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▼ アグリへ。
- ジャンル:日記/一般
- (バッシー)
今回は釣りとは全く関係ないログ。
我が家のネコの話です。
今から13年前の晩秋。
当時、父が定年後の田舎暮らし準備で、大井松田に畑を借り、毎週末通っていた。
その帰り、路肩で黒くうずくまっている子猫を見つけて、拾ってきた。
風呂で汚れた体を洗ってあげると、なんと毛の殆どが白く、ところどころ茶色の模様がある男の子。
SoftbankCMのお父さん犬そっくり。
「畑仕事帰り」に出会ったから、
「アグリカルチャー(農業)」から名前を取ったと言う、父らしいネーミングセンス。
そうして我が家に加わった、アグリ。
免疫力が弱く、鼻をズルズルしてるのがアイデンティティー、
生涯の殆どを体質的なハンデキャップと付き合ってきたような。
父が他界したあとは、自分のそばにいつもいた。
人懐っこくて、呼べば走って来た。
毎晩枕元に来て寝てたし、 目が合えば、ジャンプして抱きついてきて、鼻やあごをずっとすりつけて甘えてた。
短い尻尾を目一杯振りながら。
深夜や早朝、釣りに行くときはいつも
「早く帰ってこいよ!」と玄関で見送られ、
帰ってきたら「早くだっこしてくれよ~」と着替えが終わるまで待っていた。
やんちゃで叱る事も多かったが、
自分の機嫌が直るのを待ってて、名前を呼んだらすぐに飛んできた。
信じてもらえるか分からないけど、
人間とネコの間にも「友情」とか「信頼関係」みたいなものがあるんだなと実感した。
自分は「相棒」と思っていたが、
アグリも自分を「相棒」だと思っていたんじゃないかな。
その、アグリが今朝静かに息を引き取った。
4月頭にリンパ腺白血病と判明。
「夏まで持つかな~」と獣医。
少しづつ痩せ、
両目が見えなくなり、
両耳も聞こえなくなり、
歩く度にあちこち鼻の頭をぶつけるようになった。
それでも喉のリンパ腫が大きくなっていくのを触ると、
喉を撫でられて気持ち良さそうに していた。
気を使うアグリらしく元気な時のように、
「自分で出来ますよ」って感じで、
自分の脚でうろうろと、途中で何度も這いつくばりながらもトイレまで歩いていった。
痛がりもせず、辛さで鳴くようなこともなく。
でも、死を意識して準備をしてるのではなく、
なんとかして生きながらえるために、出来ることを精一杯やろうとしていた。
ネコではあるが、まるで飼い主の自分に「生きざま」をみせつけているかのように。
でも目が見えてたら「辛いよ」位は訴えたのかな。
最後だけはちょっと苦しんで母の腕に爪を立ててもがいたけど。
今朝4時半近く。
2時半くらいまで看病し、疲れて眠っていた自分を母が起こした。
「最期かもしれないよ」
飛び起き、すぐさまアグリのところに行き、軽く抱き上げた。
それから程なく、
腕の中で長い間隔の呼吸が、前ぶれなく静かに止まった。
肌色の耳と鼻から少しづつ血色が失せ、
毛と同じように白く変わっていく。
首と脚から力が抜けていき、
いつもあれだけ振っていた尻尾は、力なくタランと落ちて。
文字通り、生気を失っていく。
父が死んでも出なかった涙が、自然と溢れてきた。
色んな時を共に過ごしてきた「相棒」の生命のともしびが消えていく。
目の前で、最後まで頑張り抜いたのを見届けていたら、止めどなく溢れた。
波瀾万丈な生涯だったアグリ。
「逝かないで」って気持ちより、
「ようやくゆっくり眠れるね」との思いで撫でてました。
「ありがとう」って言いたかったけど、
言ったら完全に息を引き取りそうだったから、最後の最後まで言えなかった。
今まで寝床で見てきたのと全く変わらない、安らかな寝顔。
叩いたら起きてきそうな。
30年近く何びきものネコと過ごしてきたが、最期を看取ったのは初めて。
昨晩帰りが遅くなって「明日にしようか」と考えたのを思い直して獣医に引き取りに行った。
アグリと、
お前の最期は必ず看取るぞ、と「男同士の約束」をしてたから、それだけは果たすことができた。
しばらく心臓は動いていたようで、朝10時くらいに母から
「まだ体が温かいよ」とメールが来た直後、雨が降り始めた。
今日一日、喪失感で一杯だった。
こんな日でも仕事したり、笑顔でいないとならないのは、なんとも辛かった。
正直、
釣りのログで、釣りと関係のない、
しかも読んでる人も気が重くなるようなログを揚げるのは申し訳ないような気もしてます。
が、こうして気持ちを文字にしたためでもしないと、気持ちの整理がつけられなかった。
釣りしたり、ログを書いたりするのに、どうしてもアグリの事を書いておきたかったのです。
そのお陰で、今は少し落ち着きました。
悲しんでもアグリは帰ってこないし、あの頑張りを焼きつけて自分も頑張らないと、アグリも安らかに眠らないだろうからね。
明日、過去に我が家で息を引き取ったネコたちが眠る場所に、埋葬します。
なんとも「らしくない」情けない、くよくよしたログになってしまいましたが、今回だけはご容赦ください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
そして、
アグリ、ありがとう。
(真ん中の白いネコが、在りし日のアグリです)
我が家のネコの話です。
今から13年前の晩秋。
当時、父が定年後の田舎暮らし準備で、大井松田に畑を借り、毎週末通っていた。
その帰り、路肩で黒くうずくまっている子猫を見つけて、拾ってきた。
風呂で汚れた体を洗ってあげると、なんと毛の殆どが白く、ところどころ茶色の模様がある男の子。
SoftbankCMのお父さん犬そっくり。
「畑仕事帰り」に出会ったから、
「アグリカルチャー(農業)」から名前を取ったと言う、父らしいネーミングセンス。
そうして我が家に加わった、アグリ。
免疫力が弱く、鼻をズルズルしてるのがアイデンティティー、
生涯の殆どを体質的なハンデキャップと付き合ってきたような。
父が他界したあとは、自分のそばにいつもいた。
人懐っこくて、呼べば走って来た。
毎晩枕元に来て寝てたし、 目が合えば、ジャンプして抱きついてきて、鼻やあごをずっとすりつけて甘えてた。
短い尻尾を目一杯振りながら。
深夜や早朝、釣りに行くときはいつも
「早く帰ってこいよ!」と玄関で見送られ、
帰ってきたら「早くだっこしてくれよ~」と着替えが終わるまで待っていた。
やんちゃで叱る事も多かったが、
自分の機嫌が直るのを待ってて、名前を呼んだらすぐに飛んできた。
信じてもらえるか分からないけど、
人間とネコの間にも「友情」とか「信頼関係」みたいなものがあるんだなと実感した。
自分は「相棒」と思っていたが、
アグリも自分を「相棒」だと思っていたんじゃないかな。
その、アグリが今朝静かに息を引き取った。
4月頭にリンパ腺白血病と判明。
「夏まで持つかな~」と獣医。
少しづつ痩せ、
両目が見えなくなり、
両耳も聞こえなくなり、
歩く度にあちこち鼻の頭をぶつけるようになった。
それでも喉のリンパ腫が大きくなっていくのを触ると、
喉を撫でられて気持ち良さそうに していた。
気を使うアグリらしく元気な時のように、
「自分で出来ますよ」って感じで、
自分の脚でうろうろと、途中で何度も這いつくばりながらもトイレまで歩いていった。
痛がりもせず、辛さで鳴くようなこともなく。
でも、死を意識して準備をしてるのではなく、
なんとかして生きながらえるために、出来ることを精一杯やろうとしていた。
ネコではあるが、まるで飼い主の自分に「生きざま」をみせつけているかのように。
でも目が見えてたら「辛いよ」位は訴えたのかな。
最後だけはちょっと苦しんで母の腕に爪を立ててもがいたけど。
今朝4時半近く。
2時半くらいまで看病し、疲れて眠っていた自分を母が起こした。
「最期かもしれないよ」
飛び起き、すぐさまアグリのところに行き、軽く抱き上げた。
それから程なく、
腕の中で長い間隔の呼吸が、前ぶれなく静かに止まった。
肌色の耳と鼻から少しづつ血色が失せ、
毛と同じように白く変わっていく。
首と脚から力が抜けていき、
いつもあれだけ振っていた尻尾は、力なくタランと落ちて。
文字通り、生気を失っていく。
父が死んでも出なかった涙が、自然と溢れてきた。
色んな時を共に過ごしてきた「相棒」の生命のともしびが消えていく。
目の前で、最後まで頑張り抜いたのを見届けていたら、止めどなく溢れた。
波瀾万丈な生涯だったアグリ。
「逝かないで」って気持ちより、
「ようやくゆっくり眠れるね」との思いで撫でてました。
「ありがとう」って言いたかったけど、
言ったら完全に息を引き取りそうだったから、最後の最後まで言えなかった。
今まで寝床で見てきたのと全く変わらない、安らかな寝顔。
叩いたら起きてきそうな。
30年近く何びきものネコと過ごしてきたが、最期を看取ったのは初めて。
昨晩帰りが遅くなって「明日にしようか」と考えたのを思い直して獣医に引き取りに行った。
アグリと、
お前の最期は必ず看取るぞ、と「男同士の約束」をしてたから、それだけは果たすことができた。
しばらく心臓は動いていたようで、朝10時くらいに母から
「まだ体が温かいよ」とメールが来た直後、雨が降り始めた。
今日一日、喪失感で一杯だった。
こんな日でも仕事したり、笑顔でいないとならないのは、なんとも辛かった。
正直、
釣りのログで、釣りと関係のない、
しかも読んでる人も気が重くなるようなログを揚げるのは申し訳ないような気もしてます。
が、こうして気持ちを文字にしたためでもしないと、気持ちの整理がつけられなかった。
釣りしたり、ログを書いたりするのに、どうしてもアグリの事を書いておきたかったのです。
そのお陰で、今は少し落ち着きました。
悲しんでもアグリは帰ってこないし、あの頑張りを焼きつけて自分も頑張らないと、アグリも安らかに眠らないだろうからね。
明日、過去に我が家で息を引き取ったネコたちが眠る場所に、埋葬します。
なんとも「らしくない」情けない、くよくよしたログになってしまいましたが、今回だけはご容赦ください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
そして、
アグリ、ありがとう。
(真ん中の白いネコが、在りし日のアグリです)
- 2014年6月5日
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