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ゴミに関して、私なりの一考

南紀の地磯での事。

あるヒラスズキアングラーに出会った。

そのアングラーは、関東から来たらしく、ヘルメットから磯靴まで装備はしっかり装置し、ロッドも適切な長さ、話す物腰も柔らかだった。

話を聞くと、サラシが出る場所が特定し辛く、攻めるのに難儀しているという。


私は、サラシが出来やすいポイント、風裏になるポイントを教え、そのアングラーは、タバコを吸いながら(人から教えてもらうのに、その態度は無いだろうという意見もあるが、今回は、そこが問題ではない)聞いていた。


近くのポイントをひと通り教え、私がその場を離れようとすると、あろうことか、先程まで吸っていたタバコの吸い殻を海に投げ捨てた。


私はその瞬間、ポイントを教えた事を悔やんだ。



人が活動する限り、ゴミは出る。

このアングラーは、携帯灰皿を持っていなかったのかもしれない。

しかし、吸い殻とて「ゴミ」であり、立派な海洋不法投棄だ。

私自身も喫煙者だが、海に棄てた事は一度もない。

そんな事をすれば、結果として自分自身のクビを絞めることになる事くらい誰でも分かるからだ。



恐らく、釣り場にゴミを捨てる釣り人の心境は、「汚いものを持って帰りたくない」、「自分ひとりくらい」や、「ついうっかり」と考える人が多いだろう。

また、ゴミ捨て場では無い場所にゴミが捨ててあっても、誰か1人が捨てれば、いつの間にかゴミの山が出来上がっている。

人間とは勝手な生き物で、他者がしていれば自分も容認されているように錯覚する。

しかし、上記のアングラーのように、恐らくは無意識のうちに捨てている人も少なくはない筈だ。

例え小さなものであっても、ゴミはゴミである。

大小に関わらず、意識して出さないよう注意するほかない。




色々な釣具メーカーや関連組織、販売店が「ゴミは持ち帰る」という「当たり前の事」を発信し、啓発しても、ほんの一部の心無い釣り人のために全てが台無しになっている現実がある。

様々な場所が釣り禁止になれば、業界への影響も大きいだろう。


私は仕事の関係で日本全国津々浦々な場所へ行き、そこで釣りをしてきた。

しかし残念ながら、現地で有名なポイントでは、撒き餌の袋、ルアーのケースがゴミ捨て場ではない場所に捨ててある場所が殆どだった。



南紀の磯では、物を燃やした跡が時々ある。

恐らくは、現場で集めたゴミを燃やしたものだろう。

ゴミの焼却処理の方法云々ではなく、焼いてくれる人は「やらない善よりやる偽善」で動いてくれているのかと思うと、感謝の気持ちしか無い。



少し前に学生時代に足げに通ったシーバスのポイントが、今月に入ってファミリーフィッシング、タチウオ釣りで有名な波止場が釣り禁止になってしまった。

いや、「なってしまった」は正しくない。

釣り人が原因で「させてしまった」のだ。


捨てる人を責めるのは容易くとも、大切なのは自分がどう動くかではないだろうか。

もはや捨てる人だけの問題ではなく、釣り人全員で考える規模になってしまっている。



私はせめて、自分が大切にする場所だけでも、
自身の手で出来るかぎり守ろうと思う。





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