始めに言っておきます。


何の根拠もありません。


ただ、何となく。


ただ、ただわたしの直感がそう言っておりました。


「今日は誰かのに絶対来る」


そう待ち合わせたショーとケンタに豪語しての現場入り。


ダラダラと準備をしての釣り開始。


いつものようにジョインテッドクロー178-15ss

今夏のアカメにはこれしか投げんと決めとります。




1投目。。。




絡み止めのゴムをフックに付けたまま投げるやる気のないわたしに失笑するケンタ。。（笑）

気を取り直して投げた2投目。。。










ゴチンッ…！！






まさか自分にかよ…！




正直、この日は2人のどちらかに釣って欲しかった…！



この時には長い長い戦いになるとは思いもせず…




長かったけど、今思えば短かった最高の時間。




夕暮れ前の夕陽に照らされた水面を割った魚体は小さく見えた。




が…


止まらななかった



Apia高知のボスやんやんが120overの怪物を仕留めた

「風神R BEST BOWER 95M」を

リールシートから曲げている。



何かおかしい…





辺りはすでに暗くなり、ボトムを縫うように抵抗する魚に距離感が全く掴めない。


何かに擦れる感触…


目を閉じ、全神経をロッドに集中させ魚の動きだけを感じる…
少しでも動こうとすればすぐにドラグを緩めて走らせる。

ジリジリ間合いを詰め一瞬だけ明かりに照らされた魚の目はオレンジ色に輝き、まだまだ余力を感じさせた。




そして…


「ルアーが無い？」


いや、そんな事より

「リーダーが…」


どこでそうなったのか背ビレにぐるりと一周して言わば背がけ状態でこちらに寄ってくる。

どうりで寄らないハズだ。

同時に取れる可能性が絶望的…



もちろんLEDがまともにあたると奴は再び走り出す。



「今のが最初で最後のチャンスだったか…」


そう悟り1度は諦めた。


「もう疲れた。もう、無理や！！」


しかし


後ろから声をかけ続けてくれたショー。
「いかんで！絶対取ってよ！」

横でネットを持ちわたしの動きに合わせてじっとその時を待ち続けてくれたケンタ。



「諦めたら終わりや」



仲間の励ましに折れた心が繋がった時。



ズッズッズ…


「ヤバイ！」





プンッ…






一気にロッドのテンションが抜け3人の肩が抜ける。




空を見上げて苦笑いしながら回収…









「いやッ！？」
「まだ！！！」


巻き付いたリーダーが外れてくれたのだろう。

主導権を握りやすくなった事と長きに渡る戦いに、奴もついにスキを見せ始めた。



最後はネットに上手く入るかどうか…


経験値の少ないランディングネットを持つケンタのプレッシャーはとてつもないものだったと思う。


「上手く誘導してやらねば…」


「一発で決めなければ次はない…」


ケンタに無理のない位置に頭から間正面に一気に寄せる。


LEDの輪の中に頭が見えた。

「よし…いいぞ…！！」

スーッとケンタの股下目掛けて吸い寄せられる魚体。

「デカイ…！！」

何かに導かれるようにネットの中へ吸い込まれていく…


一気にケンタが気合いで突っ込みランディング成功！！




3人の雄叫びが夜空に響きわたる。


長かった…


小さく見えたその魚体はネットにギリギリ入っている状態の巨体。


178のルアーは綺麗に丸呑みされ、リーダーはPEの結び目までズタズタ。

よく取れた…

計測してみると




100のメモリを超えるまでにどれだけの時間を使った事だろう…




どれだけの事を犠牲にし、瞑想した事だろう。




どれだけ悔しい思いをして来たのだろう。





魚を見つめながら色々な事が蘇って何とも言えない気持ちになった。




決して実力だけでは渡り合う事が出来ない浦戸の怪物。


苦節6年。
ついにこの手に…






ウエイトは16.9kg

弘瀬さん考案のデジタル計の体重計にまな板を敷いての計測


かなりの精度で計測出来るかと思います。

かけつけてくれたみんなと

近森、しょー、けんた、弘瀬さん本当にありがとう！

次はみんなの感動の瞬間為に力を使えたらなと思う！





DATA
Rod=Apia 風神R BEST BOWER 95M
Reel=Daiwa 13'CERTATE 3012H
PE=YGKよつあみ G-Soul X8 1.2
Leader=船ハリス 8号 ステルスピンク
Lure=GAN CRAFT JOINTED CLAW178

































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