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禍福は糾える縄の如し (かふくはあざなえるなわのごとし)とは、 人生をより合わさった縄にたとえて、幸福と不幸は変転するものだという意味の故事成語です。 不幸を嘆いていると、いつの間にか幸福となり、幸福を喜んでいると、また不幸になる、ちょうどそれは「より合わせた縄のように表裏が交互にやってくる」ということを表しています。 感染病に心を悩まし、外出を控えたりている方が殆どだと思います。 人生不幸ばかりではありません。 希望を持って生きて行きましょう!

ヒエラルキーを理解して魚種を釣り分ける【79尾目】






前回ログのショアシイラ【78尾目】で、 「 小型回遊青物は、バイトし易いサイズのルアーにするりと釣り易い」 = 「 マッチ ザ マウス 」 の話をしている途中で、ログ文章が長くなり強制終了しました。





本日はその続編で、使用ジグ、メソッド、ヒエラルキーの話になります。 





昨晩、就業後に近所にある 「 釣具のイシグロ 」 へ、愛用しているロッドの補修を依頼しに行った。 トップガイドにクラックが入ってしまったからだ。 3番ガイドはぶつけた記憶があるが、トップガイドは記憶に無い。 補修くらい自分でしても良いのだが、色々事情があって出来ない。 その話をしても面白くないので、話題を戻す。



イシグロ店内の釣果掲示板を見ると…

「 シイラ 7月27日 ○津 30~35cm 30本 30gTG 」 と掲示してあった。 エントリーした場所は違えど、同日に本数出すアングラーの解答は、同じだと納得した。 それと同時に二周りサイズの大きな群れで、釣行してた自分のポイント選びは、正解だったとも感じた。

何を納得してたかと言うと、選択したメタルジグ。 周知の通り 「 TG 」 と言えば、タングステン。 元素記号「W」元素番号74。 鉛よりも高比重な金属である。 鉛の元素記号「Pb」元素番号82. ショアジギングをしているアングラーならば、使用した経験が無くても、その存在と金属の性質はご存知だろうと思う。

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当然、鉛より高比重な素材を使用したメタルジグは、サイズをコンパクトに出来る。 将来、根スレにも強いラインが開発されたら、 「 AU 」 で出来たメタルジグも発売されるのかなと邪推している。 どこかの石油王で釣り好きが居たら、金のメタルジグを既に作っていそうだけど(笑)

ジグのサイズが小さくなれば、空気抵抗も小さく出来るので、完全に振り切れるキャストが出来初速がますし、リリースされたジグは、空気抵抗を受けずに飛距離が出る。 潮馴染みも良く、底を取り易い。 良く言えば流され難いし、悪く言えば流し難い。 狙ったラインをトレースし易いが、潮に乗せたり、弱ったベイトを演出し難いとも言える。 水への抵抗も軽減され、ジャークの負担が少なくなる。 ジグ操作のみを考えた場合、ロッドのブランク強度もワンランク落とせるかもしれない。 結果、体力が温存できる。 回遊待ちでキープキャストするには、大変重宝する存在である。

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※MajorCraft Jigpara TG 写真は14g 釣行に使用したウエイトは32g こいつがTGのなかで一番安くて直ぐに使える。

では、鉛で塊のようなシルエットの小さいメタルジグを作ったらどうか?



同じ様な商品がMaria社から販売されているが、だだ巻きでスイムし難い。  用途を限定して使用すれば、非常に安価なコスパの良い製品ではある。 シルエットはコンパクトで、飛距離もそこそこでるが、フォールと使用感がいまいちである。

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※DUO社から新発売された Drag Metal Cast 40g も合わせて調査したが、鉛製のショートタイプだが、飛距離、スイム、フォールもまずまず。 



釣具屋のメタルジグコーナーへ行くと、鉛製ジグの陳列場所を少し空けて、TGジグが陳列されているのだが、パッと見の一見では、その差が分かり難い。 どれも同じ様な製品なのだが、価格が倍以上違う事に驚くと思う。 購入に躊躇する価格である。 性能を理解しているアングラーは、手に取ると思いますが、ショアジギングを始めたばかりの人が手を出すことはまず無いと思う。 水温が高く、ベイトサイズが小さく、青物も大きく育っていないこの時期に、4個鉛のメタルジグを購入するならば、その内1個は、TGにするのをお薦めする。 無駄に弓角やジグサビキを購入するなら尚更だ。



メソッドの話もするの忘れてたので、序でに書いておく…



当日は、キャスト後の入れパクが多かったので、大したメソッドを使用していた訳ではない。 基本、キャストして…





ダダ巻き(爆)

表層を滑らすようなワンピーチジャークの緩急のローテ。 ジグカラーローテ。 魚種によっては、フォールを長めに入れる程度である。 

但し、ジグが水面から飛び出さない様にロッドは下げている。

他にやっていた事といえば、ジク着水後にライン処理、表層でメタルジグを躍らせてから、狙いのレンジに送り込んでいる。 この日は、任意のレンジに送り込む前にHITしてた。 この方法は島の○堀さんが、食い気のある魚から釣るために良くやってた方法だ。
 
お隣アングラーが不思議がる程、 「 入れパク 」 が何故多かったと言うと、話は長くなってしまう。 今現在、この話題を書き始めたのを非常に後悔してるのだが、書き始めてしまったので仕方ない(笑)

この話をする前に、 「 ターゲットの捕食行動パターン 」 と 「 ベイトの行動パターン 」 に触れて置かないと話が進まないので、最初にその話手短にさせて頂く事にする。





真面目に書いたら、本当に文章が長くなりそうで怖い(爆)

ここからは、水中を観察して直視して確かめた事はないので、あくまでも経験から導いた推論でしかない。 相手は自然なので必ずしも当てはまるという訳ではない事を最初に断って置きます。 

まず、前回相手にしてた中小型青物と言えば、群れを成して捕食活動を行う。 サイズが小さければ、群れる個体数を多くしてベイトを追い詰め易くして捕食する。 サイズが大きくなれば、群れの個体数が減る。 恐らく個体数が減っても、魚体の大きさからして、ベイトを追い詰め易いからだと思う。

その群れが何処から入ってくるかと言えば、当然、沖からである。 沖から浅瀬の地形が湾曲した場所にベイトを追い詰める。 大概、潮流に逆らって、岸沿いに入ってくる。 潮流れを下りながら入ってくる場合は、ベイトが大量に入り、四方八方に逃げ惑う条件つきだと記憶している。 なぜ潮流れを遡るのか? 遊泳力の無いベイトを捕食するには、潮を遡れない弱った個体から捕食するのが、運動エネルギーの消費を抑えられるからだと思う。 潮で潮上を蓋代わりとして利用しているのだと思う。

一方、ベイトの方は、夜間湾内の安全なエリアで休息し、日が昇ると共に沿岸沿いを群れで湾から沖に出て捕食をしに行く。



このベイト行動と青物の捕食行動の接点が、我々アングラーのポイントになる。 

「 今日はポイントが遠くて 」 とたまに耳にする言葉である。 この様な日は、潮位が低いか、潮流れが沖の場合か、晴天で日の出が早く、ベイトが早めに湾から出てしまった場合と記憶している。

「 今日はポイントが遠い 」 → 「 一日中近寄って来ないのでチャンスは少なかった 」 → 「 ベイトの群れもターゲットの個体数も少ない 」 → 「 早い時刻のエントリーや遠投出来れば可能性はある 」 → 「 潮流の岸に拠るエリアが良い 」 とも予想が立てられる。 このアングラー同士の会話から読み解くポイント選びも話が長くなり本題から逸れるので、今度のログの題材にするかもしれない。



先程、潮流に遡って入って来ると述べたが、 「 入れパク 」 させていた湾内の潮位と潮流を理解して、ベイトの溜まる位置、ターゲットが追い詰めている位置を予想立てて行っている。 予想立てたエリアを集中して観察していれば、通過魚影が見える場合もある。 魚が表層を通過して出す波紋とは違う潮のヨレ方で、 ターゲットが居るのが分かる場合もあるし、波頭が高くヨレで判断し難い場合もある。 

生態と潮を読み解くことで、ターゲットに近づく事が出来る様になる。 自分は、ただターゲットが居る位置を予想立てて目先にジグをキャストして、食わせの間を設けていただけの事。 少なくとも、青物の頭の向きと進行方向が分かるだけでも釣果が伸びる。 これが出来るか出来ないかで、前回述べた釣果差が出てしまうなら、知っておいて損は無いと思います。



前にも述べたが、自分は瀬戸内海の離島で釣りを覚えたので、複雑な潮流でもある程度読める。 潮を釣るか、ストラクチャーを釣るか選択を迫られて、潮を釣ることを選んだ。 ストラクチャーを中心に釣りをする場合、事細かに地形を覚えないと話にならない。 潮を釣る方が転勤期間が短い自分には最適だった。 もちろん、ストラクチャーを釣る釣り方も同時にチャレンジはしていた。 底質やある程度の地形もしらないと釣りにならないからだ。

話がやや逸れたので戻します。

遠い潮には、TGの遠投性能に助けられた。 コンパクトなシルエットでは魚種を問わず。 タックルケースに一本は入れておいて損はないです。 漁船が移動する筋は、釣り人の邪魔にならない様に、岸から距離を設けた所を通過するのが通常で、猟師もそれを経験から理解し操船している。 その距離を越えキャスト出来ることを手に入れたなら、今、持っている釣りの世界感が良い方に変わりますよ!?

過去ログでペンデュラムキャストについて述べたが、通りすがりの読者に 「 遠投しないで近くにキャストして釣る場所を探しなさい 」 的なコメントを頂いたが、 「 遠投でしか出会えない魚もあるんです 」 と申し上げたい。 過去ログを読んでいる読者なら、ミノーちょい投げで、自分が沢山魚を上げてきたのはご存知だと思う。 ミノーと言っても、シーバスハンターⅢの50mmを含むだから、飛距離は知れてる。 ログ冒頭には、遠投での攻略的な書きはじめをしたのだが、こちらの言葉が上手く伝わってなかった様だ。 申し訳なく思う。  



さて、いよいよタイトル本題にはいるのだが(爆) 毎回、ログが長くてすみません(笑)

昨年、釣り分け方法に気付き、今年に入っての検証結果になります。

ヒエラルキーという言葉をご存知だろうか。 簡単に言ってしまえば、力関係と置き換えると分かり易いだろうか。 詳しくは、ピラミッド型の階層組織。 身分制度を意味する。

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オレの家庭を例に出すならば、





嫁>>>長男>長女>>>福(Tカッププードル)>>越えられない壁>>オレ 的な?(涙) 

我ながら非常に分かり易い例を提示出来たと思う(爆)

 「 ヒエラルキーが釣りに関係あるの? 」  と思った其処の貴方! これから説明させて頂きます。



例えば、エントリーした同ポイントに複数青物魚種が入っていたとしましょう。 現実には、ある魚種の群れが通過した後に、違う魚種の群れがはいってくる状況が多い。 

この時期こちらでいうと、

シイラ、ヨコワ、ワカシ、ショゴ、ソーダ、サバ、カマス、アジ等が同時に居合わせる可能性が高い。 昨年はシイラ>ヨコワ・ソーダ>サバだったと思う。



上記魚種が同時に入っていたら、ヒエラルキーも下記のようになる。

シイラ>ヨコワ・ソーダ>ワカシ・ショゴ>サバ>カマス>アジ

このヒエラルキーは、群れの大きさや魚の大きさで常に変わるし、実際には、前述したように特定の魚種の群れが入れ替わるように入ってくる状況が多いので、釣行の度に最低限確認は必要になります。

このヒエラルキーが、青物にも反映され、食い気のある力関係の強い魚から表層を占めていく。 マジックペンサイズのカマスやベイトフィッシュになりえるアジなんかは、同じエリアに存在することを許されず湾奥へと追いやられる。

つまり、フィッシュイーターで遊泳するレンジを住み分ける。 青物魚種の豊富な駿河湾で釣りをするまで分からなかった事だ。

また、魚種により釣り易い時間帯も存在すると思う。 ブリやカンパチ系は、マズメの薄暗い時。 シイラやソーダは日が昇ってからが良い傾向が多い。

簡単な例をあげると、同じポイントにシイラとサバが入っていたとする。 釣りたい対象魚種を脂ののったサバとすると、狙いどころは、本筋のカレントから外れた中底付近になる。 本筋カレントの表層は、シイラが支配し、表層に入り込んだサバは追い掛け回される。 逆にシイラを釣りたい場合は、サバの食ってこないサイズのメタルジグやポッパー等で、表層中心を狙えば良い事になる。 前回ログのショアシイラ【78尾目】内でも餌師がサバを掛けいるのを目撃して、直ぐに対象魚をサバに変更し、釣り分けているシーンがあると思う。 同時に入っている場合は、狙い方次第である程度釣り分け出来る。

つまり、結論を言うと、青物同士の力関係を考慮して、状況に合わせて「時間」「ポイント内の着き場所」「レンジ」「ルアー選び」をすると魚種を釣り分ける可能性が高いです。 逆に本筋のカレント表層ダダ巻きでサバが釣れた場合は、他魚種が入っている可能性が低いので、シイラが対象魚の場合は、ポイント移動する判断材料になり得ると思います。

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おしまい。


 


-追記-

「ナブラが起きてからキャストしても泳ぎが速くて間に合わない」と記述しているブログがあるが、個人的に言わせて貰うが、それは当たり前の話。 一度捕食スイッチが入ったら、青物らしく泳ぎ回る。 「常に青物は全力で泳いでいるか?」というと、ベイトを追い詰めている状況の時は、想像以上にゆっくりした速度です。 今回みたいな中~小型回遊青物がターゲットの場合は、①ナブラ狙いなら、 ナブラ以外は待機し、ナブラ狙いを厳守する。 ②今回の自分のように着き場所を予想して、狙って釣る。 ③他のアングラーがヒットさせた沖にキャストして、ついて来る他の個体を狙う。 以上の3択が一番効率よいです。 ③に関しては、仲間内に止めて置いた方が、現場でのトラブルに巻き込まれる事はありません。 少し前に自分がHITさせた時、遠征組にクロスにキャストされお祭りになったが(笑) ③もトラブルの少ない狙い方あるのだけど、暇なとき記事にします。

-以上、追記-



追伸1:

このログは、ショアシイラ単独釣行と東京都の新宿から遠征してきた調理師3人組みとの会話を記事に盛り込んでいます。 一番キャリアのあるのが、その中の一人の女性で、残り2人の男性は、釣り暦は長いが、ショアジギングのキャリアは浅かった。 是非、釣らせて帰らせたかったので、上記に書いた事を踏まえ色々と解説させて頂いた。 

自分の話を熱心に聴いていたキャリア浅い男性が、3人の中で一番釣って帰ったのは、嬉しい限りだ。

釣行中の面白かったエピソードを2つ紹介する。

~その①~
オニギリ:「今、魚が寄ってるから、早くキャストしろ~♪」
男性A :「えっ!見えるんですか?」
オニギリ:「見えてはいないよ。 そんな気がするだけ」

オレが足元近くで魚を掛けると、男性Aが狐につままれた表情だった。


~その②~
オニギリ:「今、ペンペンシイラ入ってる」
男性A :「???」

直ぐにHITさせて見せる。

オ:「この群れ、次に右隣直ぐの餌師にHITするよ」

本当に餌師のロッドが撓る。

男性A :「なぜ分かるんですか?」
オ:「上手く説明出来ないけど、群れのコース上浮いてたウキが目に入ったからかな???」

餌師の浮き下は、自然と目に入ってるし、キャスティングゲームをしているアングラーが何をキャストして、どのレンジを狙って成果はどうかも確認はしている。 前回ログでは、「不思議と分かる」と表現したけど、感覚が研ぎ澄まされると、周囲の状況が自然と入ってくるので、判断が出来るようになる。 海と波長が合うと表現すれば良いのだろうか???

今年序盤の二ヶ月のブランクを徐々に感覚を取り戻している事は確か。
 


追伸2:

島の潮流について触れたと思うが、潮流の面白いポイントを一つ紹介する。 もちろんポイント名は出さない。 そのポイント引き潮になると、潮が左右交互に入れ替わる。 しかも短時間でだ(笑) ブレイクの高さと島境部という特殊な環境が生み出す潮の流れなんだが、アップにキャストしたつもりが、リーリング途中でダウンに変わり、巻き終わる頃にまたアップに変わるという非常に攻略し難いポイントがある。 この難しさは体験しないと分からない。


 

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