深海1000Mと潜水艦

3ufhm8fdgra9ntpwjtkd_480_480-f760029e.jpg

天気予報を見て、間違いなく《釣り日和》と悟った4月16日。

まだ暗い朝四時、深海に向け出船。


日が昇ってくると、目線の先に大きなクジラのようなものが映った。
 

なんだあれ?


そう思った矢先、キャプテンが一言

「潜水艦か!?」
 

そうだとしたら近くで見たい!こんなチャンスめったにないぞと、カメラをつかみバウに出た。
 

目の前にある巨大物体は、紛れもなく潜水艦。


近づける範囲ギリギリまで近づいてもらい、夢中でシャッターを切った。

釣り竿出さずに帰っていいかなと思うほど満足した。
 

bvy9sfb7av6jt4chkmay_480_480-be830cbc.jpg
深海広域研究船【かいめい】も現れた。
 

今日は運がいい。まだ運を使い果たしてなければ、いい深海魚も釣れるんじゃなかろうか。そんな期待感を胸に、ポイントに到着した。


7y5ot55o9hodhhogxufd_480_480-580a6018.jpg
狙う水深は1000メートル前後。


もちろん潮の流れや船の動きに左右されるから、時には2000メートル以上ラインを出さないと底につかないこともある。
 

着底は一瞬の違和感だけ。
 

これを見逃せば仕掛けはすべて絡まって、20分かけて着底させた仕掛けが釣りが、全てパーになる。巻き上げるにはさらなる時間を要するから。


2enueecy54guwnu4g2fr_480_480-8ce8ea42.jpg
竿がブチ曲がった。
 

ドラグをキツく締めたビーストマスター先輩が、頑張って糸を巻き取るが、魚も必死。時折巻き取りが止まり、糸が引き出される。スリリングだ!


30分以上の長い戦いの末、スカイツリー二本分の深さから上がってきたのは、、


x95yz675d45xez2rdoi2_480_480-8ec92283.jpg
3ujftega4bs6y5nus8ph_480_480-1dc5739f.jpg
深海ザメ。こんなのを見れるなんて幸せ。


釣りとか、好きでやっててよかった。


臭い。

この魚超臭い!

船が一瞬で公衆便所みたいな匂いになったから、すぐに深海に帰っていただいた。

お疲れ様。

d72g6zhft3944ptvnazt_480_480-2524d2ad.jpg
ekk4je2pyxwfubbzk2yc_480_480-33d4f713.jpg
ベニアコウ。


浜値がつかないほどの超高級魚。

まあそりゃそうだ。
こんな水深にいる魚、釣り以外に取る手段が見つからない。

しかも更にレアな、白みがかった個体。宝くじが当たるくらいの確率でしか釣れない一番美味いやつらしい。
 

(この日の夜、鱗をとってサク状にし、皮を軽くバーナーで炙って、厚めの刺身で頂いた。最高級漁場で獲れた金目鯛の更に上をいった。沖縄で釣って、その場で刺身にした9キロのスマカツオがこれまでの釣り人生最高の食材だったが、超えた。)


ちなみに今回のメインターゲットはこの魚だった。巻き上げの30分、エンドレスでX JAPANの紅〜kurenai〜を流してた。だから釣れたんだと思う。紅赤穂。


h7eb82e9zzjir9rhrk4r_480_480-b8ee132e.jpg
イバラヒゲ。
 

本当はクリクリした可愛い目をしてるんだけど、早巻きしすぎて、目、飛び出ちゃった。かわいそうなことした。


jwhcnfb55obzd5ewk5re_480_480-8f237f1e.jpg
最近の東京湾、デカいトラフグが釣れてるっていうから、久々に舵を持った。
 

7tbms5nkdgmnmwth3ob2_480_480-ed969b99.jpg
夕まずめ。
 

鳥がすごいから、下にカタクチイワシの群れでもいるのかな。と、ジグを落とすと、フォールでヒット。


スロジギタックルだったから、時間かかった。

kj6h9fjgwwx6izppnro3_480_480-680c2548.jpg
お腹パンパンのブリ。
 

vjrdazx523cr7bmaicok_480_480-d59b2486.jpg
案の定カタクチイワシが出てきた。大量に。
 

全く噛んでない。スポスポ吸い込んでたんだろうな。ジグも。
 

6uf4fudvmjwysrfs37cz_480_480-a08470d3.jpg
気付くと太陽は、富士の樹海に夕日が吸い込まれそう。


帰りは真っ暗だ。


あ、トラフグ釣るの忘れた。

コメントを見る