>ACEさん
出過ぎた真似して申し訳ないです。スズキの幼魚斑は此まで沢山言われていた事ですが、沢山アクセス数があるのに誰もその事を言わないのに憤りを感じてしまったからです。

アクセスの半数位の人は知っていたとしても、知らない半数の方はまた斑点の存在のみでタイリクと決めて言ってしまうのがメディアの性質です。私が見た時に160アクセス有りましたから、80人の人がまたあやふやな事を伝え、またそれを見た人がまた…と続いて来たので、もうず～っとコレを言い続けてるんですよ。

何故なら、ホシスズキ→タイリクスズキと名称が変更された時からの関わりが有るのです。脊椎骨数、軟条線数もマルと被る部分もあり、斑点の無いタイリクも居ますし、見た目での、ましてや幼魚では同定は難しく、最後にはDNA鑑定が必要でしたから。

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• 2012年7月27日

>ACEさん
魚類研究されていたご様子なので、最後に少し自己紹介させて下さいな。

環境庁作成の要注意外来生物の中にこのタイリクスズキは組み込まれていますが、その理由記述の参考文献に成った研究に協力していました。もう17～8年も前に成りますか…

当時、小西英人氏の呼び掛けがあり、京大の中防教授の元に東京湾産のスズキのサンプル送付をしていましたが、斑点の有無に関わらず、どれもが日本固有種のスズキであると判定された中、私が釣って送った物が脊椎骨数が違う事が判明し、解析の結果タイリクだと同定されました。

それまで宇和島周辺に数多くいるとだけ認識されていた魚がもう東京湾内に居ると言うことで騒ぎには成りましたが、それが大きく外へ流れる事はありませんでした。追跡調査の結果、どうも前年に千葉竹岡にあるタイリク養殖の生け簀の一つが壊れ、流出した1000匹程度の内の一つであろうと言うことでした。

また、この竹岡の生け簀はその後も幾度か壊れ、その度事に近傍でタイリクが採捕される様になり、釣雑誌等でも度々話題に成った事がありました。

その後の雑誌の展開は酷い物です。

鑑定、研究した訳でも無く、確証も無いのに、斑点の存在だけで、やれハイブリッドだの、定着だのの根拠無き説を流布させ、タイリク自体の付加価値付けに躍起に成ってました。

それが今でも一人歩きしています。学者は自ら研究し、得た結果に確証が無ければ発表は控えますが、売らんかなの人達はそれは有りません。

その経緯をずっと見て来ました。

有明スズキは閉鎖域での特殊性がありますが、東京湾にはそれがなく、また、マル、タイリク両魚が共存している海域でも交雑種が見つからない事からも、産卵期やふ化条件に決定的違いがあると思われ、また、タイリク自体が発見同定されてからも湾内で増えて居ると言うことが無い事からも、交雑はほぼ無理、繁殖するほどの個体数が居ない、現存する近傍海域での大型タイリクは、以前の養殖逃亡魚の残党と見るのが妥当としました。

長々と申し訳ない。今後の参考に成ればと思います。

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• 2012年7月27日