皆さんこんばんは！

今年の冬はしっかり寒い冬になりましたね

近年は地球温暖化の話題も身近に実感できる、釣り物の変化があったり、シーズンのズレなんかも生じたりと、1人の釣り人としての選択に間違いが多くなった気がしますが、皆さんは如何でしょう？

はや横浜に戻って二ヶ月弱、玄海灘を渡ってくる北西風の影響で、九州のなんとなく温暖なイメージとはかけ離れた、乾いた寒さに震えていた僕が、逆側に位置する太平洋側の晴天続きで、比較的温暖な横浜に戻ってはみたものの、「こんなに雪を見る機会って多かったかな～？」なんて思ったりしてましたが、個人的には『夏は暑く、冬は寒い方が、魚がいろいろ狙えて楽しい！』なんて考えてます

確かに微妙な水温上昇で相模湾にキハダマグロが毎年跳ねるようになるなんて思ってもみませんでしたし、北海道でアオリイカ確認とかも、なかなか常識的には受け入れがたいビッグニュースであったりもしました

僕は２０年くらい前の話ですが岡山に住んでいました。確かその最初の夏は非常に暑く、対岸の香川や愛媛では大規模の水不足となり、当然ですが瀬戸内海の水温は例年以上に熱くなったと思います。悲しいことに、そのタイミングで数が非常に少なくなった魚の一種がアイナメです。

僕はさらに若い頃、海にガンガン釣りに行くようになり、刺身で食べるサイズのアイナメが、まだ東京湾の陸っぱりで普通に狙えている頃の経験で、この魚のアライが大好きだったので、実は岡山の冬の釣りにはかなり期待していましたが、この夏を境に釣果が大幅にダウン（実際に浅場を中心に酸欠による大量死が連日ニュースで報道されるレベル）してしまい、たまたま稀に釣れる魚になってしまったのです

そんなことを心底悲しみつつ、もうひとつの冬のターゲットのカレイを、本格的な投げ釣りで狙ってみたりしてました（気持ちの切り替えというか、何か釣りたい欲求が異常に高かった気もしますね）

また冬場の夜に港をウロウロしていて、サイトフィッシングで楽しむようになったのがヒイカ




今ではだいぶメジャーになったヒイカですが、岡山での呼び名は“ベカ”とか“ベイカ”とか“チーチーイカ”と呼ばれ、釣りで狙うよりも、網ですくわれたり、四手網という数メートル四方の大きなヨツデアミを海に沈め、ライトを照らして小魚を集めて「ガバッ！！」と一網打尽にする、四手網小屋での釣果（というか、お土産？、いや漁獲？？）で地元では結構メジャーな存在でした

このヒイカは夏に小型が数多く狙えるパターンがあり、逆に冬場には産卵に来るヒイカの大型（といっても小さいですが…）の親イカが単発で、サイトフィッシングで狙えたりしていたので、寒い夜の釣りではありましたが、週末ともなればランガンしながら港を回って、明け方まで走り回ってました





そんな若かりし頃の経験が進化し、さらにターゲットの範囲も広げ、エリアや様々なパターン攻略までを潰すアイテム構築に至ったのが、現在のＮＡＯＲＹレンジハンターになった事を考えると、あの冬らしい寒さの中で、誰に頼まれる訳でもなく、なんだかよく生態の判っていない小さいイカを、「より多く釣ってみたいという興味」だけで、無駄にガソリンを撒き散らして走り回った夜が、あながち無駄にはなっていないんだと、たまたま見上げた空を見ながら思ってしまった、なぜかちょっとおセンチモードなＷＡＫＡでした


この時期の釣果って、寒いだけに「生き物を釣っているんだ！」という、魚の体温を妙に感じたりしませんか


同じ一匹の魚の命なら、尊い命なので無駄にしないように、自然に感謝しつつ釣りを楽しみたいですね～



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