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砂浜の怪魚!超特大座布団平目!



飲食業という仕事柄、毎年11月〜1月半ばは年末年始の繁忙期に入り、仕事がとてつもなく忙しくなる。


よく、

『寝る時間を削って釣りに行けばいい』

という言葉を耳にするが、もはや削る睡眠時間すらない状態だ(笑)


超短時間のライトゲームを除けば、

釣りに行くためには前もって仕事を片付けておかないと定休日も仕事になってしまう。


なので『ここ!』と決めた日があった。


12月24日


クリスマスイヴだ。

うちの店は火曜日が定休日。

年内まともに釣りに行けるラストチャンスだ。


この日に全てをかけ、退路を断つために


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Twitterでこうした宣言までしていた(笑)


もちろん確信めいた予感があったからであって、テキトーに宣言したわけではない。


全力で楽しもうと思い、月曜の夜中に仕事が終わってからすぐライトゲームへ行った。


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だが小メバルをサクッと2匹釣ったところでアクシデント発生。


ブォーーーーーッ!!


という轟音を纏った強風・・・いや、暴風が吹き荒ぶ。

翌日サーフに行くのに、コレはヤバい。

しかも一向に弱まらないどころか、むしろどんどん強くなっている。

もはやライトゲームは不可能なレベルなので帰宅する。


寝室のカーテンの向こう側で網戸がガタガタ騒いでいる。


この時は絶望感でいっぱいになり、不意に襲ってきた眠気にやられ、眠りについた。


朝になって外に出てみると、相変わらず凄い風が吹き荒れていた。

それでもジッとはしていられず、市内のサーフを点々と見て回るも、絶望的な荒れ方だ。


南から全ての場所を見て回り、結局いつものホームに戻る。

すると、昼頃になってようやく風が止んだ。


チャンス到来か?


急いで準備して、キャスト開始。


狙う場所はいつもと大体同じ。

9月頃に座布団を釣り上げた場所だ。


いつもなら14cmクラスのフローティングミノーや30g未満のシンキングペンシルを使うのだが、今回は波が強く打ち寄せているため状況にマッチしていない。

ワームでもいいのだが、21gでは飛距離が足りない上に流されやすいため、30g前後の物が必要だ。

だがここは海藻帯がハンパではない。

普通に30gを投げたところで一歩コントロールを間違えると根掛かりしてしまう。

ボックスをゴソゴソしてると、存在を忘れていたルアーが視界の端に入って来た。


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Megabass・ボトムスラッシュプラス

https://www.megabass.co.jp/site/products/bottom_slash_plus_head/


正直、フラットフィッシュにはあまりチャターの有効性を見出せず、一応毎回ボックスには入れていたが出番はほぼ無い2軍ルアーだった。

だが今回のこの状況ではレンジキープのしやすさが欲しかったために久々に使うことに。


このルアー、平常時はスローなただ巻きでもブルブルと振動が伝わるが海藻に触れたりすると振動がなくなるため、その瞬間に思い切りロッドを煽れば海藻帯のレンジから脱出させられるため根掛かりを軽減出来る。

まさに今回のこの状況にうってつけなルアー。

ちなみに自分の場合、チャターの波動がどうこうではなく、レンジキープのしやすさと強烈なフラッシングがヒラメにも効くんじゃないかと思って一応持ち歩いていた。


これをスローに巻き、根に接触したらロッドを煽るのだが、この時に強めにロッドを煽ってルアーを跳ね上げてリアクションバイトを狙ってみた。


すると跳ね上げた後に糸ふけを取る際に生じる一瞬のフォールで食って来た!!


ものすごい重みと共に、

ロッドを持つ手に衝撃が走った!


一気にロッドがフルベンドし、バットにまで荷重がかかる!


未体験ゾーンの重さだ!!

(一瞬、巨大なエイだと思ったほど)


だがタックルに一切の不安はない。

相手に主導権を握られる海藻帯から一気に引き剥がして寄せにかかる!


だが、手前の浅い場所に寄せた時に張り付かれてしまった。

この時点で長期戦を覚悟する。

ヒラメの口は分厚い骨があるため、フックが刺さりにくい。

万が一しっかりとフッキングされていなかった場合、無理に引っ張るとフックが伸びるか口切れしてバラしてしまう。

なので少し待つことにする。

恐らくではあるが、2分ほどだろうか。

人生で最も長い2分が過ぎた辺りでヤツが動き出した。

しかも運良くこちら側に向かって動き出したので一気に勝負をかける!

波が強かったのが幸いし、波に乗せてしまえば手前に寄せやすい。

波打ち際でも徹底抗戦に遭うものの、ベイトタックルの利点である、クラッチをきってラインを出す、いわゆるクラッチワークで引き波に合わせてラインを出してやればほとんどバレないので落ち着いて不安なくファイトに専念する。

姿が見えた瞬間、あまりの迫力にこれまでの釣り人生で味わったことのない恐怖で一瞬足がすくんでしまった。

コイツをバラしてしまったらオレは・・・

という不安にかられた。

だが、再び走り出される前に意を決して寄せにかかり、ヤツの尻尾に向かって手を伸ばし、ガッシリと掴む!!

そして波が打ち寄せてくる前に魚体を引っ張り出して波が来ない場所までエスケープ!






『獲った!!』






















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デカい、デカいぞ!!

とんでもない座布団ヒラメ!!










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85cmの文句なしのモンスターヒラメ!





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砂浜の怪魚と呼ぶに相応しい迫力。




ついにやった。

とうとうやった。


ここまで来るまでに色々あった。

楽しい事もあれば大変な事もあったし、

『ベイトタックルでサーフなんて』

『サーフの釣りをナメんな』

と陰口も言われ、辛い思いもした。


だがこの1匹のヒラメで今までの嫌な思いは全て吹き飛んだ!


自分は決してサーフを1年中メインにしてるアングラーではない。

だが、そんな自分でもサーフの釣りを快適に楽しめるロッドが欲しかった。

だからこのロッドを作ってもらったんだ。

それに、ベイトタックルでサーフの釣りをしている人は少数ながらも全国各地にいて、そのためのロッドが無いと嘆いているのが現状。

同じ志を持つアングラー達の選択肢を1つでも広げられたら良いな、という思いもある。



釣りは遊び。

釣竿は釣りという遊びをするためのオモチャ。


これが自分の根本にある思いだ。

遊びである以上、オモチャである以上、楽しくなきゃね!

今回活躍した来季発売予定のNewモデル、


BRIST 

VENDAVAL 10.1M

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https://www.fish-man.com/bristvendaval101m.html



コイツは釣りという遊びを最大限楽しむための最高の玩具に仕上がった。

来年は全国の皆さんにもこの楽しさを味わってもらえると思うと、それだけで今からワクワクしてくるね!!



そして、実はこのヒラメを釣り上げた時、

偶然にも北海道のFishmanオフィスでは来季カタログの最終打ち合わせの真っ最中だった。

そのため、Fishman代表のケンさんに連絡したら、ケンさんも流石にビックリしていた。


『マジか!今日?スゲーじゃん!今ちょうどカタログの最終打ち合わせ中なんだけど、写真の差し替え間に合うな!』と。


偶然にも何とか間に合った奇跡のタイミング。


『デザイナー泣かせだな(笑)』

と笑われた(笑)



そして、その日の最終打ち合わせのドタバタ具合は来季のカタログ編集の担当をしてくれている松田さんのその日のFacebookの投稿からヒシヒシと伝わってくる(笑)



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こんな感じだったらしいです(笑)


とにかく、来季の発売に最高の形で華を添えられたことが凄く嬉しい。


2019年の終わりに、

一生忘れられないドラマが起きた。


これだから釣りはやめられないよね!


















【今回の使用タックル】

・Fishman / BRIST VENDAVAL 10.1M

・DAIWA / タトゥーラHDカスタム153SH

・山豊テグス / レジンシェラー 1.5号

・山豊テグス /フロロショックリーダー 7号

・Megabass / ボトムスラッシュプラス

・fimo / fimoフック 4番

・DRESS / グラスパーH

・BuddyWorks / バディースタンド





【サポートメーカー】


Fishman


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https://www.fish-man.com






山豊テグス


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http://yamatoyo.com


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