの登場によって3Dの形状のリップも簡単に作れるようになり、頭の中でのイメージを具現化する表現の自由度が増したように思います。
新しい素材を使って、更に色々と出来るのではないかとアイディアが膨らみ嬉しい反面、試したい事が増えるので釣りに割く時間が減るという悲しい現実w
異なる材質&形状のリップがルアーの動きにどう影響を与えるのか気になるのとヒートンを用いたルアーの強度と耐久性は如何なものか?
魚を掛けてみたいのですが生憎、渓流はオフシーズンなんですよね。
代わりにメバルで試しみようかしら?
って、メバルを釣ったことありませんがねw
では!
- 2020年1月11日
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